全国のおしゃれ・おもしろ図書館まとめ
日ごろ、図書館とはあまりなじみのない生活をしている人は多いものですが、図書館は実は「本を借りるための場所」だけではないのをご存知ですか?
図書館には多くの貴重な蔵書があるばかりではなく、DVDやCDなどのコレクションも揃っており、その場で視聴することもできます。
また、DVDやCDの貸し出しを行なっている図書館もたくさんあるので、活用しない手はありません。中には落語全集やクラシック音楽の他に、かなり前衛的なロックなども揃っているところがあるので、ぜひ一度検索してみるといいでしょう。
また、最近では夜遅くまで開いている図書館も多いので、仕事帰りの息抜きの場所として活用するのも一案です。
▼ 目次
日本で最も美しい図書館のひとつ「国際教養大学 中嶋記念図書館」
図書館というと本棚が並んでいるだけで、読書をしたり調べ物をしたり自習をしたりするだけの場所と考えている人。
ここで改めてその価値を見直す、特徴的な図書館をここではいくつかご紹介します。
最初におすすめしたいのが、秋田県にある「中嶋記念図書館」です。2008年(平成20年)に建設されました。
古代ローマのコロシアム(円形格闘場)をイメージして造られたこの図書館は、日本経済新聞社による「美しい図書館ランキング」でも東日本の第1位に選ばれています。
国際教養大学の在学生か大学教職員であれば24時間365日利用できることでも話題になりました。一般利用者にも開放されており、平日は9~22時、土日祝日と長期休暇期間は9時45分~18時まで開館しています。
木目の美しい秋田杉をふんだんに使用した内装は、まるで映画に出てくるような雰囲気です。傘のような形をした屋根も印象的。
「グッドデザイン賞」「村野藤吾賞」「日本建築家協会賞国際建築賞2010」なども受賞しているこの図書館の設計を担当したのは、東京工業大学名誉教授の仙田満(せんだみつる)氏です。
【施設情報】
- 施設名:国際教養大学 中嶋記念図書館
- 所在地:〒010ー1292 秋田県秋田市雄和椿川字奥椿岱
- 電話番号:018-886-5900
お酒が飲める図書館「森の図書室」
「本を読むのが好きで、お酒を飲むのも好き」という人にぴったりの図書館が東京都渋谷区にあります。
その名も「森の図書室」です。
2014年(平成26年)7月1日に正式オープンした「森の図書室」は、平日が24時まで、金・土と祝日前日は26時まで開室。
ソフトドリンクやアルコール類が飲める他、本にちなんだ様々なフードメニューも充実しているので、仕事で疲れた身体と心をゆっくりとリフレッシュするには最適の空間です。
会員になれば、本を借りることもできます。
メニューには、「燻製ニシンの虚偽(「そして誰もいなくなった」/アガサ・クリスティ)」「トマトとモッツァレラのカプレーゼ(「ダンス・ダンス・ダンス」/村上春樹」「セロリと牛肉の煮物(「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」/村上春樹)」などがあり、それらの名作ゆかりのメニューはファンでなくても試してみたくなる逸品。
価格も手ごろで、週末はここで羽を伸ばすのもおすすめです。
【施設情報】
- 施設名:森の図書室
- 所在地:〒150-0044 東京都渋谷区円山町5-3 萩原ビル3F
- 電話番号:03-6455-0629
コーヒーが飲める図書館「武雄市図書館」
飲食のできるおしゃれな図書館というと私設のものばかりと思いきや、佐賀県武雄市にはコーヒーチェーンのスターバックスが入居する公立の「武雄市図書館」があります。
武雄市は人口がわずか5万人という小さな町ですが、2013年(平成25年)にリニューアルオープンしたこの図書館によって全国的にその名が知られるようになりました。
民間企業のCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)と武雄市が手を合わせて造り上げた新趣向の公共施設であるこの図書館は、市民生活をいかに豊かにするかに主眼を置いて設計されています。
単に館内にスターバックスが併設されているだけではなく、閲覧スペースにも飲食物の持ち込みができるようになっており、「図書館ではかしこまって本を読む」との既成概念を見事に払拭。これは武雄市のコンセプト「市民価値の追求」の一環です。
カフェスペースの脇には「マガジンストリート」コーナーが設置されており、「図書館で雑誌が買える」というのも斬新な試み。「図書館だから○○しかできない」のではなく、「図書館だけれどこんなこともできる」という可能性を広げる努力が、見事に結実したのです。
また、読書が不自由な視聴覚障害の人を対象とした対面朗読サービスなども行なっています。
【施設情報】
- 施設名:武雄市図書館
- 所在地:〒843-0022 佐賀県武雄市武雄町大字武雄5304番地1
- 電話番号:0954-20-0222
- 詳細情報:
https://www.homemate-research-library.com/dtl/00000000000000508797/
超おしゃれな内装の図書館「みんなの森 ぎふメディアコスモス(岐阜市立中央図書館)」
2015年(平成27年)7月に開館した「みんなの森 ぎふメディアコスモス」は、市立中央図書館の他に市民活動交流センターや展示ギャラリーが併設された文化施設。
JR岐阜駅または名鉄岐阜駅からバスで約15分の場所にあるこの施設は観光スポットとしても人気を呼んでいます。
「メディアコスモス」の図書館は座席数910席、最大所蔵可能数90万冊と大掛かりなもので、アニメ系の本まで揃える充実ぶりです。
「メディアコスモス」の魅力のポイントは何と言っても大胆で美しい内装にあるでしょう。木造の格子がゆるやかにうねる天井や、「グローブ」と呼ばれる電気傘などは一見の価値ありです。
グローブは天窓からの日光を受けて拡散し、読書に最適の快適な明るさの空間を作り出してくれます。
建築を担当したのは仙台市の公立図書館「せんだいメディアテーク」や「多摩美術大学図書館(八王子キャンパス)」も手がけた伊東豊雄(いとうとよお)氏。
ヴェネチィア・ビエンナーレ「金獅子賞」や王立英国建築家協会(RIBA)ロイヤルゴールドメダル、日本建築学会賞作品賞など数々の賞を受けている彼の作品を研究するために、海外からメディアコスモスを訪れる人も少なくないそうです。
1階にはコーヒーチェーンのスターバックスとコンビニのローソンもあるので、館内で心ゆくまで「森林浴」を楽しんだら、軽く何か食べて休憩することもできます。
【施設情報】
- 施設名:みんなの森 ぎふメディアコスモス(岐阜市立中央図書館)
- 所在地:〒500-8076 岐阜県岐阜市司町40-5
- 電話番号:058-265-4101
- 詳細情報:
hhttps://www.homemate-research-library.com/dtl/75000000000000048209/
SFとしか言いようのない図書館「成蹊大学情報図書館」
以前までは大学や公共施設の図書館というとなんとなく薄暗くて静かで、世間から置き去りにされた空間というイメージがあったものです。
ところが最近は「ただ本を読むだけ」という受け身の器としての図書館ではなくて、自分の存在を主張して建築デザインにも現代日本の粋を集め、情報を積極的に発信していく図書館が増えてきました。
蔵書を読むのが目的ではなく、建物を鑑賞するために人々が遠方からわざわざ足を運ぶ、そんな図書館が増えてきたのです。
意表を突いた斬新なデザインの図書館ということで社会にインパクトを与えたのが成蹊大学情報図書館。
未来都市の図書館と言っても過言ではない同図書館は成蹊大学の創立100周年記念事業「新・成蹊創造プラン」の一環として設計されました。吹き抜けの館内にはまるで宙に浮かんでいるようなガラスの球体状グループ閲覧室「プラネット」があります。
建築は同大学出身でニューポンピドーセンターの設計コンペで見事1位を獲得した阪茂と三菱地所設計が共同で担当。ガラス張りの勉学用個室「クリスタルキャレル」(266席)からはケヤキ並木などが鑑賞できます。
基本的には成蹊大学の関係者のみの利用ですが、最寄りの公共図書館を通して利用を申込み、紹介状を書いてもらえば一般者でも利用が可能です。
【施設情報】
- 施設名:成蹊大学情報図書館
- 所在地:〒180-8633 東京都武蔵野市吉祥寺北町3-3-1
- 電話番号:0422-37-3544
- 詳細情報:
https://www.homemate-research-library.com/dtl/00000000000000159218/
宿泊できる図書館「暁」
単なる本を貸し出す場所ではなく、文化を発信していくインフラとしての図書館が着目されて何年かが経ちました。
公立の図書館は膨大な予算を使って著名建築家を起用し、誘致力のある図書館を建設することができますが、個人単位でも独特で味のある図書館を開いている人たちはたくさんいます。
そのひとりが、泊まれる図書館「暁」の白石隆義氏。
もともと古本屋「ひとつ星」を経営していた彼が、ホームページ上で「泊まれる図書館」のアイディアを発表したことがきっかけになり、クラウドファンディングによって多くの賛同者と開業資金が集まり、開館の運びとなりました。
福岡市から車で1時間足らずの佐賀県の古湯温泉に位置する「暁」は、築110年の古民家を改造した居心地のいい空間。
宿泊は1日1組限定となっているので、ゆったりと温泉に浸かって夜は読書三昧に浸れます。
蔵書は2018年(平成30年)時点で1,300冊。九州在住の本好きを数十人募り、「自宅の本棚にずっと置いておきたい本 BEST20」を選んでもらったというだけあって、人生そのものを感じさせる良書がズラリ。
ありきたりの週末を過ごすのではなく、心に残る体験をしたい人はぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか。
【施設情報】
- 施設名:暁
- 所在地:〒840-0501 佐賀県佐賀市富士町古湯761-1
- 電話番号:0952-58-2105
赤レンガがおしゃれな図書館「北区立中央図書館」
オーソドックスでありながら魅力的な図書館と言えば、東京都北区にある「北区立中央図書館」が有名です。
以前は北区王子にあったこの図書館、2008年(平成20年)6月から現在の場所に移転しました。
赤レンガがおしゃれな建物は、1919年(大正8年)築の旧陸上自衛隊十条駐屯地275号棟を改装したもので、風格のあるレンガ作りの壁とモダンなデザインが絶妙に融合しています。
同館の蔵書は30万冊以上、閲覧席は500席。いろいろな用途の調べ物や研究に利用できます。
特に日本文学研究者ドナルド・キーン氏のコレクションはファンにとっては必見です。北区の名誉区民・北区アンバサダーでもあった彼の寄贈した書籍や絵画が揃っており、中には彼が書き込みをした大変貴重な書籍も。同氏に関連したエコバッグや手拭い(家紋「六本牙の白象」入り)、クリアファイルなどのグッズも販売しています。
また、館内にはカフェ「アトリエ・ド・リーブ」もあるので、読書三昧のあとは甘いもので気持ちをリフレッシュしてみては。平日と土曜日は19時まで開館。日曜日が17時までとなっています。
【施設情報】
- 施設名:北区立中央図書館
- 所在地:〒114-0033 東京都北区十条台1-2-5
- 電話番号:03-5993-1125
- 詳細情報:
https://www.homemate-research-library.com/dtl/00000000000000159646/
まとめ
一冊の本はひとつの世界と言っても過言ではありません。
その本に出会ったか出会わなかったかで人生が大きく変わることもあり得ます。図書館にはそんな本が何千冊、何万冊と並んでいるのです。
これまで図書館を利用する習慣のなかった人も、珍しい図書館やおしゃれな図書館をのぞいてみましょう。パソコンやスマホを眺めているだけでは得られない新しい世界が開けるかもしれません。
※この記事は、2018年3月時点の情報に基づいて作成されています。
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