運転免許センターはどんな施設?
運転免許証の更新や運転免許証の試験などで、運転免許センターへ行ったことがある方も多いのではないでしょうか。運転免許センターには、免許に関する様々な手続きを行なう以外にも役割があります。ここでは、免許証を受け取るまでの流れはもちろん、施設の役割についてもご紹介します。
運転免許センターは自動車免許に関する手続きを行なう場所
運転免許センターは、免許の取得だけでなく免許の更新、免許にかかわる各種申請を行なうための施設となります。ほとんどの運転免許に関する手続きが運転免許センターで行なうことが可能です。
公安委員会によって管理され、各都道府県につき1拠点以上が設置されています。一般的に、運転免許試験場や免許センターなどと呼ばれます。
運転免許に関する試験を行なう
運転免許センターの主な役割のひとつが、運転免許取得のための試験実施です。普通自動車の免許をはじめ二輪免許、大型免許などの各種運転免許取得の際にも、運転免許センターでの試験が必要となります。
運転免許センターで取得できる免許の種類
運転免許証の種類には、4輪免許で最も一般的な普通自動車免許の他に、中型自動車免許や大型自動車免許、準中型自動車免許に加えフォークリフトなどの特殊車両を公道で運転できる大型特殊自動車免許や牽引免許があります。乗客を乗せて運転する場合には、各種二種免許が必要です。
二輪免許は排気量が小さい順に、原動機付き自転車・小型自動二輪車・普通自動二輪車・大型自動二輪車があります。これらの免許は、すべて運転免許センターで取得することが可能です。
運転免許センターで行なわれる試験は「学科試験・技能試験・適性試験」の3種類に分かれており、免許の種類や取得方法等によって必要な試験が異なります。
運転免許証の更新・再交付
運転免許センターは、土日も含め開いていることが多いですが、利用者の多くが自動車運転免許の更新のために利用します。警察署でも更新することができますが、曜日が決まっていたり予約が必要であったり、優良(ゴールド)の方しか受けられないなど、制限があることも多いです。
そのため、免許更新のための準備が整っている運転免許センターの方が、免許更新をスムーズに行なうことができます。
ちなみに、運転免許の更新は、「更新年度の誕生日を挟んだ前後1ヵ月以内」に行なう必要があります。この期間中に免許更新を行なわなかった場合、免許が失効してしまうため注意が必要です。
更新忘れ6ヵ月以内なら特別新規申請ができる
もし運転免許の更新を忘れていた場合、6ヵ月以内であれば更新の申請(特別新規申請)をすることが可能です。再交付できるケースと再交付できずそのまま取り消しになるケースがあるので注意しましょう。
運転免許が失効しても交付できるケース
- 失効後6ヵ月以内の方
- やむを得ない事情で更新できなかった方は、事情がやんで1ヵ月以内もしくは失効後3年以内
更新日を過ぎてから交付される場合、正確には新規受験という扱いとなり、交付を受けた日が新たな免許証の取得日です。手続き上、免許試験を受け直す形になるため、適性検査を受ける必要があります。学科試験と技能試験は免除されるため、ここで失格することはほぼないので安心して下さい。
国際運転免許証の交付
国際運転免許証の取得には、主に2つのパターンがあります。
- 日本人が国外運転免許証を取得し、外国で運転する
- 外国人が国際運転免許証を取得し、日本で運転する
日本人が海外でレンタカーを借りたり、駐在員としてクルマを支給されたりした場合などは、日本の運転免許では運転できないので注意が必要です。海外でクルマを運転するためには、運転免許センターで「国外運転免許証」の交付を受ける必要があります。
なお、国外運転免許証でクルマが運転できるのは、日本と同様にジュネーブ条約に締結している国となります。対象の国は北米やEU加盟国、タイやインドなどのアジア各国などが含まれています。
運転免許を取得する手順
普通自動車の免許取得を例に挙げると、自動車教習所を卒業後、運転免許センターで学科試験を受験します。合格すれば、その日のうちに免許証が発行される仕組みです。運転免許をこれから取得しようと考えている方は、それぞれのステップについて詳しく解説します。
自動車学校・教習所に入校する
最も一般的なのが自動車学校・教習所経由で免許を取得する方法です。免許取得者の多くが高校3年生や大学生の間に自動車学校に通います。取得方法によって取得にかかる期間が異なるので、ご自身の都合に合わせて自動車学校と取得プランを選びましょう。
取得方法ごとのメリット・デメリット
教習所免許
メリット…自分の都合に合わせて、自由に受講日を決めることができる。その際、教官を指定できる教習所もあります。
デメリット…合宿免許に比べて卒業まで時間がかかる。受講日の間隔が開く場合があり、習った内容や感覚を忘れてしまうケースがある。
合宿免許
メリット…事前にカリキュラムが組み込まれており短期間で卒業できるのが特徴。教習所が遠い場合は、宿泊所や提携するホテルなどに宿泊できるプランも用意されている。短期間で運転操作を勉強するため、飲み込みが早く習得しやすい。
デメリット…教習が終わるまでの間は、ほぼ毎日受講する必要がある。学業などとの両立が難しいため、長期休暇を利用するなど、まとまった期間を確保する必要があります。
また、自動車学校では、学科講習と技能講習の2つを学びます。
学科講習…交通ルールや各種運転にかかわる法律・標識の学習。
技能講習…クルマを運転する技術を学ぶ。ハンドル操作と安全確認などが中心。
それぞれの項目で所定の講習を終了したら、一段階目の修了試験(学科・技能)を受けます。合格すると、仮免許が自動車学校で交付され、二段階目にあたる公道を使った技能講習と技能講習に移ります。
卒業証書を受け取る
二段階目の講習が終わると、いよいよ卒業検定と本免許学科試験を行ないます。公道での運転の試験と、筆記による学科試験です。どちらも合格すると、卒業証書が交付されます。
卒業証書は、本免許学科試験の合格から1年間有効です。
運転免許センターで最終試験を行なう
自動車学校の卒業証書だけでは、公道でクルマを運転することはできません。卒業証書を持って運転免許センターへ行き、運転免許証の取得のために試験を受ける必要があります。
運転免許センターで受ける試験
- 適性検査
- 学科試験
適性検査は視力の確認などで、ほとんどの方が問題ないでしょう。次いで行なわれる学科試験が最後の課題です。
試験問題は、文章問題90問+危険予測イラスト問題5問の合計100点満点。90点以上の方は学科試験が合格になります。
免許証の発行
適性検査と学科試験に合格すると、その日のうちに運転免許証が交付されます。試験合格日が免許取得日です。その日から、ひとりでクルマを運転することが可能になります。
また、免許取得後1年間は初心者扱いとなり、いわゆる初心者マークをクルマに貼ったうえで運転する必要があります。初心者期間中は、初心者マークを貼っていないと交通違反となるので注意が必要です。
運転免許センターで「一発免許」の試験を受けることも可能
先ほど、自動車学校を通じた運転免許証の取得手順をご紹介しましたが、一発免許という方法でよりスピーディに運転免許を取得することも可能です。
一発免許とは…教習所や合宿による講習を受けずに。運転免許センターで学科試験と技能試験を直接受ける方法
一発免許による、運転免許の取得の流れは次の通りです。
- 適性検査…視力テスト。
- 仮免許学科試験…◯✕50問形式の試験。45問以上の正解で合格。
- 仮免技能試験…運転免許センターのコース内で技能試験。100点満点の70点以上で合格。
- 路上練習…5回実施。
- 本免学科試験…◯✕90問+イラスト問題5問の試験。100点満点の90点以上で合格。
- 本免技能試験…運転免許センターのコース内で技能試験。100点満点の70点以上で合格。
1~6の練習・試験を合格すれば、最後に取得時講習(テストなし)を受講すれば運転免許証が交付されます。講習期間が短く済むため挑戦する方も一定数は居ますが、過去に免許を取得していた人(運転の経験がある人)でないと合格は難しいです。
何度も試験を受けていれば結局、自動車学校の方が早く取得できたということになるかもしれません。よほどの事情がない限りは、自動車学校経由での免許取得をおすすめします。
運転免許センター・免許証に関する疑問
運転免許に関する、よく聞かれる疑問について解説していきます。お住まいの自治体によって手続きの方法や費用が一部異なっているケースがあるため、参考程度にご覧下さい。
本籍や名前が変わった場合はどうすべきか
引越しによる住所や本籍地の変更、結婚で名字が変わったときは、運転免許証の「記載事項変更手続き」を行なう必要があります。手続きを行なわなかった場合、運転免許証の更新手続きに関する手紙が届かず、更新を忘れ期限切れになることも考えられるので、早めの手続きが必要です。
記載事項変更手続きは、運転免許センターもしくは警察署で行なうことができます。警察署は平日のみ、運転免許センターは平日と日曜日に手続きが可能です。
各手続きにかかる費用は?
運転免許にかかわる、主な手続き費用は次の通りです。
- 普通一種運転免許の試験費用+免許証交付:1,750円+2,050円=3,800円
- 運転免許の更新手続き:2,500円+講習手数料500~1,350円=3,000~3,850円
- 住所・氏名・本籍の変更手続き:無料
- 国外運転免許証の申請手続き:2,350円
- 紛失時などの再交付手数料:3,500円
その他、各種手続きに関する費用はお住まいの地域の運転免許センターに問合せて下さい。なお、手続きに関する費用については、各都道府県によって一部異なる場合があります。
免許証を紛失したときの手続きについて
どこを探しても運転免許証が見つからないというときの手続きの流れをご説明します。
- まず最寄りの警察署・交番で遺失物届を提出して下さい。電子申請が可能な自治体は、パソコンなどから申請が可能です。
- 運転免許センターもしくは警察署で再交付の手続きを行ないます。代理での申請はできないため、必ず本人が届け出て下さい。また警察署によっては、対応していない場合がありますので注意して下さい。
他都道府県からの転入と同時に再交付を受ける場合は、再交付まで時間がかかるケースがあり、即日発行できないこともあります。
土日に試験を受けることはできる?
基本的に、土曜日・日曜日・祝日・年末年始は、試験の予約・受付はできません。平日であっても定員に達すると受付を締め切るケースがあるため、早めに運転免許センターに着くようにしましょう。
県外の運転免許センターでも試験が受けられる?
自動車教習所は全国どこで卒業しても卒業証書が有効ですが、運転免許センターでの学科試験は、ご自身の住民票がある都道府県でのみ受験することが可能です。学校や仕事の都合で引越しを行なった方は、受験のためにわざわざ戻らなくて済むよう、住民票の変更手続きは早めに済ませておきましょう。
免許証に旧姓の併記が可能に【2019年(令和元年)12月1日~】
2019年(令和元年)12月1日から、希望に応じて免許証の旧姓併記が可能になりました。旧姓併記を行ないたい場合は、運転免許センターもしくは警察署で申請を行なって下さい。
免許証の旧姓併記は、2種類から選択できます。
- 免許証に追記:無料
- 免許証の再交付:2,250円
どちらも効力としては変わりませんので、好きな方を選びましょう。
では、どんな場面で旧姓が必要になるのでしょうか。旧姓併記の免許証が活用できる、2つのパターンをご紹介します。
利用パターン1.職場でのトラブル回避
結婚を機に名字を変えるのは、圧倒的に女性が多いのではないでしょうか。これまで、結婚すると公的な証明書はすべて書き換える必要がありました。
一方で、仕事では旧姓のまま働きたいという需要。しかし、理由は「名字が変わったことを職場でわざわざ周知したくない」「馴染みのある、これまでの名字で呼んでほしい」など、人によって様々です。
ですが、いざ会社に公的文書を提出する際、総務・人事から名前が違うことを指摘される、というケースも。旧姓併記の免許証があれば、こうしたトラブルを防げるというわけです。
利用パターン2.今後は旧姓の口座開設が容易になる
運転免許センターなどで発行された旧姓併記の免許証を利用すれば、今後新たに作る銀行口座を旧姓のまま開設できる可能性があります。口座開設の際に、窓口で通称名関係届とその証明に旧姓併記の運転免許証を提出することで開設が可能です。
ただし、旧姓による口座開設は各銀行によって対応が異なるため、開設を予定している銀行に問合せてみて下さい。
運転免許に関する相談や手続きは運転免許センターへ
運転免許に関する相談や手続きについて相談したい場合は、お住まいの地域の運転免許センターで、各種手続きが可能です。より詳しく知りたい場合は、お近くの運転免許センターに問合せを行なって確認するのが確実です。
※この記事は、2019年(令和元年)12月時点の情報に基づいて作成されています。
※当サイトは原則「リンクフリー」といたしております。








