新聞社への就職|大学の学部や就活対策
新聞社はいつでも就職において人気のある職種です。新聞を読む人が減少している一方、新聞記者になりたいという人も多く、記者以外の仕事も含めて新聞社への就職は年々難しくなっています。
新聞社に就職するために有利な学部があるのでしょうか。あるとしたらどの学部でしょうか。また、必要なスキル、あると有利なスキルなどを知って就活を少しでも有利にしていきましょう。
また、新聞記者になるためにはやはり向き不向きもあります。どのような素質を持った人が新聞記者に向いているのでしょうか。せっかく新聞記者になってももし向いていなかったら、仕事が続かなくなってしまいます。
就職だけを目標にせず、就職のあとの人生についても考えて就活をしていきましょう。ここでは、新聞社に就職するために必要なことと、新聞記者以外の仕事、入社試験、新聞記者に向く素質についてなどを紹介します。
新聞社への就職
新聞社への就職を考えるとき、新聞社での仕事は新聞の制作をする編集、つまり新聞記者、フォトグラファー、記事の校閲などにかかわる仕事が思い浮かびます。しかし、その他にも一般業務、営業、経理や広報などにかかわる仕事があるのです。
それだけではなく、紙面の新聞の他に電子版が増加したこともあり、アプリやニュースサイトを管理したり、開発したりするテクノロジーを必要としている新聞社も増えてきました。どのような業種で就職したいのかを考えてから就活をするようにしましょう。
新聞記者になるには何を学ぶべきか
新聞社への就職といってもいろいろな業種がありますが、なかでも新聞記者に憧れる人が断トツです。年々、新聞の発行部数も減少傾向にあり、新聞記者の必要人数も少なくなっているので、50~100倍という非常に狭き門。それでも新聞記者になりたいと思う人のために、新聞記者になるためにはどうしたらいいかを一緒に考えていきます。
有利な学部
新聞社就職に有利な大学はないというのが一般的な見解です。大学より本人の気質や熱意、能力などで採用が決まります。しかし大学で何を学んだかは重要なポイントになるでしょう。
新聞記事のなかでも特に重要なのは、政治関係、経済関係とそれに伴う国際事情などです。そのため政治学、法学、経済学が記者に役立つ学部になります。しかし、最近では今までの固定観念を覆す就職例も増加。
現在行なっている事業内容に対して、これまで縁がないと思われていた他分野を掛け合わせ、新規事業を開拓するケースです。違った知見や、事業領域の拡大が見込めるため、様々な業界が近年取り組んでいます。
そのため、新聞社でも専門的な知識のある人を採用することが少なくありません。例えば、政治学部等に比べると数は少なくなりますが、工学部、農学部、理学部等の学生が新聞社に入社している例もあります。ですから、すでに大学に入っている人は政治学部や経済学部ではないからと諦める必要はありません。
ただ、日刊工業新聞のような業界新聞など専門性に特化した新聞もありますので、自身のスキル次第ではぴったりの新聞社があるかもしれません。またそれぞれの地域に新聞社が点在しているので、自分の人生設計と照らし合わせて検討すると良いでしょう。
持っているといい知識やスキル
新聞社によっては運転免許証が必須のところもあります。支社局での仕事や不便な場所への取材なども考えられるからです。最近では日本でも外国人滞在者も増えています。外国人へのインタビューやコミュニケーションを取れる語学スキルがあると有利になりやすいと言えるでしょう。
英語にプラスして、アラビア語、中国語、スペイン語など特殊言語ができると特殊な場所での取材に重宝されます。英語であれば「TOEIC」や「英検」などの資格を持つなど、言語能力を書類で証明できるようにしておきましょう。翻訳のアルバイトをしてキャリアを積んでおくのもいいかもしれません。
もしもカメラマンとして写真部に入りたいなら写真のスキルが必要です。とは言え、新聞社への入社は大卒が条件ですから、写真の専門学校からカメラマンとして新聞社に入社はできません。一般的には大学の他の専門学部で学んだ人が入社してカメラマンとして写真部に配属されます。なので、ある程度の写真の技術を持っていると有利です。カメラマンとして配属しても、写真に文章を書くことも多く、あくまでジャーナリストとして働きます。
新聞社の就活でやりたいこと
各新聞社ではインターンシップを開催しています。毎日新聞社は「毎日メディア塾」、日本経済新聞社は「日経MEDIAキャンパス」、読売新聞社は「読売アカデミー」と名付けられて、8月に3日間程度のセミナーが開かれるのです。
インターンシップに参加すると、新聞社について理解を深められるだけではなく、就活にも有利になる場合があります。インターン枠からの選考や、一部選考のスキップなど、種類はまちまちです。
どの新聞社もインターンシップは人気があり、場合によっては書類選考が入る場合もあります。大変ではありますが、新聞社に入社できるかどうかの判断基準にもなりうるので、できれば申込んだほうが良さそうです。参加費用は無料ですので、検討してみると良いでしょう。
どんな人が新聞記者にあっているか
新聞記者は取材に行ってニュースになるマテリアルを集め、実際に記事を書いていきます。書かれた記事を読んで、校閲を入れ、整理して紙面に盛り込んでいくのが編集です。編集は新聞社では「デスク」と呼ばれます。
新聞記者は書く仕事がメインですが、書くスキルがあるかどうかよりも、性格が新聞記者に合うかどうかが決め手と言えるでしょう。
いったい、どのような性格の人が新聞記者に合うのでしょうか?
好奇心があること
新聞記者が書くのは、今まで活字になっていない事項です。インターネットで少しだけ調べて書けるのなら、新聞記者は必要ありません。そのため、調べることが好きな人、好奇心のある人が向いていると言えます。取材をするには調査対象への好奇心が一番大事なポイントです。自分自身が喜びを持って調べて取材したことを書けば、読んだ人も興味をそそられる記事になります。
体力があること
新聞記者にとって体力は必須条件です。出張もある上、取材で飛び回り、徹夜で原稿作成をするような場面も一度や二度ではありません。不規則な生活にも耐えられるだけの、頑強な精神力と体力が必要です。日頃から健康には留意し、体力を付けるために運動しておくようにしましょう。
知らない人と会って話すことが苦痛ではない
新聞記者は取材を通していろいろな人に会うことの多い仕事。初めて会う人に対しても臆せず、きちんと相手の本質に近づいて質問する必要があります。人とちゃんと話すのに時間がかかりすぎるのでは、有意義な取材を行なえないからです。相手をリラックスさせて話を引き出せる人柄であることも大切なポイントになります。
新聞社の入社試験で何が重視されるか
新聞社の採用はどこの大学かは問題ではありません。それよりも新聞記者としての資質を重視して採用しています。新聞社に入社するのに合った資質と、優秀なジャーナリストとしての素養を持っているかどうかを試験で見られているのです。
試験について(面接と筆記試験(論文))
まず試験では筆記試験で最低限の教養を確認されます。いわゆる一般教養ですが、新聞を読んでいれば得られる程度の常識以外は試されません。一般教養に関する教科書はいくつか出版社から出ているので、そのような本に基づいて対策をして下さい。
問題数が多いので全体を見渡してできるものから解いていきましょう。8割程度正答できれば大丈夫です。新聞社のホームページに過去問題を紹介しているところもあります。まずは過去問題見て対策を立てましょう。
また、小論文の対策にもなりますが、入りたい新聞社の新聞を隅々まで読み、その新聞社の特徴について把握していく作業も日常的にしていくと良いでしょう。
小論文対策は? 分かりやすい文章を書く
それでは、小論文において試験官は何を見るのでしょうか。
- 意図したことを、きちんと文章にするだけの文章力があるかどうか?
- 自分の頭で考えているか? 自分自身の意見を述べているかどうか?
- 広い興味を持って社会を認識しているか? 時事に興味があるかどうか?
- 新聞社へ入社したいという気持ちが強いかどうか?
新聞社の小論文の試験はだいたい800文字で60分です。実際に時間を計って書き、実践を繰り返すと良いでしょう。800文字は比較的短い文章、原稿用紙で2枚程度ですから、その狭い範囲に思っていることをどの程度詰め込めるか、きちんと読みやすい構成にできるかがポイントになります。1文を短めにして、分かりやすい文章を書きましょう。
新聞のコラムを読むと、短い文章をどのように書けば良いかが分かってきます。朝日新聞であれば「天声人語」、毎日新聞であれば「余録」、読売新聞であれば「編集手帳」といったコラムを読み、文章の骨組みを確認しましょう。
また、小論文のテーマも各新聞のコラムや社説から出てくる場合が多いので、毎日のチェックは欠かせません。テーマを見るときは、入りたい新聞社の新聞だけをチェックするのではなく、社説ではどのようなテーマが選ばれているか他社の新聞もチェックし、相対的な立ち位置の確認も必要です。
ただし、新聞記者はエッセイストでも小説家でもないので、文章がただ上手なだけでなれるわけではありません。就職の際も、上手な順に採用されるわけではないということを知っておきましょう。
面接対策は? どうやって自分を表現するか
面接で大事なことは、新聞社に就職したいという強い気持ちを相手に伝えることです。そのためには就職の志望動機を明らかにしておきましょう。志望動機は一度きちんと文章にして、自分自身で再認識することが大事です。小論文対策として、ひとつの文章を書き上げるのも良いでしょう。
そしてしっかり熱意を伝えることですが、熱意の伝え方も大事なポイントとなります。熱意といっても、どの学生も新聞社に就職したいという気持ちが強いはずです。熱意を伝えるといっても難しいかもしれません。やはり大事なのは、試験官の心に残るようなインパクトのある語りができることです。そのためには、日頃から好奇心を持って行動し、より多くの人生経験を積んでいきましょう。
各新聞社のホームページには内定者座談会ページが掲載されることもあります。どのような学生が採用されているのか、一度覗いてみましょう。
※この記事は、2018年9月時点の情報に基づいて作成されています。
※当サイトは原則「リンクフリー」といたしております。










