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社説はニュースとは違い、筆者の意見が含有された文章のこと。その新聞社が持つ考えや視点を楽しみつつ、読み手として影響を受けすぎないことが大事です。ここでは朝日新聞・毎日新聞・読売新聞・日本経済新聞・産経新聞の社説とコラムそれぞれの特徴を紹介します。社説やコラムはネット上にて無料で読むことも可能です。ぜひ比較しながら読み、現代の情勢や事件、世相を把握するのに役立てて下さい。

益子 ヒロシと広川 ふみ
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2019年4月9日

【比較してみた】各新聞社「社説」の特徴まとめ

【比較してみた】各新聞社「社説」の特徴まとめ

新聞に掲載されているのはニュースだけではありません。ニュース以外にも社説やコラムなどの読み物があります。場合によってはコラムが社説的のような働きをする場合もあるのです。というのも社説は、新聞社としての意見を述べる場所だからと言えるでしょう。

社説を理解するために、社説とは何か、どのような人が書くのか、そしてどのように読み解くべきなのかを説明します。コラムは欠かさず読むが、社説は読まない人も少なくありません。社説はなんとなく敬遠されがちですが、読むとニュースを理解しやすくなり、社会情勢の理解に役立つでしょう。

ただ、社説はニュースとは違い意見が含有されているので、その意見に惑わされることなく書かれていることを読み解く技術も大事です。ここでは朝日新聞・毎日新聞・読売新聞・日本経済新聞・産経新聞の社説と、コラムそれぞれの特徴を紹介します。社説やコラムはネット上にて無料で読むことも可能です。ぜひ比較しながら読み、現代の情勢や事件、世相を把握するのに役立てて下さい。

社説とは?

社説とは?

世界中で起きていることを、中立的な立場でできるだけ正確で迅速に人々に知らせる役目を持つ新聞には「社説」欄があります。「社説」は、「新聞の顔」と呼ばれている、新聞社の考えや意見を発表する場所です。多くの場合、3ページ目の左側に掲載されています。

社説を書くのは論説委員

社説は、新聞社の論説委員という特別なポストの人が執筆しています。論説委員は、記者経験のある人たちの中から選ばれ、大きな新聞社では数人がこのポストに就いているため、ひとりで書いているわけではありません。毎日、どのテーマについて書くかを話し合い、執筆されます。社説は「新聞社の意見」という性格上、署名はありません。

地方の新聞社の場合も基本的には全国レベルのニュースをテーマにしています。しかし、地元のみで報道されるようなニュースでも地元にとっては重要度が高い場合は論説のテーマとして選び、地方紙ならではの社説が掲載されることもあるのです。

社説と記事の違い

記事はニュースを情報として伝えるだけですが、社説は、今この時点で話題になっている出来事について、「なぜ起きたのか?」「どう考えたらいいのか?」といった疑問を提起します。ニュースについて考えていくためのヒントを与える役割を持っているのです。

社説を読むことによって、現在重要なニュースが分かりやすくまとまり、新聞社としての意見も確かめられます。ネット上で社説だけを無料で提供している新聞社も多いので、気になるニュースがあるときは各新聞社の社説をネットで読み比べてみるのも、ニュースを理解するひとつの方法です。

社説を読み比べることはニュースを理解する上でとても有効だという視点から、産経新聞は「社説検証」枠を設けて大手全国紙の社説を比較しています。朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、日本経済新聞、東京新聞、産経新聞の6紙。「社説検証」で検索すると見つけられます。

社説とコラムの違い

新聞には社説だけではなく、新聞の顔とも言えるコラムが存在しています。社説とは違い、新聞社の論説委員が署名して執筆している1,000文字程度の文章で、1ページ目のニュースの下に掲載されています。

朝日新聞の「天声人語」、毎日新聞の「余禄」、読売新聞の「編集手帳」などがそれに当たります。社説よりももっと身近なテーマをあつかい、エッセイのような読みやすい文章で、新聞を開いたら必ず読むという読者も多数いるでしょう。

社説の読み方

社説の読み方

新聞はニュースを配信する「NEWS PAPER」としてだけではなく、社説やコラムを通して意見を主張する「OPINION PAPER」として存在しています。以前の新聞紙面は、「意見」より「事実を知らせる」比率が高いという状態でした。

しかし、ネットの発達でニュースは迅速に行き渡っているため、今では「OPINION PAPER」の立場が少しずつ台頭してきているのです。よって、社説をきちんと読めば社会状況やニュースのあり方などが理解しやすくなってきています。次に、どのように社説を読むべきなのかを考えていきましょう。

ひとつの意見として客観的に読みましょう。

大切なことは、社説が必ずしも正しいとは限らないということを頭にしっかり置くことです。書かれていることを鵜呑みにせず、ときには批判的な視点、ひとつの意見として客観的に読んでみましょう。

社説を比較する

いつも1紙だけ読んでいると、新聞と自分の考え方がシンクロしてしまいます。全国紙の社説はネット上で読めるので、同じテーマがある場合は読み比べるようにすることが、中立的立場を維持する上で大切です。

保守的な立場、ラディカルな立場、社会主義的立場などそれぞれの新聞で少しずつ違った視線で書かれています。同じ日に同じテーマが書かれるとは限りませんから、前後の社説もチェックしましょう。同じテーマがあるのか、同じテーマで書かれている場合、切り口はどのように違うか、どのような立場で書かれているのか、なぜその立場で書かれたのかなどを考えていくことは理解を深めるうえでも重要です。

社説を要約する

時間があるときに、読んでいる社説を要約してみるとさらに理解が深まります。なんとなく読んでいるだけでは見えなかったことが見えてくる場合もあり、有益です。ざっと読んでテーマは何かを知り、テーマに沿って重要な部分をピックアップして200文字程度に要約します。最初は少し時間がかかりますが、慣れてくるとすぐにできるようになり、理解力も高まる方法です。

各新聞社の社説とコラムの特徴

各新聞社の社説とコラムの特徴

社説を読み込んでそれぞれの新聞の特徴と社説やコラムについて見ていきましょう。新聞の特徴を知っておくと、社説を読み比べるときにも理解しやすくなります。

朝日新聞「ともに考え、ともにつくる」

朝日新聞は発行部数第2位と全国的によく読まれている新聞です。購読者からは「質の朝日」とか「クオリティペーパー」と呼ばれています。「ともに考え、ともにつくる」が朝日新聞社の企業理念で、社説やコラムにも力を入れている「OPINION PAPER」で、少数派の声も聞き、健全で謙虚な紙面作りを目指しているのです。森友問題の報道では2017年度JCJ大賞を受賞しました。

コラムの「天声人語」は、大学入試などの設問に使われることもあり、よく読まれています。天声人語と社説は朝日新聞のホームページで過去3ヵ月分が無料で閲読可能。

政権批判も多いと言われますが、癌や認知症などの国民病を考えるなど、読者の身近で切実なテーマをしっかりカバーしています。マイノリティの立場を考え、権力に流されないことがモットーです。

毎日新聞 「毎日ジャーナリズム」の実現

毎日新聞は東京日日新聞を前身とし、現存する日刊紙でもっとも長い歴史を持つ新聞です。取材力の高さが評価され新聞協会賞を受賞しています。受賞の数は毎日新聞が最多です。また、日本音楽コンクール、全日本学生音楽コンクール、センバツ高校野球などを主催し、文化やスポーツの振興に貢献してきました。

毎日新聞は中立な新聞と言われており、社説も比較的中道の意見が大半を占めます。テーマも一般的な人が興味を持っていることを取り上げていることが多いのが特徴。社説とは別に、社説を理解するための「社説を読み解く」というページを設けています。これは毎日新聞が掲げている「毎日ジャーナリズム」の実現のためのひとつの試みで、前月に執筆された社説のメインテーマをピックアップして、毎日新聞の主張のあり方を他紙との比較を交えて解説しています。

看板コラムの「余禄」はテーマが多岐にわたっており、社会で起きた出来事に音楽や美術、文学の話題を絡めながら綴るポエティックな内容となっています。そのせいか、少々分かりにくいという意見も。「余禄」は毎日新聞のデジタル版で閲読可能です。

読売新聞

読売新聞は日本で一番購読数が多いだけではなく、ギネス認定で世界一の発行部数という記録も持っています。購読数が多いのは読売ジャイアンツファンの影響もあるかもしれません。多くの人に支持されていることは、大衆紙的な要素も強いということです。

そのため、読売新聞の社説は分かりやすいことが特徴です。読売新聞の論説委員は政治・経済・社会・国際だけでなく、科学・文化すべての編集局で経験を積んだベテランの記者たちで成り立っています。ベテランの記者である論説委員が毎日テーマについてしっかりと討議して社説を書くことが読売新聞のモットーです。「勇気と責任ある言論」というスローガンのもと、毎日、「30年後の検証にも堪える」論説を目指しています。

また、社説とは別に興味深いコラムが掲載されています。朝刊1面の「編集手帳」、夕刊1面「よみうり寸評」、朝刊解説面の「五郎ワールド」と「時の余白に」(朝刊解説面)です。その他本に関するコラムも「空想書店」や「HONライン倶楽部」などたくさんあり、読み物としても楽しめます。

その中で代表的なコラムは「編集手帳」。「『編集手帳』の文章術 」(文春新書)という本が出版されるほど無駄のない文章だと言われており、日本国内外のニュースはもちろん、ちょっとした暮らしの話題までバラエティーに富んだ話題が約460文字でまとめられています。読みやすく楽しいエッセイのようで、朝刊を受け取ったらまず「編集手帳」から読む人も少なくありません。こちらは読売プレミアムで閲読が可能です。

産経新聞「はっきりとモノを言う新聞」

産経新聞社はフジテレビやポニーキャニオンなどと同様に、フジサンケイグループに所属する会社です。産経新聞はスローガン「はっきりとモノを言う新聞」を掲げており、しっかりした主張を持っています。ときとしてはっきりした意見ゆえに反感を持たれる場合もありますが、他紙より辛口の文章に対してファンも多いと言われているのです。

産経新聞の社説は「主張」というタイトルで掲載され、その名の通りかなり強い意見が掲載されます。産経新聞のメインコラムは「正論」と「産経抄」。「産経抄」は産経新聞社の30代、40代の記者が執筆しているので、社会の中核にいる人の意見を知る上でも貴重です。どの記事も、産経新聞のホームページで約5ヵ月分の閲覧が可能。

日本経済新聞

日本経済新聞は経済に特化した新聞です。一般社団法人「日本ABC協会」による新聞の購読数レポートでは4位ですが、購読数が少しずつ落ちています。しかし電子版では大手紙の中で1位です。就活時に読むべき新聞であると言われていることが原因かもしれません。

経済と言うと「株式」や「企業の経営状態」などを想像する人が多いのではないでしょうか。しかし、経済を左右することはただ企業に関することだけではありません。政治の状況、特に国際情勢は経済と強く結び付いています。そのため、日本と関係が強いアメリカ合衆国に関する情報が豊富です。

ここの社説もホームページから無料で読めます。当然、日本経済新聞の社説は経済に関することや銀行に関係することが主流です。同時に一般的な問題を経済的な立場から切り取ることもしています。

例えば2018年(平成30年)9月9日に掲載された待機児童についての問題も、経済への影響を挙げていました。他社は女性が働くこと、男女平等、フェミニズムという立場の切り口が多いのに対し、日本経済新聞は女性が働かないことによる経済的な損失に言及しています。

最終ページに「私の履歴書」というコラムも掲載。経済の一線で活躍していた人の半生を綴ったコラムを、ひとりにつき1ヵ月間連載しているのです。自伝を通して経済を理解できるコラムで『ビジネスは「私の履歴書」が教えてくれた―「日経」連載の経済人295人を中心に 』という本が吉田勝昭氏によって執筆されています。「私の履歴書」は有料会員限定の読み物ですが、無料会員に登録すると月10本まで閲読が可能です。

※この記事は、2018年9月時点の情報に基づいて作成されています。

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