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学校とは

「学校とは」についてご紹介します。学校とは、一定の教育目的に従い、教育者が幼児、児童、生徒、学生などに対し、計画的・組織的に教育を行う場所のこと。日本においては幼稚園、小学校をはじめ、大学などの施設を指します。教育を受けることで児童、生徒、学生達は、社会生活・職業活動を送るために必要な知識、常識、道徳、技術などを学んだり、授けてもらったりすることが可能となるのです。
本記事では、学校の目的と種類をはじめ、語源、歴史について詳しく解説。また、日本における学年制度、施設内の設備などもまとめました。
目次
学校の目的と種類

教育基本法によれば、教育とは「人格の完成」「平和で民主的な社会の形成者の育成」「心身ともに健康な国民の育成」を目的としています
分かりやすく言えば、「個人の能力を伸ばし、ひとりの自立した人間として社会で生きるための基礎を培い、健やかな成長をめざす」というもの。
そして、教育を行う主な施設が学校です。学校教育法において、法律に定める学校とは「小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、大学、高等専門学校、盲学校、聾(ろう)学校、養護学校及び幼稚園」と定められています。
なお、日本における学校の教育は、「就学前教育」「初等教育」「前期中等教育」「後期中等教育」「高等教育」から成立。また教育内容にも、「普通教育」(初等教育~中等教育)、「一般教育」(高等教育)、「専門教育」(中等教育~高等教育)、「特別支援教育」(障害のある幼児、児童、生徒を支援するための指導)に分けられます。
学校の語源

学校は英語で表すと「school」(スクール)。schoolの語源はギリシャ語の「skhole」(スコレー)であり、「余暇」という意味があります。
余暇と言えば「暇な時間」というイメージがありますが、「スコレー」は精神活動や教養を豊かにする時間のこと。古代ギリシャや古代ローマでは、労働はすべて奴隷や農民が行い、貴族は労働者達によって生み出された余暇を利用して、音楽や芸術などの教養を身に付けたと言われています。
そして「スコレー」が余暇という意味から、余暇を利用して教養を身に付ける時間、教養を身に付けるための施設と転じ、「スクール」の語源となったのです。
また、一説によれば、学校という言葉は王莽(おうもう:中国の王朝[新朝]の皇帝)が新(しん)の時代に設置した儒学の校舎「学」と「校」が語源とされています。日本においては、平安初期(または鎌倉時代)に創設された「足利学校」(あしかががっこう:現在の栃木県足利市)が日本最古の「学校」として有名です。
学校の歴史
ここでは、日本における学校の歴史についてご紹介します。
古代~平安時代の学校
日本において古くは古墳時代から、大陸文化に依存した教育がはじまりました。その後、7世紀半ばになると、天智天皇が唐(とう)にならって、日本初の官立学校「庠序」(しょうじょ)を設立。701年(大宝元年)の大宝律令では、最初の「学制」が定められ、律令国家の官吏養成機関として都に「大学寮」(大学)を作り、儒学、算術、書道、歴史、法律、中国語を中心に教えていたとされています。
また専門技術者を養成する機関として、「典薬寮」(てんやくりょう/くすりのつかさ)、「陰陽寮」(おんみょうりょう/おんようのつかさ)、「雅楽寮」(ががくりょう/うたまいのつかさ)を設置し、医療、天文、音楽を学ぶことができました。しかし学ぶことができたのは、身分の高い者のみ。当時の有力な氏族は独自に教育研究の施設を作って、一族の子弟を学ばせました。
しかし、平安時代に入ると、官職の世襲化が進みます。世襲の存続のために、大学寮ではなく、私塾や自宅で教える「家学化」へ変わり、1177年(治承元年)に起きた「安元の大火」で大学寮が焼失すると、その後は再建されることなく、大学寮は消滅となりました。
鎌倉~室町時代の学校
江戸時代~幕末の学校
明治~昭和初期、第二次世界大戦前の学校

日本に西洋の文明が入ってきた明治時代では、教育が大きく変化。福沢諭吉による「学問のすゝめ」、中江兆民(なかえちょうみん)の「民約訳解」(みんやくやくかい:ルソーの社会契約論を翻訳・開設した書)、森有礼(もりありのり)の「明六雑誌」(めいろくざっし)などによって近代思想が普及し、教育制度の確立が行われました。
そして教育政策は自由主義的傾向から、フランスを模倣する中央集権的・国家主義的傾向へ方向を転換。1873年(明治6年)には日本初の近代的学校制度を定めた教育法令や学制が定められます。この学制においては、全国を学区に分け、それぞれ「小学」「中学」「大学」を設置することが決定。身分・性別に関係なく、学問を目指せるようになります。
やがて1879年(明治12年)に学制が廃止されると、アメリカを模範とした学校の設置や就学の義務を地方に任せる教育令が公布されました。1886年(明治19年)には小学校法令が公布され、はじめて「義務教育」という言葉が使用。戦前期を通して、3~6年制の小学校が義務教育課程となりました。また1918年(大正7年)には大学令が公布、翌年に施行されると、公立及び私立の大学が東京や大阪を中心に次々と設置されたのです。
第二次世界大戦後~昭和後期、平成時代の学校
第二次世界大戦後の日本では、アメリカにならった自由教育が導入されます。1946年(昭和21年)に公布、1947年(昭和22年)に施行された日本国憲法(第26条)では、「教育を受ける権利」「普通教育の普及と男女差別の撤廃」などが定められ、義務教育は小学校6年間、中学校3年間へ変更。なお、義務教育以外では、高等学校3年、大学4年が基本となり、これらをすべて合わせて「六・三・三・四制」と呼ぶこともあります。
学年制度

学年とは、学校で定めた一年間の就学期間のことです。かつて日本の高等学校や大学においては、9月が新たな学年のはじまりでした。
しかし、1886年(明治19年)に高等師範学校で「4月学年始期制」が採用されると、1892年(明治25年)には小学校でも採用。その後、学校教育法施行規則によって、「小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、高等専門学校、特別支援学校及び幼稚園の学年は、4月1日にはじまり、翌年3月31日に終わる」ことが定められています。
なお、学齢によって教育を受ける日本では、ある年の4月2日~翌年4月1日までに生まれた人達を一学年として構成。学校教育法においては「保護者は、子の満6歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、(中略)これを小学校または特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う」とあります。
学年のはじまりが4月1日からに対し、学年の分け方が4月2日生まれから、という考え方に疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?
実は「民法第143条」と「年齢計算ニ関スル法律」によれば、「誕生日の前日が終了するとき(午後12時)に年をひとつとる(満年齢に達する)」とあります。これを4月1日生まれの子どもに当てはめると、3月31日の午後12時に「満6歳」となり、早生まれ扱いとして、4月2日生まれの子どもよりひとつ上の学年に。4月2日生まれの子どもは、4月1日の午後12時に満6歳となり、小学校入学時点では7歳になります。
なお、「誕生日の前日が終了するとき(午後12時)に年をひとつとる(満年齢に達する)」と定められている理由は、2月29日生まれの人へ配慮しているためです。年を取るタイミングを「当日0時」にすれば、2月29日生まれの人は法律上、4年に1度しか年を取らないことになってしまいます。しかし、「誕生日の前日が終了するとき(午後12時)」にしておけば、毎年2月28日の午後12時に年を取るという計算になるのです。
学校施設と設備

一般的に学校施設とは、「校舎」や「運動場」「体育館」など、学校を運営する上で必要となる建築物や設備のこと。学校教育法に基づき、幼稚園、高等学校、大学及び高等専門学校では基準が設けられており、学校の種類に応じて、文部科学大臣の定める設備を設置しなくてはなりません。また、小学校及び中学校については、義務教育を行うものとして、学校設備基準に定められています。
ここでは、学校に備えるべき施設(設備)について詳しくご紹介しましょう。
校舎
校舎とは、小・中学校、高等学校、大学などの学校を象徴する建物のこと。一般的に校舎には、教室があり、教育活動を行うために用いられます。なお、小学校や中学校の校舎には、少なくとも普通教室、特別教室、図書室、保健室、職員室を備えることが設置基準。また特別な事情がない限り、運動場や体育館を備える必要があります。
普通教室、特別教室
普通教室は授業を受けるための部屋です。教室とも呼ばれ、多くの場合が、クラスごとに1部屋が割り当てられています。これに対し、特別教室は「理科室」「音楽室」「美術室」「家庭科室」など、教科や用途別に使用される教室のこと。それぞれの教科に合わせた設備が設けられています。また快適に授業を行うことができるように、教室には冷暖房・換気設備が設置。全国の学校における普及率は増加傾向にあります。
多目的教室
多目的教室とは、複数の学級を収容できる大きな教室のこと。説明会や講習など一度に大勢の生徒を集めて指導したい場合に用いられます。多目的教室は、小・中学校に見られることが多く、高等学校では設置されていない場合も。私立の学校では、多目的教室の代わりに、小講堂や多目的ホールが存在することもあります。
準備室
準備室は教材や資料などを保管するための教室のこと。ほとんどの場合が、特別教室に併設されています。
学校図書館、図書室
学校図書館は、図書や資料、メディアなどが保管され、児童生徒や教員が利用可能です。学校図書館法の規定により、小・中・高等学校、中等教育学校、特別支援学校などすべての学校に、学校図書館は設置しなくてはなりません。これに対し、図書室は本が集めてある「部屋」のことを指します。
保健室
保健室は、病気・ケガをした生徒や教員の救急処置を行う部屋です。ベッドや薬品が置かれ、手当てや看護を行うことができます。学校教育法の規定により、小学校や中学校には、保健室の設置が義務付けられていますが、高等学校においては設置の義務はありません。
なお、保健室は手当てや看護の他にも、健康診断や保健指導を行ったり、教室に行くことができない生徒達の精神的な待避所になったり、様々な役割があります。
職員室
職員室とは、学校で教職員が授業以外の執務や生徒指導を行ったり、休憩を取ったりするための部屋です。多くの教材や教具が置いてある他、児童や生徒が安全に生活できるように、避難はしごや消火器などの防災設備をはじめ、刺又(さすまた)、防犯スプレーといった防犯用具、校内監視カメラや警報システムなどの監視設備も設けられています。
屋内運動場(体育館)
屋内運動場は、室内で体育・スポーツをはじめ、入学式、卒業式などの学校行事などを行うための施設。天井が高く、床にはバレーボールやバドミントン、バスケットボールなど各種競技のラインが引かれているのが特徴的です。
屋外運動場(校庭)
屋外運動場は、屋外での体育や遊戯として利用する広場のことで、「校庭」「グラウンド」とも呼ばれます。小学校では、ブランコや滑り台、ジャングルジム、砂場などの遊具が備え付けられており、休憩時間の遊び場として使われることも。なお、屋外運動場は、学校教育のために設置することが法令で要求されています。
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