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予備校とは

学校以外で勉強をする施設として候補に挙がるのが予備校と進学塾です。どちらも試験対策や受験勉強ができる点は共通ですが、両者の違いを理解していないと、どちらが自分に適しているか判断できません。予備校のランキング情報などを参考にしても、自分に合わない予備校を選んでしまうと、試験や受験の対策に失敗する可能性があるので注意が必要です。

今回は、予備校について、また塾との違いやメリット・デメリットを合わせてご紹介します。また、予備校の種類や費用についても解説。費用相場を把握しておくことにより事前に準備することができ、いざ予備校に行きたいとなったときにスムーズです。ぜひ予備校についての情報を集め、自分自身に合った予備校を選びましょう。

予備校とは

予備校とは、何らかの試験対策を行うための教育施設のことです。高校受験や大学受験、資格試験など、様々な目的に合わせて老若男女問わず多くの方が通っています。一般的な学校とは全くの別物というイメージがありますが、学校教育法に基づいて運営が行われている点では違いがありません。指導方法は予備校ごとに異なるものの、講師が生徒に向けて解説を行う講義形式の教え方が一般的。大手予備校の場合、ひとりの講師の講義を数百人以上の生徒が受講するケースもあります。
それでは、もっと予備校を知る上で、進学塾との違いを見ていきましょう。

予備校と進学塾の違い

予備校と混同されることが多いのが進学塾。進学塾とは、受験対策や日々の授業対策を行う塾のことで、主に学生が通っています。その違いは、主に以下の2点です。

  • 「学校」か否か
  • 指導方法

「全国予備学校協議会」に加入している主な予備校は、すべて都道府県の認可を受けており、学校教育法第134条の「各種学校」に含まれています。一方で進学塾は、予備校のように都道府県や国からの認可は受けておらず、学校ではありません。

指導方法については、進学塾では授業形式の教え方が一般的です。授業形式とは、先生と生徒の対話を通じて行われる指導方法のこと。ときには先生からの質問や生徒による回答があり、一方通行型の指導ではない点が特徴です。対話を重視することから、先生ひとりあたりの生徒数は数人~十数人というケースが多いですが、1対1の個別指導塾も登場しています。一方で、予備校は講師からの解説がメイン。そのため生徒は受け身の学習となりやすい点が両者の違いです。

目的に合わせて通うのが一般的

予備校と進学塾は似た特徴を持ち合わせており、子どもをどちらに通わせるか迷うこともあります。その際は指導方法を基準に、目的に合わせて選ぶのがおすすめです。

受験に特化した指導を行う予備校では、受験合格を目的として、より専門的な指導を受けることができます。予備校のなかには、専門知識に精通したプロを講師として招いているところも珍しくありません。そのため、受験対策や試験の合格が目的であれば、予備校を選ぶのがおすすめです。一方、進学塾では、学習だけでなく先生と生徒の対話にも力を入れています。そのため、子どもの成長もかねて通わせることを考えるのであれば、進学塾を選ぶと良いでしょう。

予備校のメリット

予備校に通うメリットは、主に以下の4つです。

  • 勉強に集中できる環境が整っている
  • 講義の質が高い
  • スケジュール管理をしてくれる
  • 入試対策の体制が整っている

予備校は、試験対策を重視しています。そのため「徹底的に受験対策をしたい」「効率良く学習したい」という場合は、予備校を選ぶのがおすすめです。

勉強に集中できる環境が整っている

予備校は、受験対策を最大の目的としている学校です。そのためには、生徒が勉強に集中できる設備や環境が欠かせません。多くの予備校で整備されている施設やシステムは、以下の2つです。

  • 自習室
  • クラス分け制度

予備校には、講義を行う講義室とは別に、生徒が自由に出入りし学習できる自習室が設けられています。自習室では、講義で分からなかった点を復習したり、苦手分野の試験対策を行ったりすることが可能。自宅では気が散って学習が進まない、という方でも高いモチベーションをキープできます。

クラス分けは、テストの結果や受験する学校の難易度別に生徒を振りわけて講義を行う制度です。

クラス分けの良い点は、同じ目標を持った仲間と出会うことができるだけではありません。自身にとって、最適なレベルの授業を受けられる点もメリットと言えます。

講義の質が高い

予備校に在籍している講師は、高校受験や大学受験、資格試験対策を専門に指導していることがほとんどです。そのため、進学塾と比べて講義の質が高い傾向にあります。国語や英語などの基本的な教科の授業の場合も、教科別に専任の講師が担当し、試験の出題傾向を考慮して入試対策を行うのが一般的。教科書や参考書に載っている知識はもちろん、実際の試験の雰囲気や心得、効率的な学習方法などを学べるケースも珍しくありません。

スケジュール管理をしてくれる

予備校では、実際の入試日程に合わせて授業プログラムが組まれており、その通りに学習を進めていくだけで合格を目指すことができます。つまり、予備校自体がスケジュール管理をしてくれるということ。

試験対策を自分で行う場合、試験日から逆算して学習スケジュールを立てる必要があります。しかし、はじめて受ける試験の場合、すべて自分で考えるのは簡単なことではありません。スケジュール管理に失敗すると、合格が遠のいてしまう可能性があります。試験対策に特化した予備校がスケジュール管理をしてくれるのは大きなメリットです。

入試対策の体制が整っている

予備校では、学校全体で入試対策のパックアップをしてくれます。専任講師による講義の質が高いだけでなく、試験に関する進路相談スペースなどを設けているところもあり、現状の成績に応じた進路相談や、学習スケジュールの見直しなどが可能。ひとりで学習していると、自分の学習方法が正しいのか分からなくなってしまったり、疑問点を抱えてしまったりします。進路相談のできる予備校であれば、困ったときでもひとりで悩まずに済むので安心です。

また、予備校は試験対策に特化した学校なので、試験に関する様々な情報を入手できるのもメリット。大学受験であれば各大学のパンフレットや入学願書、資格試験であれば専用の参考書や試験要項など、必要な情報や書類がそろっているのも魅力です。

予備校のデメリット

予備校に通うデメリットは、主に以下の2つです。

  • 費用が高い
  • 個人ではなく集団に合わせた講義を行う

予備校は試験対策を重視した学校なので、講師の指導能力や講義の質の高さが魅力です。それだけに授業料や入学金が高くなる傾向にあります。また、一度に数十~数百人の生徒に向けて講義を行うため、個人の理解度に応じた授業は行われません。分からない生徒がひとりいたとしても、次のカリキュラムに進んでいきます。

費用が高い

予備校だけでなく、進学塾でも授業料や入塾料が必要なのは同様です。しかし、両者を比較すると予備校のほうが費用は高い傾向にあります。その理由を見てみましょう。主に以下の2つが挙げられます。

  • 講師や講義の質
  • 参考書やテキストの充実度

予備校では有名講師の授業を売りにしているところが多いため、費用が高くなりがちです。また、予備校は試験合格に向けて独自の参考書やテキストを用意しており、授業料の内訳に「書籍代」として参考書・テキスト代が含まれ、費用が高くなるケースもあります。

個人ではなく集団に合わせた講義を行う

予備校ではひとりの講師に対して数十~数百人規模の生徒の間で講義が行われます。そのため、生徒との会話を重ねながら講義を行う、分からなくなった生徒のために授業を止めるといったことが難しいのが実情です。講義の途中で講師から質問があり、それに対して生徒が回答することも基本的にはありません。生徒は講師の授業を受け身の姿勢で聞くのが一般的です。

また、講師は各生徒のスケジュールや進路希望などを把握していないため、進学塾などとは異なり進路指導も行いません。進路相談を行うのは専門のスタッフであり、予備校では講師と生徒との距離感がそれほど近くないのが特徴です。

予備校の歴史

受験生が予備校へ通う姿が当たり前となりつつありますが、予備校がいつ誕生したのか、その歴史はあまり知られていません。全国予備学校協議会によると、大学入学を主な目標として予備教育を行う施設が作られたのは、明治初期がはじまりです。1872年(明治5年)と1879年(明治12年)に学制・教育令が制定されたのがきっかけでした。特に1872年(明治5年)に設立された「共立学校」、1885年(明治18年)設立の「東京英語学校」は有名です。どちらも、東京大学をはじめとした高等教育機関への進学に必要となる英語教育を行うために設立されたと言われています。

その後、1897年(明治30年)以降になると就学率の増加に伴い、多くの予備校が設立されました。下記がその一例です。

  • 研数学館 1897年(明治30年)
  • 官立学校予備校 1900年(明治33年)
  • 普通学講習会 1902年(明治35年)
  • 早稲田高等予備校 1903年(明治36年)
  • 開成予備学校 1903年(明治36年)
  • 錦城予備学校 1905年(明治38年)
  • 中央高等予備校 1905年(明治38年)
  • 明治高等予備校 1907年(明治40年)

大正・昭和時代に入ると、1919年(大正8年)に「大学令」が施行され、私立専門学校が大学へと昇格し、大学が急増します。これを受け予備校の数が急増しました。大手予備校のなかでも「3大予備校」と呼ばれる「東京高等受験講習会」(現在の駿台予備学校)「河合英学塾」(現在の河合塾)「代々木ゼミナール」が設立されたのもこの時代です。

予備校の種類

予備校の種類はひとつではありません。目的や勉強内容に応じて様々なタイプがあります。具体的な種類と有名予備校の一部を下記に列挙します。

  • 進学予備校 … 河合塾、駿台予備学校、東進など
  • 芸大・美大受験予備校 … 新宿美術学院、お茶の水美術研究所、河合塾美術研究所など
  • 医歯薬大受験予備校 … メルリックス学院、大手進学予備校の医学部コース
  • 高卒認定試験予備校 … 中央高等学院、河合塾COSMO、四谷学院など
  • 資格試験予備校 … TAC(タック)、大原簿記学校など
  • 司法試験予備校 … LEC東京リーガルマインド、伊藤塾など

勉強スタイルや費用面、テキストの充実度などを考慮して、自分自身に合った予備校を選びましょう。

予備校の費用

進学塾などと比較して高額になりやすいのが予備校の費用です。予備校に通う場合、入学金と授業料で年間50~100万円程度かかると言われています。

入学金については、大学受験の場合、現役生のほうが浪人生より料金が安いのが特徴。それぞれの入学金の相場は以下の通りとなっています。

[入学金]
  • 現役生…3万円前後
  • 浪人生…7~10万円前後

各予備校によっても費用は異なります。入学金は割引キャンペーンを実施しているケースも多いので、タイミングが合えば利用しましょう。

授業料については、必要な科目や講座を自分で選択するため、その数によって変動します。現役生の場合は、自分が苦手な科目のみを受講することもありますが、浪人生は全科目トータルで受講するのが一般的。そのため、現役生と比べ、浪人生のほうが高額になる傾向にあります。1年間の授業料の相場は以下の通りです。

  • 現役生…10~20万円(1科目あたり)
  • 浪人生…50~100万円前後(5科目)

入学金と授業料に加えて、夏期・冬期講習を受講する場合は、追加の費用が必要です。夏期・冬期など季節講習の費用は、基本的に年間の授業料に含まれていません。それぞれの講習の費用相場は20~40万円前後です。予備校を探す際は、授業内容やテキストの充実度に対して、費用が見合っているか確認しましょう。予備校が実施している無料体験を試すのもおすすめです。

予備校の検索は「ホームメイト・リサーチ」がおすすめ

日本全国には数多くの予備校があり、住んでいる地域に絞ってもどの予備校を選ぶべきか迷ってしまうケースも少なくありません。そんなときは、予備校の情報が充実しているホームメイト・リサーチ「スタディピア」の活用がおすすめです。「スタディピア」では、以下の方法で予備校検索ができます。

  • 地域別の検索
  • 予備校名を入力して検索
  • 地図から検索
  • 口コミ、写真、動画から検索
  • 現在地から検索(モバイル端末)

イメージに合った予備校を見つけたら、掲載しているユーザーの口コミを確認しましょう。実際に通学していた方の声や、地図では分からない通学上の注意点、また投稿写真・動画からは予備校の雰囲気などが分かります。候補をいくつかに絞った上で、予備校に問合せてみることがおすすめです。

まとめ

予備校は、進学や資格試験対策を行える学校です。費用はかかりますが、効率的な学習を通じて科目に対する理解を深め、受験だけでなくその後も必要となる知識を学ぶことができます。しかし、予備校は数が多いため、どこに通うべきか迷ってしまうことも少なくありません。そんなときは、各予備校の特徴を比較し、様々な面を考慮して自分自身に合った予備校を選びましょう。

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