進学塾

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進学塾とは

「進学塾」とは、主に中学生・高校生の受験対策のための塾です。もともとは学校の授業の補習を中心とする「学習塾」から派生し、受験対策に特化している点で今では学習塾と大きな違いをもっています。

塾の種類にはその他にも「補習塾」「総合塾」「専門塾」などがあり、受験の準備に欠かせない存在として市場は年々拡大。社会の学歴意識の変化から、昨今は高校・大学受験だけでなく、私立の小中学校受験用の塾も多数存在するほどです。

時代に合わせて変化してきた塾の歴史、進学塾とその他の塾の特徴、コロナ禍以降の市場の変化などについてご紹介します。

進学塾の歴史

寺子屋

進学塾とは、受験対策に特化した指導を行う塾のことで、学習塾から派生したひとつの形式です。学習塾の起源は平安時代と言われており、806年(大同元年)から始まったとされています。

当時は政治も文化も貴族層が支配していたため、学習塾に通うのは貴族層の子弟に限定され、知識と教養を学ぶ場として機能を果たしていました。

しかし、「武士の時代」とも言われる江戸時代に入ると、庶民も教育が受けられる「寺子屋」が誕生。「読み」「書き」「そろばん」など、実用性の高い知識を習得する場として機能していました。

その後、第二次世界大戦を経て高度経済成長期を迎えると、1960年代の第一次ベビーブームに合わせて「第一次塾ブーム」が到来。1970年代は高校大学への進学率も上昇したことから、新たに進学塾が誕生するなど「第二次塾ブーム」を迎えました。

それから現代に至るまで、学習塾のスタイルは多様化しており、個別指導で生徒一人ひとりに対して細やかに対応するなど、時代のニーズに合わせた様々なスタイルが誕生しています。

進学塾とその他塾の種類

進学塾とその他の塾の特徴を種類別に見ていきましょう。

進学塾

塾で教えている様子

進学塾とは、中学・高校・大学の受験対策を目的とする塾のことです。入試から逆算して学習カリキュラムが組まれるため、志望校の合格に向けた学習を計画的に進められます。

志望校の入試問題レベルに合わせて学習できる点はメリットですが、塾によっては入塾テストに合格しなければならないことも。プロ講師と呼ばれる先生が集団授業を行うスタイルが多いです。

補習塾

補習塾とは、学校の授業内容を理解したり、成績をアップさせたりすることを目的とする塾のこと。学校の授業の進み具合に合わせながら基礎的な学習をサポートしてくれるため、学校の授業についていけなかったり、内申点を上げたかったりする人に適した塾です。

また、定期テストの対策講座などが行われるため、受験に内申点が重要となる中学生、推薦入試・赤点回避等を目指す高校生は特に通塾するメリットが大きいでしょう。ただし、進学塾に比べて、補習塾で学ぶ問題のレベルは高くないことが多く、難関校と言われる学校への進学を希望する場合は進学塾のほうが適している場合もあります。

総合塾

総合塾とは、補習塾と進学塾の特徴を併せ持つ塾のこと。そのため、入塾当初に補習コースを受けて基礎的な学習理解を深めた上で、途中から進学コースへ切り替えて、受験に向けて対策することができます。

しかし、なかにはコースを切り替えたあとに、授業のレベル、クラスの雰囲気等についていけなくなってしまう子も。塾の仕組み上可能とはいえ、必ずしも子供にとって最適な選択とは限らないため、子供の性格やモチベーションを考慮しながら検討すると安心です。

専門塾

専門塾とはその名の通り、特定の科目の理解を深めたり、ひとつの目的を達成したりするための塾のことで、目標に合わせておよそ3つのスタイルがあります。

ひとつの科目を専門に学ぶ「科目特化型」、特定の大学の入試対策を目的とした「学校専門型」、そろばん・速読等を目的とした「能力開発型」です。一般的に専門塾は、基礎学習から難関校の入試対策まで幅広く対応しています。「少数の苦手科目を克服すれば成績が大きく上がる」という人におすすめの塾です。

現代の進学塾

対策をしている受験生

進学塾を取り巻く環境は常に変化しつつあります。現代の進学塾を語るために欠かせない、塾にかける費用の平均、市場規模などについて見ていきましょう。

子供ひとりにかかる平均学習塾費用

学習塾の平均費用は、就学区分(幼稚園生から高校生までのうちどの段階にあるか)、公立・私立どちらの学校に通うかといった条件によって差が出ています。

文部科学省が発表した「平成30年度子供の学習費調査」によると、年間の平均学習塾費は、幼稚園に通う3~5歳児の場合では公立で7,788円、私立で2万7,401円。小学1~6年生は、公立で5万3,313円、私立で25万2,790円です。

中学1~3年生は、公立で20万2,965円、私立で15万3,365円という結果。中学校の場合、小学校以前の就学区分と異なり、公立に通う子供のほうが平均学習塾費は高い傾向にあります。

また、全日制高校1~3年生においては、公立で10万6,884円、私立で12万9,313円です。なお、学習塾費だけで見ると、最も平均費用が高いのは私立の小学校に通う6年生で、48万5,494円という結果となっています。

学習塾の市場規模

経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」によると、学習塾の売上高は2004年(平成16年)が3,078億2,600万円であったのに対し、2021年(令和3年)には5,517億1,900万円に増加。また、受講生数も944万5,570人から1,470万4,588人となっており、約1.56倍に増加しています。

調査企業の学習塾業務を含む事業所数に関しては、17年間で6,444ヵ所から1万1,337ヵ所に増えました。このような結果から、学習塾の市場規模は成長傾向にあると推測できます。

オンライン塾が普及

2020年(令和2年)のコロナ禍をきっかけに、オンラインで指導を受けられる塾が普及しました。オンライン塾のメリットとして、居住地を問わず全国から学習できる点、スケジュールを組みやすい点などが挙げられます。

画面越しの学習は対面に比べてモチベーション維持が難しい、同じ塾に通う生徒同士の交流がない等の懸念点はありますが、小規模なオンライン塾を選べば大手塾と比べて近い距離感で先生とやりとりできるのがメリットです。

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