迂回路としても機能する首都高速川口線
首都高速川口線は、江北ジャンクション(JCT)から川口ジャンクション(JCT)までをつなぐ、首都高速道路の路線のひとつ。ふたつのジャンクションにより中央環状線と東京外環道をつないでいるため、交通アクセス上、利用されることが多い路線です。しかし、高速道路の魅力は交通アクセスの良さだけではありません。高速道路自体が様々な魅力あふれる観光スポットとして見直されています。ここでは首都高速川口線の路線情報に合わせて、観光スポットとしての首都高速川口線を紹介していきましょう。
埼玉県と東京都を結ぶ首都高速川口線
首都高速川口線は、正式名称を「東京都道242号高速葛飾川口線及び埼玉県道242号高速葛飾川口線」と呼ぶ、埼玉県と東京都を結ぶ高速道路。距離にして12.2km、平日利用台数は82,000台程で、都心につながる道路としては渋滞が少ない道路です。
埼玉県川口市の川口ジャンクション(JCT)において「東京外環自動車道」と接続し、東京都足立区にある江北ジャンクション(JCT)においては「中央環状線」と接続しています。そのため、中央環状線に起きた交通渋滞や事故などの際に迂回路として用いられることの多い路線です。
また、首都高速川口線は川口ジャンクション(JCT)から「東北自動車道」とも接続しています。川口線開通まで日本の高速道路網は、東北地域と他地域が断絶された状態でした。
しかし、1987年(昭和62年)の首都高速川口線の全線開通によって、日本の高速道路網は中央環状線を中心として、本州は青森から九州の熊本までが直結されたのです。
そして、首都高速川口線は出入口の路線番号には、埼玉の頭文字を取った「S」が用いられています。江北ジャンクション(JCT)、川口ジャンクション(JCT)の他、11の出入口があり、S09が本線料金所。
最高速度は川口ジャンクション(JCT)から加賀出入口(S05)までは時速80kmですが、加賀出入口(S05)から江北ジャンクション(JCT)までは時速60kmのため、運転をする際には速度に注意が必要です。
首都高速川口線で渋滞しやすい場所・時間帯
渋滞は目で確認しづらいような上り坂や下り坂など、少しずつ速度変化が起こる場所で起こりやすくなるのです。さらにインターチェンジなどで乗り入れが激しくなる場所でも、渋滞は発生します。
特に首都高速道路は全国の高速道路とつながり、多くの出入口を持つ複雑な道路であるため、大変渋滞が発生しやすい道路です。
しかし、首都高速川口線は首都高速道路の路線のひとつですが、特定の時間以外では渋滞があまり起きません。
首都高速川口線で渋滞が起きやすい場所は、上り路線の「鹿浜橋入口」付近。平日と土曜日の6~9時の通勤時間帯です。また同じ場所で平日12時頃にも長い渋滞が発生しやすくなっています。
平日とは異なり、日曜日や祝日には全時間において渋滞が起こりにくく、中央環状線や東京外環道の渋滞、事故の際には首都高速川口線は迂回路として利用されるほどです。
渋滞の多くはドライバーが情報を集めることで回避できる場合が多く、渋滞予想の的中率は高め。繁雑期などは首都高速道路株式会社が発表している「渋滞予想カレンダー」などを参考にすることで、事前に渋滞しない道路を選択することが可能です。
特に首都高速川口線のように、特定時間帯に渋滞が発生する路線では、その時間を避けるようにするだけで渋滞を回避することができます。
首都高速川口線で事故が発生しやすい場所
首都高速道路は、毎日、全域での1日の利用台数が100万台を越すほどの車が利用しています。それに加えて、首都高速道路ではカーブや分岐路が多いので、運転しやすい道路ではありません。
さらに全国各地につながる高速道路としての機能もあるため、標識やルート案内が非常に複雑。つまり、首都高速道路は事故が多く、注意が必要な道路なのです。
それに対して首都高速川口線は、年間を通して事故の件数は多くありませんが、中央環状線の堀北ジャンクション(JCT)・小菅ジャンクション(JCT)間や、板橋ジャンクション(JCT)においては比較的事故が発生しやすいので、注意が必要です。
また、大型車の事故により川口本線料金所(S5)の上り路線に事故が発生しやすくなっているのです。無理な車線変更やスピードの出しすぎ、車間距離が不足していることが、事故の主な原因。特に雨天時はスピードや車間距離に注意をし、周囲の車両の動きに配慮する必要があります。
なお、事故を発見した際には運転中に携帯電話で通報するのではなく、料金所あるいは最寄りのサービスエリアやパーキングエリアの非常電話、道路緊急ダイヤル(#9910)で事故の旨を伝えるようにしましょう。
また、事故を起こしてしまった際には後続車からの追突を避けるため、ハザードランプを点灯させて後続車に合図をします。さらに発煙筒や停止表示板を用いて、後続車による事故を避けるようにしましょう。
この場合、車内や車の前後にいると追突事故に巻き込まれる恐れがあるため、必ず運転者や同乗者は路肩へと避難します。道路に出て救援を待つのは危険なので、避けましょう。
首都高速川口線での事故や渋滞時における迂回路
堀北ジャンクション(JCT)から小菅ジャンクション(JCT)間で事故が起こっている場合には、江北ジャンクション(JCT)付近から渋滞が続くことが少なくありません。
その場合には高速6号向島線を利用し箱崎ジャンクション(JCT)へと抜け、そこから目的地へと向かうことで渋滞を避けられる場合があります。
さらに混雑期などで川口ジャンクション(JCT)方面まで渋滞が続いている場合には、新井宿出入口(S11)から銀座・湾岸線方面出入口へと抜ける下道が便利です。
首都高速川口線には江北ジャンクション(JCT)から川口ジャンクション(JCT)までの間にS01からS11の出入口があります。東領家出口(S04)から安行出入口(S09)は足立川口線へ、鹿浜橋インターチェンジ(IC)は東京川口線へと下りることができるため、渋滞が予想される場合にはこちらを迂回路として利用することが可能。
中央環状線での事故や渋滞がひどい場合などは、首都高速川口線から東京外環道へと出ることで、大回りにはなりますが事故や渋滞を回避しやすいのです。
この経路を利用する場合には、加賀出入口を境に最高速度が変化するので、運転には注意が必要になります。
江北ジャンクション(JCT)は観光の中継地だけではない
首都高速道路には経路としてだけではなく、ドライブや観光スポットとしても楽しめる場所が多くあります。
首都高速川口線を中央環状線とつなぐ江北ジャンクション(JCT)は、周辺に魅力的な観光スポットが多くあるだけでなく、ジャンクションの外観が美しいため、夜景スポットとして知られているのです。
工場や高速道路のような機能的な建築物が持つ美観が評価されるようになり、複数の路線がひとつにまとまる江北ジャンクション(JCT)は建築物としても景観としても注目を集めています。
さらに江北ジャンクション(JCT)と板橋ジャンクション(JCT)間の荒川上につくられた五色桜大橋は、ナイトスポットとして人気を集めているのです。
5色桜大橋は、川沿いに植えられた桜の舞い散る様子がまるで5色の霧がたなびくようであるということから名付けられました。桜の名所として知られており、日没から22時までの間はアーチ部分がライトアップされています。
橋のアーチ部分が川の水面に映り込み、空から橋がかかっているかのように見える独特の景観が愛され、多くの写真愛好家によって作品の主題とされているのです。
このように、江北ジャンクション(JCT)が東京都への入り口であると共に素晴らしい夜景スポットになっています。
首都高速川口線を利用するなら川口パーキングエリア(PA)が魅力的
高速道路の利用は交通の経路としてだけではなく、高速道路やパーキングエリアそのものが観光地化することが少なくありません。中でもパーキングエリアは、その土地の名物の食べ物などを楽しめることから、人気の観光スポットとなっているのです。
首都高速道路にも数多くのパーキングエリアがあり、多くの観光客を集めています。首都高速川口線にある川口パーキングエリア(PA)はそのような人気スポットのひとつです。
川口パーキングエリア(PA)は、江北ジャンクション(JCT)へと向かう上り線に設置されており、川口本線料金所の先から入場することができます。
川口パーキングエリア(PA)は2008年(平成20年)に全面リニューアルを行ない、首都高速道路パーキングエリアの中で、最も緑が豊かな、木立に囲まれた落ち着いた空間のパーキングエリアとして生まれ変わりました。
レストランやスナックコーナー、売店は6~21時30分まで開いており、日用雑貨品などラインナップも充実。大人数の観光バス向けにお弁当や飲料水の販売もしています。
駐車場は小型で86台、大型で30台分が用意されており、そのスペースも広くて使いやすいと評判。そのため、運転慣れしていない方でも簡単に車庫入れをすることができ、安心して運転の疲れを癒やすことができます。
また、東北道上り線の際のパーキングエリアとしては「蓮田サービスエリア」が先にあるため、川口パーキングエリア(PA)は比較的空いており、ゴールデンウィークや正月前後など、パーキングエリアが混みやすい時期でも駐車スペースを確保しやすいのです。
そして、川口パーキングエリア(PA)には「モツ丼」や「アメリカンドッ君」といった名物料理があり、人気商品となっています。
首都高速道路ではパーキングエリアで連携したイベントや、地域の名産物を集めた物産展などの催しを行なっており、観光目的で多くの人が訪れているのです。
※この記事は、2018年2月時点の情報に基づいて作成されています。
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