観光名所も!首都高速3号渋谷線の特徴
首都高速3号渋谷線は東京都の環状線を結ぶだけでなく、東名高速道路によって名古屋方面とも結びついている高速道路です。首都高速3号渋谷線とも呼ばれ、都心へのルートとしてだけでなく、東京への入り口の道路としても知られています。
近年では高速道路や工場などの機能美や人工物の生み出す景観を楽しむ観光が人気となり、多くの路線が合流する首都高速3号渋谷線は夜景スポットとしても注目されるようになりました。以下では道路情報とともに首都高速3号渋谷線の魅力を紹介します。
港区から世界へと繋がる首都高速3号渋谷線とは
首都高速道路は都心環状線を中心として、その外側に中央環状線が通っており、この2つの道路を結ぶように都心より放射線状に路線が走っています。
首都高速3号渋谷線とはこの放射線状に走った道路のひとつで、東京都港区から世田谷区を結んでいる総延長11.7kmの路線です。
首都高速3号渋谷線は、1964年(昭和39年)に渋谷インターチェンジ(IC)が開通し、1971年(昭和46年)に全線開通しました。5つの出入り口と2つのジャンクションを持ち、本線料金所は用賀にあります。
都心環状線と繋がっている港区にある谷町ジャンクション(JCT)を起点とし、目黒区にある大橋ジャンクション(JCT)からは中央環状線と結びついています。
道路の東側は世田谷区の用賀を経て、東名高速道路と直結。人口密集地の世田谷区から都心へと出るための路線として、関西方面からの東京都への入り口として、広く運用されている路線です。1日におよそ9万8,000台が利用しています。
首都高速3号渋谷線は都心環状線とともにアジアハイウェイ1号線の路線でもあります。アジアハイウェイはアジア32ヵ国を結ぶ高速道路網の名称で、アジアハイウェイ1号線は日本からトルコまでを結ぶ、総延長20,557kmにも及ぶ最も長い路線です。
なお、アジアハイウェイ1号線はトルコから欧州自動車道路へと結びついています。
首都高速3号渋谷線において事故が起きやすいポイント
交通事故の主な原因の多くは、スピードの出しすぎと車間距離不足です。事故の多くは出入り口や料金所などの乗り入れが激しい場所や、急な減速が行なわれやすい場所で起きます。
また、カーブで見通しの悪くなるジャンクション部分も大変事故が発生しやすいので、このような場所では、安全なスピードと車間距離を保ち、周囲の車の動きに注意を払った運転を心がけるようにしましょう。
首都高速3号渋谷線は全域にわたって事故の多い路線です。用賀本線料金所や、多くの乗り入れがある三軒茶屋入口から池尻出口や、大橋ジャンクション(JCT)は事故が発生しやすくなっています。
中でも大橋ジャンクション(JCT)は構造が大変複雑なため、旅行などで初めて利用する際には注意が必要。南北を通る山手トンネルと交わる大橋ジャンクション(JCT)は、2010年(平成22年)の開通以来、事故の多いポイントとして知られています。
大橋ジャンクション(JCT)は最大70mの急勾配がある4層の螺旋構造を持つ、運転が容易でない道路です。また、螺旋構造による急カーブで見通しが悪いため、運転には注意が必要となります。
ジャンクション内は制限速度が40kmとなっているので速度超過しないようにも気を付けなければなりません。
また、自動二輪車が事故を起こすと人身事故となりやすいため、都心環状線は自動二輪車の二人乗りが禁止。それに伴って、首都高速3号渋谷線にも自動二輪車への規制が行なわれています。
上り線では渋谷入口から都心環状線接続まで、下り線では都心環状線接続から中央環状線接続までが自動二輪車の二人乗り禁止区間です。
高速道路での事故を回避するためには
高速道路で事故や渋滞を招かないためにも、不注意な運転やルールを意識しない運転はしてはいけません。特に首都高速3号渋谷線のように利用台数や乗り入れが多い道路では、自分本位な運転が大きな事故を引き起こしてしまうことがあります。
走行している上で注意したいマナーのひとつが、追い越し車線での走行。常に追い越し車線で走行していると、速度超過になりやすい上、追い越し車線を占拠してしまうため、渋滞を引き起こしやすくなるからです。
追い越しを済ませたなら、すみやかに走行車線へと戻るようにしましょう。また、走行車線の左側からの追い越しや、制限速度いっぱいまで速度を上げて運転することも大変危険な行為です。周りの状況に合った速度を保って運転をするようにしましょう。
その際、車間距離の目安は時速80kmでは80mが必要です。路面の状態やタイヤの状態によっては、さらに間隔を空けなければなりません。
なお、渋滞の最後尾や異常事態が発生した場合には、追突事故を避け注意を呼びかけるために、必ずハザードランプを点灯させるようにしましょう。
事故が起きた場合には、近くの料金所やパーキングエリア、もしくは高速道路を降りたあとに#9110の緊急ダイヤルに事故を伝えて下さい。運転者が走行中に携帯電話を利用して通報することは危険な行為として罰せられる場合があります。
事故やトラブルで自走ができない場合には、路肩に駐車したあと、ハザードランプを点灯させ、後続車の追突を避けましょう。このとき発煙筒や停止板などの利用が推奨されています。なお、車の前後や車内に残っていると、追突事故の巻き添えを受ける場合があるため、必ず運転者や同乗者は路肩へと避難するようにしましょう。
首都高速3号渋谷線の渋滞が起きやすい場所とは
高速道路の渋滞は出入り口や料金所などの乗り入れが多い場所や、速度変化の多い場所で多く起こります。また、ドライバーが認識しないような勾配や見通しの悪い道路も同様です。
首都高速3号渋谷線は下り線では、池尻出口付近が大変渋滞を起こしやすいポイント。この場所では平日10~24時まで渋滞が起きやすくなっています。さらに土日でも16~21時の間は混み合うことが多いので利用する際には注意しましょう。上り線では大橋ジャンクション(JCT)が大変渋滞しやすくなっています。
平日と土曜日には6~21時までが渋滞となりやすい時間です。これらの路線は日曜日には渋滞が緩和されます。
首都高速3号渋谷線で渋滞に巻き込まれた場合には、それぞれの下り口から下道を利用するのも良い方法です。
高樹町からは東京都道412号霞ヶ関渋谷線に、池尻・三軒茶屋出口からは国道246号玉川通りへと抜けることが可能。
なお、渋谷出口は下り線出口から国道246号玉川通りへ、上り線出口から東京都道412号霞ヶ関渋谷線へと抜けることができます。
渋滞を避ける最も良い方法は渋滞が起きやすい時間にその道路を利用しないことです。日本道路交通情報センターによる「道路交通情報」や首都高速道路が発信している「渋滞カレンダー」などの渋滞予測を利用して、渋滞に巻き込まれないようにしましょう。
都心へのアクセス手段だけではない首都高速3号渋谷線の魅力
首都高速3号渋谷線は港区から世田谷区までを結ぶ都心を走る路線で、周辺には観光名所がたくさんあります。
三軒茶屋出口近くでは、レンガ調外壁の一際目立つ建築物で周辺のランドマークにもなっているキャロットタワーが有名。キャロットタワーの最上階は入場料無料の展望スペースとなっており、FM世田谷の公開放送が行なわれるなどのイベントも数多く催されています。
池尻インターチェンジ(IC)付近にはミニSLと蒸気機関車であるD51や272が保存されていることで有名な世田谷公園も。
ですが高速道路の楽しみ方は、周辺施設へ移動するための経路だけではありません。首都高速3号渋谷線は道路そのものが美しい景観となることでも知られている路線です。
首都高速3号渋谷線は多くのビルの間を囲まれるようにして走っています。そのため、夜間にはひしめくビルの間から、車のライトによって生み出されたオレンジ色に輝く道が浮き上がるように見えるのです。
特に渋谷上り線出口近くの六本木ヒルズ展望台からの眺めは定評があり、オレンジ色に輝く首都高速3号渋谷線を真下に見下ろしながら東京の夜景を楽しめる絶好のスポットとなっています。
なお、東名高速道路を利用して東京方面へと向かう場合、首都高速3号渋谷線はその入り口の路線となる道路ですが、東名高速道路から首都高速3号渋谷線へと直結すると渋滞に巻き込まれるおそれがあるため、高速バスからの乗り換え場所として、2011年(平成23年)から用賀パーキングエリア(PA)にはバスの停留所が設置されています。
ここから東急田園都市線の用賀駅に乗り継ぐことができるため、よりスムーズに東京観光ができるようになりました。
ビルの谷間にある谷町ジャンクション(JCT)
近年では、写真愛好家の間で夜間の撮影場所として高速道路やジャンクションが見直されてきています。また、工場などの巨大建造物を見学するツアーが催されることが多くなりました。
高速道路やジャンクションの魅力は、その複雑な建築構造と圧倒的なスケール感です。複雑に絡まり合った機能美は、そのものが巨大なアートのようにも感じられます。
所在地の六本木一丁目の旧名である麻布谷町に名前を由来する谷町ジャンクション(JCT)は、都心環状線と首都高速3号渋谷線を繋ぐ部分。
高層ビルの谷間にあるジャンクションなので、周囲にはアークヒルズや泉ガーデンタワー、六本木ティーキューブなど有名なビルが立ち並んでいます。
幾本もの高架がまとまりひとつの線となって、そびえ立つビルの森の中へと延びていく姿は、写真の題材としても素晴らしいものです。
なお、ジャンクションの撮影には三脚を使っての撮影が便利ですが、巨大な建築物を撮影する際にはその迫力が肝心。そのため超広角レンズによって見上げるようにカメラを向けることで、迫力ある写真を撮影することができます。
グッドデザイン賞を受けた大橋ジャンクション(JCT)
大橋ジャンクション(JCT)は4層に重なった螺旋状の、複雑な立体構造が持つ近未来的なデザインが人気です。
大橋ジャンクション(JCT)は限られた用地を有効利用するために考えだされたループ状の都市型ジャンクションで、1周約400mあります。
高低差70mの勾配と室内を運転するような走行感はドライブコースとしても魅力的です。
大橋ジャンクション(JCT)はローマのコロッセオを模した外環や、周辺環境への影響を考慮した覆蓋構造、ジャンクション屋上には回遊式の和風庭園「目黒天空庭園」が整備されたことなどが評価され、2013年(平成25年)にグッドデザイン賞を受けました。
「目黒天空庭園」は人と自然との共生をテーマに、四季折々の自然や和の文化が楽しめるように作られた庭園です。
ジャンクションの屋上に造られた全国で初めての公園施設で、地域の情報発信の場としてだけでなく、観光スポットとしても多くの人の関心を集めており、天気の良い日には展望デッキから富士山を眺めることもできます。
※この記事は、2018年2月時点の情報に基づいて作成されています。
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