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60代は人生の苦楽を熟知している年代となり、非常に深い内容の映画を好む傾向にあります。そのため事実に基づいた話や感動的な作品がおすすめです。一方で新たに公開された映画を好む方もいます。昔の映画らしい演出が高く評価されたことが、最新映画の人気の秘密。「釣りバカ日誌」のような気軽に観られる作品は、何度も観る人が続出しています。

明見 マイコと深井 映一
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60代におすすめ不朽の名作映画まとめ

60代におすすめ不朽の名作映画まとめ

60代はこれまでの長い人生において、様々な経験をしている世代となります。そのため映画を観終わったあとに観客自身が考えさせられるような、深い内容の映画がおすすめです。

現代でも不朽の名作として知られる映画が数多く存在するため、60代に限らず、若い人でも選びやすいラインナップと言えるでしょう。

アカデミー賞9部門受賞。ひとりの女性の壮絶な半生を描いた「風と共に去りぬ

アカデミー賞9部門受賞。ひとりの女性の壮絶な半生を描いた「風と共に去りぬ」

世界的ベストセラー作品となった、マーガレット・ミッチェルの原作を映画化したのが「風と共に去りぬ」です。1940年(昭和15年)のアカデミー賞で作品賞・主演女優賞など9部門を受賞しました。

3時間42分の大長編で、スカーレット・オハラという女性の半生を描いた作品です。スカーレットはアシュレーに恋をしますが、アシュレーは自身の従妹にあたるメラニーと結婚してしまいます。スカーレットはアシュレーを想いながらも人生で3度の結婚を経験。

戦争や事故で夫を亡くし、未亡人となったスカーレットの前に現れたのがレットです。ようやく幸せになれるかと思いきや、心のすれ違いによって険悪になっていくレットとの仲。

時代や恋愛に翻弄されながらも自分の思いのままに生きていく、情熱的なスカーレットが作品に彩りを与えます。

劇中でスカーレットが何度か口にする「明日は明日の風が吹く」は流行語になった言葉です。

辛いことがあっても前を向いて生きて行こうとする、彼女の思いが如実に表現されています。スカーレットの生き様や言葉に共感・感動する人が続出し、長く語り継がれる不朽の名作となりました。

猿と人間の壮絶な戦い。シリーズ1作目「猿の惑星

1968年(昭和43年)に公開されたアメリカ映画の「猿の惑星」は、その後も次々に続編が公開されたシリーズ作品です。特に1作目を実際に映画館で観た50~60代に支持されています。初公開から約50年経った2017年(平成29年)には最新作が公開され、話題になりました。

地球から打ち上げられた宇宙船で宇宙旅行を終えた飛行士達が地球へ帰還する途中、トラブルが発生して見知らぬ惑星へ不時着します。

老いることなく生きられる人工冬眠装置によって眠りについていた宇宙飛行士達は、不時着時に出発から数千年経っているというのが肝の部分です。この大幅な時間のずれが、物語における重要な鍵。装置の空気漏れでミイラ化していたひとりの宇宙飛行士を見ても、眠ってからどれだけの時間が経っていたかが分かります。

その惑星では人間よりも猿の立場が高く、主人公は猿に捕まって監視されることになったテイラーという宇宙飛行士。

テイラーやチンパンジーのジーラ博士、ジーラの婚約者であるコーネリアスを中心に物語が構成されており、ジーラの調査によって惑星の歴史が解明され、最後に待ち受ける衝撃の事実は必見です。

ミュージカル映画の王道「ウエスト・サイド物語

ミュージカル映画の王道「ウエスト・サイド物語」

「ウエスト・サイド物語」は、悲劇として非常に有名なシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を原作にして作られた作品です。物語の構成や人間関係はそのままで、時代背景や舞台となる街が大きく異なります。

現代風にアレンジすることで、さらに観やすい作品となりました。

「ミュージカル映画の王道」と呼ばれるこの作品の最大の魅力は音楽。「トゥナイト」「アメリカ」「マリア」など、数々の楽曲が劇中で使われています。楽曲を収録したサウンドトラックアルバムも異例の大ヒットを記録したほどの人気です。

アカデミー賞では11部門にノミネートされ、作品賞や監督賞など10部門を受賞しています。

監督賞を受賞したロバート・ワイズ監督は、4年後に大ヒットミュージカル作品「サウンド・オブ・ミュージック」も製作。ミュージカル映画界の巨匠が手掛ける、切ない物語です。

実力派のキャストとスタッフがタッグを組んだ「ベン・ハー

実力派のキャストとスタッフがタッグを組んだ「ベン・ハー」

1959年(昭和34年)に公開された「ベン・ハー」は、「ローマの休日」を手掛けたウィリアム・ワイラー監督と、先程紹介した「猿の惑星」で主人公のテイラーを演じるチャールトン・ヘストンがタッグを組んでいます。

実力のあるキャストとスタッフによって、質の高い映画が完成しました。完璧主義の監督は撮影に長期間かけ、細かい部分にまでこだわり続けたことが高く評価されている秘密。

支配者のメッサラが虚偽の情報を流したせいで奴隷になったベン・ハーは、無理矢理家族と引き離されます。偶然にも総司令官を助けたことで身分を得ることができましたが、奴隷として働いている間に母親と娘が牢獄で亡くなったことを知り、ベン・ハーはメッサラへの復讐を誓うのです。

ベン・ハーの生き抜く姿を主軸にしながら、イエス・キリストの半生を描いています。

クリント・イーストウッドの代表作。アクション映画の最高峰「ダーティハリー

クリント・イーストウッドの代表作。アクション映画の最高峰「ダーティハリー」

「ダーティハリー」はシリーズ展開され、主人公のハリー・キャラハン刑事を演じたクリント・イーストウッドの代表作。

サンフランシスコの警察で働くハリーと、連続殺人犯の攻防をスピーディーに描いたアクション映画です。

1度は犯人を追い詰めるも警察という立場が邪魔して、犯人を再び野に放ってしまいます。犯人逮捕へ向けて努力する一方で、組織や規律を煩わしく思う複雑な心境が表現された作品です。

アクション映画なのでダイナミックな演出があり、同時にハリーの心境も丁寧に描かれていることが人気の秘密。犯人を逮捕できるのか、警察という組織に対してハリーがどのような決断をするのかが結末で明かされます。

ダーティハリーは、公開された1971年(昭和46年)以降のアクション映画に大きな影響を与えた存在と言われる作品。

現在も名作として語り継がれているのは、名優クリントの存在感があるからです。立ち振る舞い・セリフの言い方など、葛藤しながらもまっすぐな男性ハリーを見事に演じています。

互いを想う心によってすれ違いが生まれる、男女の悲しい恋物語「ひまわり

イタリア・フランス・ソ連の合作で製作された「ひまわり」は、男女の切ない恋を描いている映画。

ジョバンナとアントニオが運命の出会いを果たし、恋に落ちるのです。

アントニオは戦地に送られた際、生き延びるために仮病で精神病院へ入院しますが、嘘がばれて第一線へ赴き、消息が途絶えます。ジョバンナはアントニオの行方を捜し回り、異国で彼を見付けました。しかし、アントニオにはすでに新しい妻と娘がいて、すれ違いが生じます。

互いを思っているためにすれ違いが生まれる、切ない物語の展開が見所です。アントニオはジョバンナを想った行動によって激しい戦闘を強いられ、ジョバンナは生存を確かめるために悲しい真実を知ることになります。

2人が最後はどのような決断をするのかという点に注目。

また、あらゆる作品の音楽を担当しているヘンリー・マンシーニが手掛ける楽曲も当作品の魅力を引き出しています。ヘンリー・マンシーニの評価が非常に高く、主題歌は世界中で大ヒットしました。

クリント・イーストウッドが俳優引退宣言。「役に惹かれた」と語る「グラン・トリノ

先述した「ダーティハリー」でハリーを演じたクリント・イーストウッドが監督と主演を兼務している、「グラン・トリノ」も60代におすすめの作品。

クリントは「この作品を機に俳優業は引退し、監督業に専念する」と語っています。2012年(平成24年)には4年ぶりに映画出演を果たしていますが、2017年(平成29年)の時点ではクリントが監督と俳優を兼務している最後の作品です。

元軍人のコワルスキーが主人公で、クリントは「頑固な性格のコワルスキーに惹かれた」と述べています。

妻を亡くしてひとりで暮らしていたコワルスキーは頑固な性格によって、周囲の人々から煙たがられていました。コワルスキーの愛車を盗もうとしたタオと縁があって一緒に仕事をすることになり、次第に彼の頑固な性格が変わっていきます。

これまでの彼なら考えられなかったような決断をする結末は、実際に映画を観た人から評判です。

スパイ映画ならではの小道具が満載「キングスマン

2014年(平成26年)に公開された「キングスマン」は昔の映画らしい手法を使っているため、新しい作品ではありますが、60代の方にもおすすめの映画。

表向きはテーラーとして運営し、実はスパイ組織であるキングスマンを主軸に展開する物語で、素質を見抜かれた若者エグジーが過酷なスパイの特訓を受けてミッションに挑む、イギリスのスパイ映画です。

最大の魅力はスパイ映画らしい、仕掛けが満載の小道具。英国人紳士のスタイリッシュな立ち振る舞いと相性抜群の傘は、防弾パラソルやナイフの隠し場所として活用されています。

ソフィア・ブテラが演じる宿敵の手下は足が鋭い刃になっているため、非常に手強い存在。

靴・携帯電話・時計など、様々な道具に仕掛けが施されているのです。どのような仕掛けが詰まっているのか確かめながら映画を楽しむのも良いでしょう。

実話に基づいた感動作。難病と闘う女性の姿を描いた「愛と死をみつめて

「愛と死をみつめて」は河野實さんと大島みち子さんという、実在の人物の文通を書籍化及び映画化した作品です。

大島さんは骨に悪腫瘍が発生する「軟骨肉腫」という難病に冒され、21歳の若さで1963年(昭和38年)に亡くなります。

映画は大島さんが亡くなった翌年の9月に公開され、日本の名女優で知られる吉永小百合が病に冒されながらも必死に生きていく大島さん(役名は小島道子)を見事に演じました。

病魔が進行するにつれて顔が変形し、劇中ではほとんどのシーンで顔の半分が包帯で覆われています。病魔の恐ろしさや切ない遠距離恋愛を丁寧に描いた感動作です。

吉永小百合の美しい顔が包帯で覆われることによって、「病魔の恐ろしさがより一層伝わる」といった意見が多く見られました。

涙なしでは観られない部分が主軸となっていますが、男女の甘い関係を描いたシーンも存在します。

国民的映画シリーズ。何度観ても面白い「釣りバカ日誌

国民的映画シリーズ。何度観ても面白い「釣りバカ日誌」

1988年(昭和63年)から毎年1本程度のペースで公開されていた、国民的映画シリーズ「釣りバカ日誌」。原案をやまさき十三、作画を北見けんいちが務める1979年(昭和54年)から連載されている釣り漫画が原作です。

会社員の浜崎伝助、通称「ハマちゃん」と仲間達が織りなすコミカルな言動が観客を楽しませる、コメディー映画となっています。

コミカルな部分を取り上げながら釣りを上手く組み合わせたユニークな作品として、映画・テレビドラマ・アニメなど様々な分野で活用される、業界でも人気の高い作品です。

釣り要素を控え、映画版でこだわっているのは個性的な登場人物や役者同士の掛け合い。原作ファンも、原作を読んだことがない人も楽しめることからファンを増やしています。

難しいことを考えずに観られるため、「何度観ても面白い」と感じている人が非常に多いです。

※この記事は、2018年8月時点の情報に基づいて作成されています。

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