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1980~1990年代に青年時代を過ごした50代におすすめしたい不朽の名作映画をご紹介します。50代の映画ファンの人たちが青春時代にヒットした1980年代の名作の他、ミニシアター系の作品や、2000年代以降の公開作、映画史上に残る名作までバラエティーに富んだラインアップです。日本の映画では山田洋次監督作品の2作、ほかにも海外の映画8作をご紹介します。

明見 マイコと深井 映一
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50代におすすめ不朽の名作映画まとめ

50代におすすめ不朽の名作映画まとめ

CGなどの最新技術が取り入れられることで映画の表現の可能性が大きく広がった1980~1990年代。そんな時代に青年時代を過ごし、映画館に通ったという人の中には生粋の映画ファンが多くいます。

また最近は夫婦のどちらかが50歳以上であればチケット代が割引になるサービスや、過去の名作をもう一度スクリーンで観られる企画などもあることから、再び映画鑑賞にはまっている人が多いのも特徴です。

今回は、そんな50代におすすめしたい不朽の名作を10作ご紹介します。

アドベンチャー映画の傑作「インディ・ジョーンズ レイダース/失われたアーク《聖櫃》

アドベンチャー映画の傑作「インディ・ジョーンズ レイダース/失われたアーク《聖櫃》」

「インディ・ジョーンズ レイダース/失われたアーク《聖櫃》」はジョージ・ルーカス製作総指揮、スティーヴン・スピルバーグ監督のアドベンチャー作品です。

舞台は1936年(昭和11年)、ハリソン・フォードが演じる考古学者インディアナ・ジョーンズがユダヤの秘宝である聖櫃をめぐって南米やエジプト、ギリシャを冒険し、ナチスと対決することになる作品。ストーリーの随所に観客を飽きさせない工夫が施されたエンターテインメント映画の傑作のひとつと言えます。

1981年(昭和56年)にアメリカで劇場公開後、世界興行収入が3億8,000万ドルの大ヒットを記録、その後第4作まで公開されました。またこの作品はスティーヴン・スピルバーグとジョージ・ルーカスが初めて手を組んだ作品としても知られています。作品と同じくらいに、ジョン・ウィリアムズ作曲による「インディ・ジョーンズのテーマ」も有名。

50代なら、公開当時に映画館やテレビ放送等で観たことがある人も多いと思いますが、改めて家族で観るのもおすすめです。

法廷サスペンスの代名詞「十二人の怒れる男

1954年(昭和29年)にアメリカで製作されたテレビドラマをもとに1957年(昭和32年)に映画化された「十二人の怒れる男」は、法廷劇の代名詞とも言えるアメリカ映画史上屈指の傑作ドラマです。

脚本はテレビドラマ版と同じレジナルド・ローズ、監督はシドニー・ルメットで、この作品はアカデミー賞の監督賞や作品賞、脚色賞にノミネートされた他、ベルリン国際映画賞の金熊賞も受賞するなど世界中で高い評価を獲得しました。

父親殺しの罪に問われた少年の裁判のために集められた陪審員たちが無罪を評決するに至るまでの議論の様子を描いたこの作品は、脚本が優れていれば密室劇でも面白い作品を作ることができるということを証明した作品として知られています。また三谷幸喜原作の舞台「12人の優しい日本人」などオマージュ作品の多いことでも有名な作品です。

小さいころに観たことがあるという50代の人も、また改めて観直してみることで、新鮮な発見ができる作品と言えるでしょう。

ある女性の魂の軌跡を描いた名作「オール・アバウト・マイ・マザー

「オール・アバウト・マイ・マザー」はスペイン映画の巨匠ペドロ・アルモドバルが脚本・監督を務め、1999年(平成11年)にスペインで公開された作品です。同年にはカンヌ国際映画祭の監督賞やアカデミー外国語映画賞など、数多くの映画賞を受賞しています。

あらすじは最愛の息子を事故によって失ってしまったシングルマザーの母親が、息子の遺志に従って行方不明となっている父親を探し、様々な人との出会いの中で息子の死を乗り越えていくというもの。主人公が出会うレズビアンや麻薬中毒者、エイズ患者等も、いろいろな問題を抱えていますが、シリアスになることなくユーモラスな語り口で描かれているのが特徴です。

また観客を物語の中に引き込んでいく無駄のない構成やストーリー展開など、その芸術性も高い評価を得ています。2000年(平成12年)の日本公開時は、ミニシアター系作品ながら興行的にも大ヒットしたため、公開当時に映画館で観賞したという50代の人も多いのではないでしょうか。

主人公が子どもを持つ母親ということもあり、年齢を重ねてから改めて観ることでより深く理解ができると言えます。内容の深さ、濃さからも、まさに大人のための名作です。

自閉症の兄との交流を描いた感動ドラマ「レインマン

自閉症の兄との交流を描いた感動ドラマ「レインマン」

1988年(昭和63年)アメリカ公開(日本では1989年(平成元年)公開)の映画「レインマン」アカデミー賞とゴールデングローブ賞、ベルリン国際映画祭において作品賞を受賞した感動ドラマです。

トム・クルーズ演じる主人公の青年がダスティン・ホフマン演じるサヴァン症候群である兄との交流の中で、忘れていた愛情を取り戻していくという物語に公開直後から多くの人が感動の涙を流しました。ヒューマンドラマでもある一方、確執のある二人が車の中で少しずつ心を通わせるというロードムービーとしての側面を持ち合わせているのも本作の魅力です。

公開から20年近く経った2006年(平成18年)には日本で舞台化、2008年(平成20年)にはイギリスでも舞台化されるなど、時間を越えて愛され続けている不朽の名作。主演のトム・クルーズがハンサムな若手俳優から演技力も確かな実力派俳優へとその評価を一変させた作品としても知られています。

過去に観たことがある50代の人や、普段ヒューマンドラマを観ることがないという人が観ても、心に残る名作と言えるでしょう。

実話をもとにした感動のヒューマンドラマ「レナードの朝

医師であり作家でもあるオリバー・サックスのノンフィクションを原作にした映画「レナードの朝」1990年(平成2年)にアメリカで劇場公開(日本では1991年(平成3年)に公開)、アカデミー賞において作品賞、主演男優賞、脚色賞の三部門にノミネートされた名作です。

セイヤー医師が30年間こん睡状態にある男レナードに施した新薬の治療。この治療によってレナードは30年ぶりにこん睡状態から目覚めることになるのですが、喜びもつかの間、再び病状は悪化していきます。そのような経験を経て、セイヤーは家族の大切さや人と心を通わせる素晴らしさに気づいていく、そんな物語です。

正しさとは何かという深いテーマを、観る者に問いかける作品として強く心に刻まれていると映画ファンの間で人気の作品。レナードを演じる主演のロバート・デ・ニーロとセイヤーを演じるロビン・ウィリアムズとの熱演も必見です。

50代は、身近な人が病気になるということも起きてくる年代ですが、年齢を重ねてきたことで、より一層味わい深く感じられる作品と言えるでしょう。

人間とは何か、を問う戦争映画「地獄の黙示録

人間とは何か、を問う戦争映画「地獄の黙示録」

「ゴッドファーザー」で有名なフランシス・フォード・コッポラ監督のもうひとつの代表作とも言えるのが、1979年(昭和54年)アメリカで公開(日本では1980年(昭和55年)に公開)の「地獄の黙示録」です。原作はジョゼフ・コンラッドの小説「闇の奥」で、舞台を19世紀末のアフリカから20世紀のベトナムへと移し変えて戦争の狂気を描いています。 この作品は1979年(昭和54年)にカンヌ国際映画祭における最高賞であるパルム・ドールを獲得、またアカデミー賞でも作品賞を含む8部門にノミネートされました。作品の芸術的評価だけでなくアメリカのベトナム戦争加担を批判的に描いたという面でも高く評価されています。 50代の人達は映画の公開当時はもちろん、何度となくリバイバル上映されていることもあり、映画館ならではの大画面、大音量で、鮮烈な映画体験をした作品として印象に残っている人も多いのではないでしょうか。

アメリカ映画史上でも重要な地位を占める作品として、アメリカン・フィルム・インスティチュートによる「アメリカ映画ベスト100」など、多くのマスコミが選ぶ歴代アメリカ映画ベスト100の中にもランクインしました。

旧約聖書に描かれた物語を映像化した超大作「十戒

映画「十戒」は元々、1923年(大正12年)にセシル・B・デミル監督によって描かれた作品で、1956年(昭和31年)にそのうちの第1部がリメイクされました。

旧約聖書の「出エジプト記」において預言者モーゼがイスラエル(ヘブライ)の民を率いて聖地を築くまでが描かれており、上映時間232分の映画史上に残る超大作スペクタクル史劇です。特に当時の特撮技術を駆使したクライマックスシーンで、真っ二つに割れた紅海の中をモーゼと出エジプトの民が渡っていく場面はあまりにも有名。

この作品で主人公のモーゼを演じたチャールトン・へストンはスペクタクル史劇のもうひとつの名作である「ベン・ハー」にも主演しており、「ベン・ハー」ではアカデミー賞主演男優賞を獲得しています。50代はもちろんのこと、全世代の映画ファンにとって必見の名作映画と言える一作です。

日米双方からの視点で太平洋戦争を描いた「硫黄島からの手紙

2006年(平成18年)公開、クリント・イーストウッド監督による「硫黄島からの手紙」は、歴史的な激戦となった太平洋戦争での硫黄島の戦いを描く作品で、「硫黄島プロジェクト」における日本側の視点が描かれた物語です。

アメリカ側からの視点の物語には同年に公開された「父親たちの星条旗」があり、こちらもクリント・イーストウッド監督作品。

この作品はアメリカ映画でありながら渡辺謙や二宮和也など有名日本人俳優が多数出演しており、アメリカ映画では珍しく日本人が主人公で全編日本語の作品となりました。日本側の視点で描かれた物語であるにもかかわらずアメリカでの評価も非常に高く、アカデミー賞の作品賞・監督賞・脚本賞、音響編集賞にもノミネートされ、音響編集賞を獲得しています。

日本でも日本アカデミー賞最優秀外国作品賞を受賞するなど、日米双方から高い評価を得ました。日本に関係する戦争映画の人気ランキングでは、50代の部で上位に入っていることからも、人気の高さが窺えます。

高倉健の名演が光る「幸福の黄色いハンカチ

高倉健の名演が光る「幸福の黄色いハンカチ」

1977年(昭和52年)に公開された山田洋次監督・高倉健主演の映画「幸福の黄色いハンカチ」は、日本のロードムービーの代表作とも呼ばれています。

原作はピート・ハミルによるコラム「Going Home」で、この作品の人気の高さからテレビドラマ化や日本国外でも映画化されました。

物語は網走刑務所から刑期を終えて出てきた元炭鉱夫の男が、失恋の傷を癒す旅に出ている男や、彼にナンパされた女とともに旅をするというもの。その中で3人の過去が明らかになり、同時に炭鉱夫の男が罪を犯してしまった理由も明らかになっていくのです。

記念すべき第1回日本アカデミー賞での最優秀作品賞受賞作品として、日本映画史に燦然と輝いています。夫婦愛を描いた物語に、公開当初に観たという人はもちろんのこと、50代という年齢になって見返して改めて感動したという人も多い作品です。

渥美清の死後もその人気は衰えず 国民的映画「男はつらいよ

渥美清の死後もその人気は衰えない国民的映画「男はつらいよ」

「男はつらいよ」元々東映ヤクザ映画のパロディーとして企画されたもので、最初は1968~1969年(昭和43~44年)にフジテレビでテレビドラマとして放送されました。

映画の第1作は1969年(昭和44年)の「男はつらいよ」で、そのあと1995年(平成7年)に公開された「男はつらいよ 寅次郎紅の花」まで合計48作が公開されることになります。

監督の山田洋次の代表作であり、また主役の「フーテンの寅」こと車寅次郎を演じた渥美清や寅次郎の異母妹さくらを演じる倍賞千恵子の代表作としても有名です。

シリーズの中の各作品のストーリーは、ほぼ毎回寅次郎が旅先でマドンナと出会って恋に落ち、心を通わせるものの結局最後にはマドンナの恋人が現れて寅次郎は失恋したり、自分から身を引いたりするというもの。作品の舞台であり寅次郎の故郷である東京の葛飾区柴又に加えて、日本各地が舞台となることでも知られています。

ギネスブックにも世界最長の映画シリーズとして登録されており、渥美清の死去によって幕を閉じた現在でも人気の高い作品です。1997~1998年(平成9~10年)には、シリーズ中でも特に人気のある「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」を再編集した特別編が劇場公開されました。

日本の映画史上に残る人情喜劇の傑作として、50代はもちろんのこと、映画館では観たことがない世代まで、様々な世代から愛されている作品です。

※この記事は、2018年8月時点の情報に基づいて作成されています。

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