夏の柔道場情報

夏の休暇を利用して子どもに柔道場での体験教室を習わせよう



柔道を子どもに習わせることで、子どもの体が丈夫になる、礼儀が身に付くなどの効果が期待できると言われています。子どもに柔道をさせてみたいけれど、急に始めさせるのは不安。どんなことを教えてくれるのか、どの教室がいいのかなどと悩んでいる人は、夏休みを利用して子どもを柔道場の体験教室に参加させてみましょう。

夏休みは柔道場で短期体験教室を各地開催

夏休みは柔道場で短期体験教室を各地開催

柔道は中学校の必修科目になっていますが、未経験のまま中学で初めて経験する子と、小さいうちから慣れている子では、上達の早さも違ってきます。少しでも早く柔道に慣れさせたいと考えているお父さんお母さんは、柔道の良さを実際に体感させてあげられる体験教室を覗いてみましょう。

夏休みになると、小学生や幼児などに向けて、体験教室やオープン見学会を行なう柔道場が多くあります。柔道の体験教室は、親子で一緒に体験できるものやオリンピックのメダリストがゲストとして指導してくれる教室もあるので、子どもの夏休みの思い出づくりにもおすすめ。小さい子ども向けに、まず柔道の楽しさを知ってもらうことを目的とした教室があります。

柔道は、筋力や体力を養うことが基本。各教室によって、楽しみながら柔道で必要となる基礎体力を強化できるように工夫しています。

例えば馬跳びや横跳びなどの他、スキップやサイドステップなどで道場を走ったり、ハイハイ競争をしたり、ゲームのように技に点数を付けるといったことを行なう教室も。

このように遊びを交えながら柔道を知ることで、長時間集中できない子どもでもできるだけ飽きさせないようにしているのです。体験教室に参加させれば、それぞれの教室の特徴を知ることができるので、柔道場選びに悩んでいる人にも良いのではないでしょうか。

柔道を習わせるメリットって何?

柔道を子どものうちから習わせることで、様々なメリットを得られます。

礼儀作法が身に付く

柔道をはじめとする武道の精神・あり方について「礼に始まり礼に終わる」という言葉があります。試合に出場すると、つい勝ちたい一心で相手に対しての礼儀を忘れてしまいがちです。柔道は、相手があってこそ。

相手を思いやる気持ちや、その他目上の人や先輩、目下の人に対しての礼儀が大切になってきます。柔道教室では挨拶や礼儀などをきちんと指導してくれるところが多く、自然と礼儀作法を身に付けることができるのです。

運動能力や知能の発達を促してくれる

手指の運動や運動能力全体が鍛えられることで、子どもの心身の発育や発達に良い影響を与えてくれる効果があると言われています。特に幼児期は運動能力が増大する時期。手指の運動や運動能力の高まりによって、知能や言語活動も発達することが知られています。

柔道は受身や投技、抑込技など、指先から足先まで体の神経すべてを動かすことが求められるスポーツです。幼児の頃から柔道を習わせることで体が鍛えられることはもちろん、知育発達にも良いと考えられるため、子どもの習い事におすすめ。

また、受身の取り方を何度も練習するため、日常生活で転倒したときも自然と身を守ることが習得できるのです。

柔道の習い事をスタート!選び方のポイントは?

柔道を習わせるにあたって、どんな教室を選んだら良いのかポイントを挙げてみました。

指導者との相性や教室の距離

柔道は身を投げ出すこともある競技です。少しでも安全に練習を行なうためには、指導者の方針や子どもとの相性をしっかりと確認する必要があります。危険な指導をしていないか、子どもをきちんと見てくれているかなど、親が見極めましょう。また、継続して通うことが基本なので、無理なく通える距離かどうかも大切です。

どれくらいの費用が必要か

柔道は防具が不要のため、柔道着さえ揃えば大丈夫です。ネット通販を利用すれば安価なものを手に入れることもできます。教室によっては刺しゅう入りの教室指定のものもあるので、道着については教室に確認するようにしましょう。

月謝は教室によっても違いがありますが、柔道の総本部「講道館」の場合は、入門料8,000円程度と、月謝5,000円が必要です。

夏休みの短期体験教室や見学会を利用して、実際の雰囲気や指導方法、費用についてなど、詳細内容を確認し比較することが教室選びのポイントとなります。

ロード中
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柔道に取り組む生徒や学生にとって、夏休みは技術や体力を向上させるための大切な時期。多くの学校では他の運動部同様に柔道部でも夏合宿や出稽古を行ない、集中的に練習をすることで選手たちのレベルアップを図ります。夏合宿や出稽古は全日本柔道連盟から強化選手に指定されている選手も実施。どんなレベルの選手にとっても集中的な練習がいかに大切かが分かります。そこで今回は、柔道の合宿や出稽古について紹介しましょう。

柔道の合宿と出稽古

柔道の合宿と出稽古

柔道部の夏合宿は年齢や所属道場などによって日数に差はあるものの、学生や生徒が長期の休暇に入る夏休み中に実施するケースが大半。合宿中は全員で寝食を共にしながら稽古に励むハードなスケジュールとなっているため、基本的には柔道漬けの生活となります。厳しい合宿を乗り越えることで心身ともに成長できるので、もし合宿が自由参加の場合であっても、強くなりたければ参加するに越したことはありません。

なお、合宿中に主に行なわれているのが、他の柔道部まで足を運んで合同で練習する出稽古。出稽古では、小学生なら中学生と、中学生なら高校生と、大学生なら警察などの社会人と、稽古先は自分よりひとつ上のレベルの柔道部というケースが一般的です。こういった出稽古は普段の練習と異なり、自分よりレベルの高い選手の胸を借りることができるチャンス。相手の技術を体感でき自身の向上につながることから、より高みを目指す選手におすすめです。

合宿に便利な持ち物

柔道の夏合宿は肉体的な厳しさと同時に暑さとの戦いでもあり、普段とは異なる環境に身を置くため、中にはリラックスできず疲労が蓄積してしまう選手も。そういった事態に備え、感じる不便を最小限にとどめるために、柔道着やジャージといった基本的な荷物に加えて、合宿に持参すると役立つ物を調べてみました。

耳栓

合宿中は広い部屋に全員が布団を敷いて就寝するのが一般的なため、他人のいびきや寝息が意外に気になります。もし音が気になったり寝つきがあまり良くなかったりするタイプであれば、快眠のために持参すると安心。

電源タップや携帯のバッテリー

自宅や学校からの急な連絡などに備えるため、携帯電話は必須です。携帯を使用するためには充電が必要となりますが、宿泊人数が多いとなかなか充電できないことも。そんな場合に電源タップがあれば複数台を同時に充電できます。

また、あらかじめ充電しておいたバッテリーを持参することで、コンセントの数を気にせず充電が可能に。なお、携帯電話は緊急時の連絡用だけでなく、練習試合を動画で録画して自分の動きを確認するなど、効果的に使用することで自分の課題を発見するツールにもなります。

洗濯ロープ

濡れたタオルなどを部屋干ししたい場合に使えるロープは、1本あると非常に便利です。合宿所には物干し台などが備えられているものの、洗濯物の量や天候によっては外干しできない場合もあります。かさばるものではないので、何人かで1本、というように決めて用意しておきましょう。

虫除けスプレーや蚊取り線香

夏合宿は基本的に自然が豊かな場所で実施され、蚊やブヨといった虫に刺される可能性が高くなります。虫刺されぐらいと思う人もいるかもしれませんが、虫に刺されるとかゆいだけでなく、中には化膿する場合もあるので虫除けスプレーや蚊取り線香は必須です。

「柔道のまち」久慈市

岩手県の久慈市は「柔道のまち」として有名。日本柔道の礎となった三船久蔵の生誕地だからです。柔道ファンは夏の休暇を利用して訪れてみましょう。柔道大会や様々な柔道施設を見学できます。

久慈市は毎年9月に「三船十段杯争奪柔道大会」を開催。東北エリアの強豪選手が集うため、ハイレベルな試合を観賞できます。市内の市民体育館は、道場に国際基準に沿った柔道用畳が敷かれていて練習に最適。この道場は、柔道合宿にも使用可能です。市民体育館の近隣には三船十段記念館があります。ここは連日、地元の柔道選手が集う練習場。国際大会も開催されています。今年の夏は「柔道のまち」久慈市で練習したり、知識を深めたりして、柔道の魅力を再確認しましょう。


日本人の精神、人間形成における大切な心が連綿と受け継がれている柔道。全国各地の柔道場には、今なおその歴史と理念が息づいています。敗戦後の暗い時代から、日本の柔道を支えた実業柔道の主要な大会、さらには低年齢化が進む柔道界を象徴する世代別の大会など、盛り上がりを見せる夏の柔道界ですが、その柔道の歴史と今を振り返ります。

進駐軍と柔道

進駐軍と柔道

日本の柔道界にとって、苦難の歴史の始まりでもあった1945年(昭和20年)の夏。第2次世界大戦の終戦後、1945年(昭和20年)にマッカーサーの指令により、日本の学校における柔道と、柔道の課外活動が禁止されたのです。

しかし、柔道を愛する実業人たちにより各地の柔道場で稽古が続けられ、日本の柔道の伝統は守り続けられていました。そんな中、米国で柔道を修行した多くの外国人の内、柔道の本拠地である日本に来て、大本山である講道館の柔道場への見学者が続出。30余名の正式な入門者が誕生するとともに、要請に応じて各地で柔道という競技が紹介されたのです。

1946年(昭和21年)2月以来、講道館では、進駐軍の要望に応じて各部隊や関係の場所に赴き、毎月数回ずつ、柔道を紹介するようになります。この活動は、1948年(昭和23年)3月末までに152回にもわたって続けられました。

進駐軍の将校たちがみずから柔道を稽古し、その精神に触れることにより、柔道に込められた人間形成のための理念に共感したことなどが後押しとなり、1950年(昭和25年)には学校柔道が復活。スポーツ・護身術として再開されました。

全日本実業柔道

初夏の6月には「厚生労働大臣杯争奪 全日本実業柔道団体対抗大会」、真夏の8月には「全日本実業柔道個人選手権大会」と、実業柔道の熱戦がそれぞれ夏の柔道場で繰り広げられます。

全日本実業柔道の歴史は、1951年(昭和26年)に遡ります。前年の1950年(昭和25年)4月に全国勤労者体育連盟が発足したことを受け、東日本の東芝や日本鋼管、西日本の南海電鉄、東洋レーヨンなどが参画し、実業人の全国組織結成へ向けた準備委員会が発足。現在の全日本実業柔道連盟の前身となる「全日本勤労者体育連盟柔道部会」が発足される運びとなり、その記念大会として22チームが参加した「第1回労働大臣杯争奪全日本勤労者柔道選手権大会」が開催されたのです。

1955年(昭和30年)には、「全日本勤労者体育連盟」がバレーボール、バスケットボール、卓球など部門別に分割することに伴い、柔道部門は「全国実業団体育連盟柔道部会」に改称。1960年(昭和35年)には「全日本実業団柔道連盟」として発足しました。その後、全日本産業柔道連盟と合併一本化されたことを受け、1962年(昭和37年)に「全日本実業柔道連盟」が発足し、1970年(昭和45年)4月、全日本柔道連盟の構成団体として加盟が承認されました。

厚生労働大臣杯争奪 全日本実業柔道団体対抗大会

毎年、初夏の5月末から6月にかけての時期に開催される団体戦です。1951年(昭和26年)に第1回大会が行なわれ、団体有段者と団体段外者の2部制で、22チームにより熱戦が繰り広げられました。1987年(昭和62年)男子が3部制になり、1990年(平成2年)には女子の部を新設。その後、女子の部は1996年(平成8年)に2部制となりました。現在は、約110チームが参加する、実業柔道を代表する大会です。

全日本実業柔道個人選手権大会

毎年、盛夏の8月に開催される個人戦です。1971年(昭和46年)の第1回大会は、年齢別4部制155名が参加して開かれました。1986年(昭和61年)からは年齢別と体重別の階級制を併用し、1989年(平成元年)に女子の部を新設。翌年からは女子の部が階級制となりました。

現在では、毎年およそ750名が参加し、日ごろの鍛錬の成果を競い合います。

世代別の大会

夏の柔道界は、様々な世代別の大会が開かれ、ひと際熱気を帯びます。ジュニア国際大会、カデ(15歳~17歳)国際大会、世界カデ柔道選手権大会、ユニバーシアード競技大会など、世界の舞台で未来のメダリストに向けて力を試します。

また、国内でも全日本学生柔道優勝大会、金鷲旗高校柔道大会、全日本少年少女武道(柔道)錬成大会、全国中学校柔道大会、全国小学生学年別柔道大会など、将来の日本を代表する選手になるべく、若い柔道家たちが競い合うのです。


夏に開かれる柔道大会と言えば、世界の強豪が柔道の頂点を目指す「世界柔道」です。国際的なスポーツへと進化した中で、日本のお家芸が最高峰に輝くかが注目されます。そうした世界を狙う過酷な練習を支えるのが、柔道場の畳です。暑い夏でも耐久性や剛性のある畳が開発され、日本柔道の神髄と最新テクノロジーが調和した練習場を実現しています。

世界柔道選手権大会

世界柔道選手権大会

毎年8月下旬になると、世界柔道選手権大会が開かれます。この大会は、柔道の世界一を決定する大会として、「世界柔道」として知られており、オリンピックと同様に国際柔道連盟(IJF)が主催するグランプリシリーズの中で最高峰の大会に位置付けられています。1956年(昭和31年)から開催されており、最初は男子だけでしたが、1980年(昭和55年)から女子の大会も始まり、1987年(昭和62年)からは男女とも同一大会で開催されています。また、2007年(平成19年)までは2年に1回の開催でしたが、2009年(平成21年)以降はほぼ毎年開催されるようになり、会場もヨーロッパや北南米、アジアと世界を舞台にしています。かつては無差別級の試合も行なわれていましたが、2013年(平成25年)以降は実施されておらず、2003年(平成15年)からは国別団体戦が導入されるようになりました。現在の規定では、1ヵ国あたり1階級2名まで、男女それぞれ最大9名のエントリーが可能となっており、男子7階級、女子8階級で試合が行なわれます。

1956年(昭和31年)に東京で開かれた第1回大会は、無差別のみのトーナメント戦で、エントリーもわずか21ヵ国31名でしたが、1965年(昭和40年)の第4回大会からは、軽量級・中量級・重量級・無差別級の4階級の体重別制が採用されました。その後、体重別階級や出場人数の変更、ルールの改定などが繰り返され、現在に至っています。

柔道の世界一を決める大会とあって、出場者も各国の代表者が一堂に揃うため、柔道ファンならずとも楽しみな対戦が連日繰り広げられます。

柔道畳の種類とメリット

柔道畳の種類とメリット

夏の柔道場は、熱がこもって汗をかきやすくなります。最近では、空調を完備した柔道場も多くなっていますが、大勢での練習ともなると冷房もあまり効かず、畳の上に汗がしたたり落ちます。普通の畳では水分が染みこみますが、柔道場に敷いてある畳は、「柔道畳」と言って一般家庭の畳とは異なります。最も違う点は、い草を使っていないこと。い草を柔道畳に使うと、ささくれやゴミが出る上、汗などの水分を吸って汚れやすくなります。そのため畳表には、畳のような柄を施した塩化ビニールなどの樹脂製になっています。内部も衝撃を吸収する緩衝材、耐久性や剛性を高めるための合板や化学繊維が幾重の層となっています。畳表を樹脂製にすることで、激しい動きでも破損したり傷んだりすることもなく、ホコリが立つこともないので、練習や試合でも安心です。また、畳表のカラーもいろいろ対応でき、試合での場内と場外を分けるラインも畳表が違う色の畳で分けています。公式戦の場合は、全日本柔道連盟が公認している畳を使用するが決まっています。樹脂製のメリットは、日常のお手入れも簡単であること。専用のクリーナーや清掃機でさっと拭くだけで汚れが取れるので、メンテナンスもほとんど不要となります。

柔道畳には、畳表と畳床を全面接着する密着式と、畳表を畳床に巻き付けるようにするカバー式の2つの製法があり、それぞれに長所・短所があります。密着式は、畳表と畳床を接着しているので、長年使用しても畳表がたるんでシワになることはほとんどありませんが、畳表が傷ついたり、汚れたりした場合に畳表を替えることができません。一方、カバー式は汚れたり傷ついたりした場合に畳表だけを替えることができるので、破損したり古くなっても表だけを替えることでコストを抑えることができます。その分、長年使用していくうちに畳表がたるんでシワになることがあります。