ワイド馬券の買い方から払い戻しまで
競輪、競艇、オートレースと並び、公営競技の中でも非常に人気のある競馬。
武豊(たけゆたか)騎手や「ナリタブライアン」「オグリキャップ」などの名馬、また「日本ダービー」「天皇賞」「有馬記念」などの大レースは、度々テレビなどでも取り上げられ、その認知度は競馬に興味のない方にも知れ渡っている程です。
今回は、そんな競馬の中でも的中しやすいと言われている馬券の「ワイド」をはじめとした、数ある馬券の種類や特徴、その購入方法、配当金や払い戻し、課税される税金まで、競馬の情報を分かりやすく紹介します。
日本の競馬は「競馬」と「地方競馬」のふたつ
競馬は、都道府県や市町村などが主催している公営競技(ギャンブル)です。
騎手を乗せた競走馬が決められた「芝」「ダート」「障害」のコース、距離、方向を周回し、着順を競い合います。
「日本中央競馬会(JRA)」の主催する「中央競馬」は、土曜日・日曜日、一部月曜祝日に開催され、国際的にも知られる大きなレースなどを開催。
テレビにも登場する知名度の高い騎手や有名馬、またテレビ中継される国民的レースのほとんどは、「中央競馬」の所属です。
一方の県や市区町村のような地方自治体が主催する「地方競馬」では、「中央競馬」と被るエリアにある競馬場は平日開催、その他では土・日に開催されるなど、ほぼ毎日どこかの競馬場で開催されていることが特徴。
それぞれ地方の特色を活かし、ナイター競馬や冠協賛レース、「中央競馬」には存在しない女性騎手の活躍など、「地方競馬」にしか出せない独特の魅力があります。
競馬の「勝ち馬投票券(馬券)」は全部で10種類
レースに出馬する勝ち馬や着順を様々な情報から予想し、馬券を購入する競馬。
その馬券とは、「勝ち馬投票券」の略称であり、競馬法によって認可された団体が主催する競馬のレースで販売される投票券を指します。
馬券は、「単勝」「複勝」「応援馬券」「枠連」「馬連」「馬単」「ワイド」「3連複」「3連単」「WIN5」の全10種類。
「枠連」以外の馬券はすべて「馬番号」で買うと覚えておきましょう。「馬番号」とは、出走馬の1頭ずつに付けられたゼッケンに記載された番号のことです。
ちなみに「枠連」を購入する場合、その「馬番号」は、騎手がかぶる帽子の色で見分けられるようになっています。
馬券は、「3着までに入れば的中(当たり)」のものや、「1着、2着、3着のすべてを正確に的中させなければならない」ものまで、その難易度も様々。
初心者には、「単勝」「複勝」「ワイド」などがお勧めと言われています。
的中率の高い「ワイド」馬券の特徴
今回、注目する「ワイド(正式名称:拡大馬番号二連勝複式)」は、4頭以上が出走するレースの場合に発売され、購入した2頭の「馬番号」の組み合わせが、1着から3着までに入っていれば的中(例:1着-2着、1着-3着、2着-3着)です。
ただし、3着が同着の場合、3着同士の組み合わせは不的中(ハズレ)扱い(例:3着-3着)となります。
「ワイド」の大きな特徴として、購入した2頭の馬が3着以内に入っていれば的中となるため、上手く行けば3通りすべての組み合わせが的中する可能性もある実に的中率の高い馬券。
「ワイド」なら1着(枠)と2着(枠)を的中させなければならない「馬連」や「枠連」のように購入していた馬が3着となり、悔しい思いをすることもありません。
しかし、的中しやすいだけに「馬連」などと比較した場合、その配当は低くなります。
すべてで3通りある馬券の購入場所について
馬券を購入する場所は、大きく3通りに分かれます。まずは、最もポピュラーな競馬場です。
自分が購入した馬券のレースを実際に観戦したり、レース出走直前の馬を確認したりできるなど、競馬本来の興奮や感動を味わうことができる魅力的な場所。
次に「ウインズ」や「エクセル(有料)」と呼ばれる場外馬券売り場での購入です。
場所や時間の関係などから競馬場へ足を運べない競馬ファンのために作られた場外馬券売り場は、初心者向けに馬券の買い方を教えてくれるサポートデスク、馬券を席に座ったままで購入できる有料フロアなど、競馬に集中できる様々な設備が整っています。
最後に「日本中央競馬会(JRA)」が提供する「即PAT」「A-PAT」「JRAダイレクト」などのインターネットや電話を使った自宅での馬券購入です。
この中でも、お勧めのサービス「即PAT」は、手続きを済ませた即日にパソコンやスマートフォンから無料で利用(馬券の購入)が可能。
どれも利用するには、それぞれのインターネット投票会員となる登録手続きが必要となっています。
競馬場や場外馬券売り場などで馬券を購入する際に必要な「マークカード」
競馬場や「ウインズ」「エクセル」といった場外馬券売り場などで、馬券を購入する際に必要となるマークカード。
「緑」「青」「赤」「ライト」と4種類が用意されているマークカードは、場内のどこにでも置いてある無料の馬券購入専用用紙です。
「緑」は、9種類の馬券が購入できるため、競馬初心者には便利な万能カード、「青」は、「ながし」専用、「赤」は、「フォーメーション」や「ボックス」専用と、それぞれ購入したい馬の組み合わせなどによって、使い分けられるようになっています。
最後の「ライト」は、購入できる馬券が「緑」に次いで多い8種類で、カードの文字も大きくなったシンプルなデザインです。
「マークカード」を記入する際に注意すること
マークカードの記入は、カード内の各マーク(項目)を塗りつぶすだけです。
各マーク(項目)とは、自分が購入したい馬券の開催場所、レース番号、馬番号、金額、単位などを指します。
記入を間違えても場内に数多く用意されているため、すぐに書き直しができることが特徴。
また塗りつぶすときに必要な専用の鉛筆も無料で用意されているので、競馬場や「ウインズ」など、場内に入ったらどちらも最初に確保しておくことが必要です。
マークカードを裏うつりしやすい油性ペン、蛍光ペン等で塗りつぶすと、馬券を「自動発売機」で購入する際に大事なマークを機械が読み取れないこともあります。
マークカードはできるだけ丁寧に塗りつぶし、金額、競馬場名、レース番号、馬や枠の番号など、自分がマークした項目に間違いや記入漏れがないよう、注意深く確認することも馬券を購入するときに重要となってくる点です。
「ながし」「ボックス」「フォーメーション」とは
選んだ馬の2頭が3着以内に入れば的中となる「ワイド」。主役(軸)として購入した馬が3着だった場合でも馬券は的中という魅力を持っています。
そんな「ワイド」を購入する際、「ながし」「ボックス」「フォーメーション」という、それぞれ専用のマークカードを使うと各マークを塗りつぶす際の時間短縮となり、非常に便利です。
「ながし」とは、軸になる馬(枠)を決め、その馬(枠)から数頭(枠)を組み合わせ、まとめて購入する方法。
「ボックス」は、選んだ馬(枠)の組み合わせを一度に全部購入できる方法、また「フォーメーション」とは、予想した馬の着順を着順欄に記入すれば、その組み合わせが全部一度に購入できます。
様々なレースや出走馬に合わせ、専用のマークカードを選び使うことも競馬を楽しむコツです。
馬券を購入できる「自動券売機」と「有人窓口」
競馬場や「ウインズ」などの場外馬券売り場で購入する馬券は、「自動発売機」か「有人窓口」で発券されます。どちらを使うのも購入者の自由であり、それぞれの馬券購入に大きな違いはありません。
特徴を挙げると「自動発売機」で購入する場合、その機械の指示通りに操作を行ない、発券された馬券を受け取る方式です。
最初は、機械の操作に戸惑うことがあるかもしれませんが、慣れてしまうと駅の券売機で切符を購入するくらいの感覚になります。
「有人窓口」は、場内スタッフとの対面販売方式となり、窓口にいる場内スタッフへ塗り終わったマークカードを渡せば、購入の手続きを済ませてくれるシステムです。
マークカードの塗り間違いや記入漏れにも、その場で口頭対応してもらえるなど、対面販売ならではのメリットがあります。
的中馬券の「確認」と「払い戻し」について
レース終了後、ゴール付近の着順掲示板に「確定」の赤いランプが点灯すれば、配当金の払い戻しを受けることが可能。
払戻金は、100円に対する金額で発表・表示され、場内アナウンス、ターフビジョン、場内モニターなどで確認ができます。
馬券の払い戻しは、競馬場や「ウインズ」などに設置されている「自動払戻機」や「有人窓口」で対応、また馬券を持ち帰り、他の競馬場や「ウインズ」などでも払い戻しは可能です。
払い戻しには期間があり、60日間を過ぎた場合、その馬券は無効となってしまいます。
的中馬券は配当金と引き換えになるため、配当金との引き換え後でも返却してもらうことはできません。
的中馬券を記念に取っておきたい場合は、競馬場や「ウインズ」などにあるインフォメーションカウンターで、コピーサービス(1枚10円)が利用できます。
またインターネットで購入した馬券が的中した場合、配当金が各サービスの登録先銀行へと振り込まれるのみで、的中馬券をコピーできるなどのサービスはないので注意が必要です。
しかし、万馬券が的中した際は、「万馬券証明書」を「日本中央競馬会(JRA)」が発行してくれるサービスがあります。
高額配当金と税金の関係
払戻金の最大の特徴は、どれだけ高額の配当になっても必ず現金で全額払い戻しされるところです。例えば配当金が1億円、10億円であろうとも現金を渡されます。
この払い戻しされた配当金、500,000円を超えると税金(所得税+住民税)の課税対象となり、確定申告を行ない、税金を納付しなければなりません。
配当金のような一時所得金は、1年間の累計で500,000円以上となった場合に課税対象となりますから、申告する義務が生じる訳です。
ちなみに馬券購入時、その購入費用は経費として認められます。ただし、それは的中した馬券のみという扱いです。不的中(ハズレ)馬券は、経費として認められません。
※この記事は、2018年1月時点の情報に基づいて作成されています。
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