ボートレースの基礎知識とレジャー情報
競艇場は、競馬場やオートレース場などと並び公営競技「競艇」(ボートレース)を楽しむ場所です。全国24ヵ所にある競艇場はどこも水辺にあるため、他の公営競技とはまた違った魅力があります。この記事では、競艇場の魅力やボートレースを始めるための基礎知識、レジャー施設としての利用方法など、競艇場を楽しみつくす情報をまとめました。
競艇場ってどんなところ?
競艇場とはどのようなところでしょうか?まずは、競艇場で行なわれる公営競技「競艇」(ボートレース)の基礎知識と競艇場の設備について解説します。
公営競技のひとつ「ボートレース」を楽しむ場所
公営競技である競艇(以降ボートレース)を開催している競艇場。ボートが走るため、海や湖など、水辺に位置していることが大きな特徴です。出走数が6艇と、公営競技の中では一番少ないため、的中率が高い点で人気があります。
コースはインから順番に1コース、2コースとなり、一番外側が6コース。ボートレースは1コースが有利で、1コースから出走するボートのほぼ半数は優勝します。そのため、初心者はまず1コースの舟券を買ってみてはいかがでしょうか。
ボートレースの魅力はこんなにたくさん!
ボートレースの魅力はレーサー達の駆け引きにあります。スタート時の動きや必勝パターン、決まり手など、その一挙手一投足から目が離せません。決まり手は以下の6種類あります。
- 「逃げ」は、1コースのレーサーが外側を走るレーサーに抜かれることなくひとつ目のターンマークを回り、そのまま先頭を譲らない戦法です。
- 「まくり」は、2~6コースのレーサーが自分より内側のレーサーを追い抜く戦法のこと。
- 「差し」は、2~6コースのレーサーが、いったん1コースのレーサーを先に行かせたあとに内側から追い抜く戦法です。
- 「まくり差し」は、複数のボートをまくり、さらに先行しているボートを差す戦法のこと。
- 「抜き」は、1週目の第1マークを抑えたボートを他のボートが追い抜く戦法です。
- 「恵まれ」とは、先行したボートがフライングや落水などで退場した場合を指します。
レーサーの高度なテクニックがぶつかり合い、派手なアクションで勝負が決まる様子を楽しめるのがボートレースの魅力です。
レース場にある設備とその役割
ボートレースが展開されるレース場内には、実況でよく名前が出る設備があります。設備とその役割について知っておきましょう。
「ピット」はボートの待機場所のこと。当レースだけでなく、次のレースに出場するレーサーも待機する場所です。多くの場合、第2ターンマークの後方にありますが、競艇場ごとに微妙に位置は違います。
「第1ターンマーク・第2ターンマーク」のターンマークとは、水面に浮いている赤と白のソフトクリームのような目印です。碇(いかり)で固定してあり、略して「1マーク・2マーク」とも言います。
「大時計」とは、直径3mある大きな時計で、レースのタイムを計測。ピットアウトから動き出し、針が12時を指したときがレーススタートです。
競艇場でボートレースを始めるための基礎知識
競艇場で実際にボートレースを始めるための基礎知識として、レースの形式、舟券の種類と買い方などについて解説します。
レースの形式
競艇場で開催されるボートレースは、6艇のモーターボートが出走する競技です。1800m(1周600mのコース×左回りで3周)をボートで走りぬき、順位を競います。ボートはコースごとに色が固定されているため、今どのコースのボートが先頭を走っているかが分かりやすくなっている点も大きな特徴です。
ボートレースは、他の公営競技にはない「フライングスタート」方式があることをご存じでしょうか?フライングスタートでは、レース前から徐々に動いて有利な位置取りをしようとするレーサー間での駆け引きが見られます。
大時計が「0」を指したらスタートです。しかし、0より早くスタートしてしまったら「フライング」(F)となり、そのボートは欠場決定となります。
逆に、1秒以上遅くスタートした場合は「出遅れ」(L)となり、こちらもそのレースは欠場します。フライングや出遅れともに、購入された船券の金額は返還される仕組みです。
舟券の種類
舟券の種類は以下の通りです。種類によって的中確率には大きな違いがあり、初心者は的中確率の高い拡連複か単勝が買いやすいと言えます。
- 単勝(単勝式)は、1着を当てるのみのシンプルな舟券。的中確率は6分の1です。
- 複勝(複勝式)は、1着か2着を当てればよい舟券。的中確率は3分の1と、単勝の2倍当たりやすくなります。
- 2連単(2連勝単式)は、1着と2着を、順番も含めて当てる舟券。的中確率は30分の1です。
- 2連複(2連勝複式)は、1着と2着を順番に関係なく当てる舟券で、的中確率は15分の1です。
- 3連単(3連勝単式)とは、1着から3着までをすべて順番も含めて当てる舟券で、的中確率は120分の1と、ぐっと難しくなります。
- 3連複(3連勝複式)は1着から3着までを順番に関係なく当てる舟券。的中確率は20分の1です。
- 拡連複(拡大2連勝複式)は1着から3着までのうち2艇を順番に関係なく当てる舟券。的中確率は15分の3でもっとも当たりやすい種類です。
舟券の買い方と購入できる場所
舟券は、マークシート式の投票カードに記入して購入します。予想した艇を単純に塗りつぶすだけでなく「ながし」や「ボックス」という買い方も可能です。「ながし」では、ある艇を軸として、他艇と組み合わせて購入します。「ボックス」とは、複数の艇を選び、総当たりで購入する方法です。
舟券を購入できる場所は「競艇場」「ボートレースチケットショップ」「電話投票」「インターネット投票」の4種類。現在はインターネット投票が普及したため、いつでもどこでも舟券を購入できる環境。とはいえ、やはり目の前で直にレースを観戦できる競艇場で舟券を買うのが一番楽しめるという意見もあります。
レース前には、予想の参考になるよう、スタートの練習やコース取りの練習を競艇ファンに見てもらう「展示航走」があります。この動きを間近で見てから予想を立てられるのは、競艇場に出かけて舟券を買う醍醐味です。
競艇場で開催される様々なグレードのレース
ボートレースには、賞金金額によってグレードの違いがあります。グレードの高いレースから順番に、どのようなレースなのか見ていきましょう。
ボートレースの最高峰「SG」(スペシャルグレード)
SG(スペシャルグレード)は、日本のボートレース最高峰で、年8回開催されます。賞金は1,700万円~1億円までとかなり高額で、ハイレベルな競争が楽しめるグレードです。特に、11月に開催される「グランプリ」は、1月1日からチャレンジカップの開催される11月までの間に、獲得賞金上位18位までのレーサーしか参加できません。
「SG」以外のグレード
SGの下のグレードとなる「G1」も、A1クラスのレーサーのみ参加できるハイレベルなレースです。その後のグレードはG2、G3と続き、365日毎日行なわれている一般レースもあります。
多くのレーサーは、一般レースから這い上がって賞金を稼ぎ、G1やSGを走れるだけの実力を付けていきます。
レースの行方を左右する?競艇場などチェックポイント3点
ボートレースの行方を左右するポイントは、競艇場・選手・ボートのモーターの3点です。それぞれどのような部分に着目してレースの予想をしていくのかについて解説します。
競艇場はインの強さや水面の状態など場所ごとの特徴を知る
ボートレースでは、1コースが1着になる確率が高いとご紹介しました。しかし、水面特性などの影響で、競技場ごとにその確率には差があるため、そのデータも加味してレース展開を予想しなければなりません。
各競艇場の公式サイトには「水面特性・進入コース別情報」を掲載しているページがあります。
競艇場ごとの環境とこれまでのレースデータを確認し、レースの予想をする競艇ファンは多くいます。各競艇場のデータを比較してみると、特に1コースが強い競艇場と余り強くない競艇場があることにも気づくはずです。
1コースが余り強くない競艇場は予想が当たりづらいため、高配当が出やすくなる特徴があります。逆に、1コースが強い競艇場は、初心者でも予想しやすい点が特徴です。
このように、競艇場の公式サイトに公開されている情報は、レースの予想に役立つ情報が多いため、しっかりとチェックしておくと予想がしやすくなります。
選手:勝率とクラスなどのデータを確認
出場選手の勝率とクラスなどのデータも重要です。クラスは勝率によって分けられているため、誰が実力のあるレーサーかはっきりと分かります。
ボートレーサーのランクは上位から順番に、A1、A2、B1、B2の4段階です。最上位のA1クラスは上位20%ほど。A1クラスのレーサーのみが最上級のSGレースへの参加が認められています。ランクは、半年ごとに勝率によって見直され、最新の成績が反映される仕組みです。
また、出場する競艇場が地元の場合は、コースに慣れているなど有利な面も。このように、勝率とクラス以外の要素でもチェックポイントはあります。
モーター:同じ規格だが部品交換時期などにより勝率に差が出る要素
ボートに使用されるモーターも、レースの行方を左右する重要な要素のひとつです。モーター自体は同じ規格で作られていますが、部品の交換時期などにより勝率に差が出てきます。
また、モーターやプロペラはレーサーが自分で整備しなければなりません。レーサーはボートの運転技術だけではなく、モーターとプロペラの調整力も求められます。これらの調整には長年の経験が必要です。部品交換情報は公開され、どの部品を変えたのかを確認することで、レースにどのような影響があるかが分かることも。そのため、競艇ファンは部品交換情報もチェックしています。
競艇だけじゃない!こんな楽しみ方もある競艇場
競艇場は、もちろん競艇を楽しむための施設です。ところが、近年は様々な設備が併設され、きれいにリニューアルされている競艇場も増えてきました。
そこで、競艇場のもうひとつの魅力として、レジャー施設としての楽しみ方についても紹介します。
開催されるイベントを楽しむ
競艇場には、様々なイベントを開催するイベントホールを設置しています。開催されるイベントは、主に競艇選手とファンとの交流イベントや、芸能人を招いたトークイベントなど。大きなレース前には、大予想大会が開かれることもあり、競艇ファンが楽しめる内容です。
ご当地グルメの宝庫!競艇場で楽しめる食べ歩き
競艇場には、長時間滞在する人や家族連れのために、レストランやキッズスペースなどが充実しているところが多数あります。レストランでは、ご当地グルメを気軽に楽しめるメニューがたくさん。地方の競艇場に出かけることがあれば、ぜひレストランをチェックしてみましょう。各競艇場で提供されているご当地グルメを一部紹介します。
桐生ボートレース場は、「桐生名物 ひも川セット」や「ヒレカツソース勝丼」など。蒲郡ボートレース場は、「三河産釜揚げしらす丼」「味噌勝丼」「鉄板ナポリタン」「エビフライカレー」など、三河や名古屋近辺のご当地グルメが楽しめます。
鳴門ボートレース場は、ご当地ラーメンとして有名な「徳島ラーメン」や、「牛すじ丼」が人気です。下関ボートレース場では、手軽に楽しめる「くじらロール」、長崎の「大村ボートレース場」では、長崎名物の「ちゃんぽん」「皿うどん」「佐世保バーガー」などが並びます。
ここで紹介したご当地グルメはほんの一部です。競艇場にお出かけの際は、レストランやフードコートを覗いてみて、どんなご当地グルメがあるか探してみて下さい。
周辺の観光スポットにも出かけてみよう!
各競艇場は、いずれも水辺にあり、風光明媚な名所が近くにある場所も少なくありません。例えば、びわこボートレース場や浜名湖ボートレース場は、そのまま競艇場が観光スポットにあります。競艇を楽しんだあと、琵琶湖で遊覧船に乗ったり、浜名湖でウナギなどのグルメを堪能して美しい景色も楽しんだりといったことも可能です。
宮島ボートレース場からは、少し移動しますが厳島神社への参拝もおすすめです。フェリーに10分程乗れば、鹿が出迎えてくれる宮島に到着。宮島行きのフェリー乗り場近くには、絶品の「あなごめし」で有名な「うえの」もあります。
蒲郡ボートレース場は、近くにラグーナテンボスがあります。競艇を楽しんだあとは、子どもと一緒にテーマパークを満喫しましょう。天然温泉も併設されているので、温泉を楽しむのもおすすめです。
このように、周辺の観光スポットと合わせると、競艇場を訪れたついでに、1日中遊ぶこともできます。競艇場へのお出かけを、レジャーとしても楽しんでみて下さい。
※この記事は、2019年(令和元年)10月時点の情報に基づいて作成されています。
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