京都国立博物館
京都国立博物館で開かれている、特別展『 聖地をたずねて 西国三十三所の信仰と至宝』に行ってきました。
西国三十三所草創から1300年を記念しての特別展。
普段は見ることができない秘仏もしっかりと目に焼き付けてきました。
観音さまは悩みや苦悩から人々を救うために、33の様々なお姿で現れるとの事で、昔も今も変わらず我々人間は悩み、そして観音さまに心を救っていただいてきたんですね。
33いらっしゃる観音さまですが、四国三十三所の札所寺院は、聖観音・十一面観音・千手観音・馬頭観音・如意輪観音・准胝(じゅんてい)観音・不空羂索(けんじゅく)の7観音のいずれかが本尊となっているそうです。
今回の見どころのは、その7観音さまを1度に見ることができること。
ガラス越しに眺めながら、1つの観音さまと目が合いました。
馬頭観音です。
その名前の通り、頭に馬の頭がある観音さまです。
観音さまのお姿は自身も悩んでみえるお姿で私の悩みに寄り添ってくださったり、優しく慈愛に満ちたお顔で安らぎと癒しをもたらしてくれたりしますが、そんな中で観音さまとしては珍しく大きく目を見開き眉間にシワを寄せ、怒りの表現をしてみえるのです。
すべてを見透かされているかのような眼差しに圧倒され、目が合ったまましばらく動けず、心の整理がついてくると、次第に馬頭観音の目が優しく見えてきたのです。
時には厳しさも救いの1つなのかもしれません。
展示品の後半では、平安時代の那智山経塚出土仏教遺品の展示にとてもワクワクしました。
如来・菩薩像が絵の中で持っている物が平面でなく、立体で表現されているという例を見ない品。
普段は分蔵されているので、揃って展示されることも稀で、観音さまの落とし物を見ているような不思議な気持ちになりました。
1300年も昔から、人々の心のより所となっていた観音さま。
総距離が1,000キロメートルにも及ぶ巡礼路をどれほどの強い願いを込めて歩いだのだろうと、その気持ちを尊いと思いました。
今は、新幹線や飛行機で時間や距離をひとっ飛びの時代となってしまいましたが、祈りの気持ちは同じです。
私は、自分に向き合いたくなった時は、京都・松尾寺にいらっしゃる馬頭観音に会いに行こうと思っています。











