近江日野商人の息吹を今に伝える
当施設は、天保初年より静岡県富士宮市で酒造業を営んだ山中正吉(しょうきち)の本宅です。近江日野商人の歴史は数ある近江商人の中でも、八幡(近江八幡)商人と並んで古く、17世紀(江戸初期)から各地で日野椀等の漆器販売・売薬・酒造・醸造等の商いを開始したと言われています。また、近江日野商人は、大当番仲間(おおとうばんなかま)という組織を結成して、商人間の結束をはかり、定宿(じょうやど、日野商人御用達の旅籠)を宿場ごとに設置する等、旅が付きものである商売の利便性を向上させたことで知られています。
旧山中正吉邸ですが、江戸時代末期に建てられた主屋に幾度かの増改築が施されて、現在のような形になったのは昭和13年頃と言われています。おくどさん(かまど)や、当時としては珍しい西洋風の浴室等、多数の見どころがあります。また、新座敷(来客用の座敷)から見渡せる広大な庭園は見晴らしも良く、一度は見て頂きたいです。
当施設は伝統料理の食体験や、各種講座・学習会等、交流の場としても利用でき、歴史的建造物の保存にとどまらない価値のある施設と言えます。
5月の日野祭りや3月のひな祭り、10月の「桟敷窓アート」等のイベントは町を挙げて開催され、街道沿いの桟敷窓を開放しての展示を楽しむこともでき、お勧めです。














