山里にひっそりと当時のままの熱塩駅舎が佇んでいます
お盆休みに福島旅行へ行った際に訪れました。喜多方市熱塩加納町にある熱塩駅(あつしおえき)は、日本国有鉄道(旧国鉄)日中線最北端の駅です。日中線の廃線に伴い1984年(昭和59年)に廃駅となりましたが、3年後の1987年に駅舎が改修され日中線記念館として開館しています。日中線記念館は近代化産業遺産にも認定されています。
歴史によると、日中線は1938年(昭和13年)8月18日に喜多方駅 - 熱塩駅間 (11.6km) を結ぶ路線として誕生しました。開業当初は1日6往復する日光線・野岩線・会津線とを結んで、東北地方南部を縦貫する野岩羽線構想の一翼を担うはずでした。しかし、閑散ローカル線となってしまった日中線は、その構想がかなうことなく廃線となってしまいました。
鉄道廃線後は会津バスが「千石沢(日中)線」として、喜多方駅前 - 日中線記念館前 - 千石沢で1日6往復運行していましたが、こちらも利用客の減少により2008年(平成20年)12月1日からは全便が日曜・祝日運休となり、2012年(平成24年)9月29日の運行をもって全線廃止となってしまいました。今ではタクシーか車でないと訪れることはできません。
日中線記念館の駅舎は木造平屋で窓が多く開放的な雰囲気です。車掌室だった部屋は資料館になっていて、日中線や当時の鉄道に関する資料が多く展示されていました。中でも切符棚は実際に記念切符販売用に使用されており、自分で切符棚から切符を取り出し購入することが出来ます。(記念切符代として100円を館に入れて購入します)
入館料や駐車場は無料です。管理人らしい方がいるようで、屋内屋外共に管理が行き届いていて、古いながらもとても綺麗でした。記念館以外にも少し先には転車台跡(機関車等を回転させて、車両の向きを変えるターンテーブル)や駅際の踏切、ラッセル車(除雪車両の一種です)も展示されています。ラッセル車の中に入ることが出来ませんが、客車には入ることが出来ます。当時の車内の雰囲気をそのままに、しかし椅子の生地は張り替えてあるのでしょうか、とても綺麗で座ることも出来ます。椅子に座って写真も撮って、いい思い出になりました。














