心に残る北斎の美術館
先日初めて小布施に行き、信州小布施北斎館を見学しました。
信州の小京都のような雰囲気の、小布施にすっと溶け込んだ、小規模な美術館です。
葛飾北斎は、誰もが知る、日本を代表する浮世絵師ですが、晩年に肉筆画を描いていたことを、この北斎館に来て、初めて知りました。
小布施の豪農商、高井鴻山の招きによって、北斎は80歳で小布施に来ました。まず、交通手段のない時代に、その年齢での長距離の移動に驚きました。当時としては長寿の、90歳まで生きた北斎は、体力があったのだと思います。しかしそれ以上に、小布施で描かれた、素晴らしい作品の数々に驚きました。
入館してまず、映像ホールでの上映を観ました。この上映によって、小布施と北斎、特に高井鴻山とのつながり、晩年の北斎を知る事ができます。
はじめに目にするのが、2つの祭屋台です。この屋台の天井絵を北斎が描いています。上町祭屋台の天井絵は、男浪図、女浪図が描かれています。富嶽三十六景を連想する浪の絵です。
東町祭屋台には龍図、鳳凰図が描かれています。どうやってこんな色を出したのかと思うような、鮮やかな色彩。特に赤が素晴らしくて、しばらく見入ってしまいました。
祭屋台は天井図がよく見えるように、高い位置で展示されています。見上げる天井絵は、とても迫力があります。時を経て北斎の情熱を、直に感じるようでした。
企画展では、すみだ北斎美術館名品展が開催されていました。以前から行きたいと思っている、すみだ北斎美術館の選りすぐりの名品に触れることが出来ました。中でも隅田川の両岸の景色は、特に興味深く見ました。
以前、あべのハルカスで北斎の展覧会に行きましたが、あまりの人の多さに、まともに鑑賞できませんでした。今回はごく至近で、堪能する事ができました。北斎が美人画、花鳥画を描いていたことも、初めて知りました。
美術館好きの私に、ここに来たら是非見るべきと、すすめていただいたかたに感謝。とても充実した時間を過ごせました。
心にのこる美術館になりました。おすすめします!












