

米子市の祖母の家に行った際に父親と遊びにいきました。 美術館が好きなので、旅行の際は必ず各地の美術館を訪れるようにしています。 こちらの植田正治写真美術館は、まず建物が素晴らしいです。建築家の高松伸さんの設計ですが、伯耆大山の景色と同調するようなシンプルにみえて計算しつくされたすごい建物だと思います。 館内には逆さ伯耆大山がとれる場所があります。私が行ったときはとても天気がよく、冬が終わったばかりだったので雪が被った伯耆大山が大変美しい姿で見ることができました。逆さ大山がみえる窓ガラスには美術館らしくシルクハットの絵が描いてあり写真スポットとなっています。(植田正治さんの作品でシルクハットをかぶった作品がある)ステッキも用意されているので、自分が作品の一部になったような映える写真がとれますよ。風でとばされたような浮かんでるシルクハットと自分の後ろ姿と大山という構図で父と写真をとりあったのは良い思い出です。今思えば、飛ばされてしまった帽子を追いかけるような写真をとりたかったなぁと思います。 メインの植田正治さんの作品は、鳥取の風景とヨーロッパの風景の写真が展示されていました。私は植田さんの家族をモチーフとした作品がとても気に入り、作品を撮影した経緯やその時の情景の説明に見入ってしました。昔のカメラは、長いこと静止をすることが必要で子供たちは大変だったとのことでした。娘さんが父親の植田正治さんを語っている説明書きあり興味深く読ませていただきました。山陰にこだわり続けた写真を撮り続けていたとのことで、70代の父には、大変懐かしい風景や情景だったようです。 わたしには、白黒写真が大変新鮮に感じました。色が無い風景や人物が生き生きとしてみえ、状況が伝わってくる不思議な感覚でした。登山で風景をとるのが好きな私としては、白黒で写真をとるのもいいのではないか?と思い、植田正治先生の真似をして後日白黒で山の写真をとってみたこともありますが、大変むずかしく上手く行きませんでした。 大変よい展示と美術館でまた近くを訪れた際は展示を見に行きたいと思います。車でのアクセスは駐車場が大変広いのでしやすいと思います。