宝塚歌劇を知ることができる歌劇の殿堂
兵庫県宝塚市にある宝塚大劇場。100年以上の歴史をほこる宝塚劇団の本拠地です。その大劇場の中に宝塚歌劇の殿堂はあります。100周年を迎えた2014年にオープンした歌劇団の歴史や公演に関する展示がされているスペースです。大劇場改札横のエレベーターで2階にあがると殿堂の入り口があります。入館料は500円とリーズナブルで、宝塚歌劇の友の会会員であれば半額の250円で入れます。休演日以外は営業しているので、観劇の前後に立ち寄りたいですし、もし私が近隣に住んでいたら観劇予定がなくとも訪れたい場所です。殿堂入り口を入るとまず2階フロアは殿堂ゾーンになっていて、宝塚歌劇歴代の卒業生の写真パネルと縁の品が飾られたスペースが広がります。つづいて演出家や運営に携わったスタッフが同様に紹介されています。創立期を支えた方々や歌劇団の歴史を垣間見ることができ、また、歌劇団卒業後に各方面で活躍された方や、現在でも女優として活躍されている方の現役時代を知ることもできとても興味深い展示です。実際何度も読み込まれたであろう書き込みの残る台本や、使われていた小道具や装飾品など貴重な品々を見ることができます。殿堂ゾーンを過ぎ階段で3階にあがると、今度は現在の宝塚歌劇ゾーンになります。その名の通り、現在の歌劇団スターや公演に関する展示がされています
。公演期間で展示内容は変わり、5組ある宝塚歌劇の組展示、組の前回公演の衣装や小道具が間近に見られます。宝塚歌劇の醍醐味としてひとつ衣装の豪華さがあげられますが、実際に近くで見ると刺繍やビーズなどの細かい装飾に圧倒されます。小道具をみても、客席からはオペラグラスでのぞいたとしてもそこまで認識できないであろうという細部まで作り込まれていて驚きます。数多くのスタッフのこだわりとプライドがひしひしと伝わってくる出来栄えで、一見の価値があるので、観劇の際には宝塚歌劇の殿堂まで足を運ぶのがおすすめです。ミニシアターコーナーもあり、映像を楽しむこともできます。