松本市立博物館付属機関重要文化財旧開智学校
日本国内でも教育で有名な長野県。
その礎の一つとして,旧開智学校の存在は大きいと言われています。
旧開智学校は,松本城の北に位置しています。JR松本駅からは少し距離があるので,レンタサイクル(中央公民館など市内の公共施設で無料貸し出ししてます)やタクシーなどでの移動が便利です。
明治期に建てられた校舎は,和洋折衷の不思議な出で立ちです。
屋根の上にある一見風見鶏に見える,東西南北の漢字のオブジェや,開智学校という看板を両脇で支える天使など,今改めてこの時代から見るとクスッとしてしまうポイントもたくさんです。
この校舎の建築家は,東京に視察に行き,町並みから様々なインスピレーションを受けつつ,設計をしたようです。
西洋への憧れはあるけれども,全てを洋館にはしないところに当時の時代や人々の抱いていた日本文化への思いが伺えます。
校舎の中は展示室になっており,当時の教育カリキュラムや児童・生徒の写真,実際の屋根瓦のレプリカや当時の教室の再現されたなど,いろいろな視点から当時の様子を知ることができる資料がたくさんあります。見応えあること間違いなしです。
見学に来ている人たちは,家族連れやカップル,友達グループやご高齢のご夫妻など幅広い年齢の方でした。
ちらっと聞こえる会話から,教育学を専攻している学生や実際の現場で働いている先生方も来ているようでした。
確かに中の展示はかなり教育の専門的な資料も多く,一つひとつ読み込むには時間と根気の他に,事前情報なり知識が必要なものもありました。サーっと流し見するのにはもったいない気もします。
展示室を全部を見る所要時間は,大体30分から,じっくり見て1時間くらいだと思います。
最後に旧開智学校の見学においての注意点をいくつかあげたいと思います。
①館内には冷房がない。
冬の見学に行ったことがないのでわかりませんが,夏はとても暑いです。受付のところに「水分補給をしっかりと」と注意書きがあるくらいですので,夏の観覧には要注意です。
②それなのに展示中の飲食が禁止です。
どこで水分補給するのかが難しいです。入る前にたくさん飲んで,展示を見終わったら飲んで…という感じでしょうか。
けれどそんな不便さを我慢しても訪れるだけの歴史的価値がある場所でした。