写真撮影の基礎知識 ステップアップ編

光をうまく使いこなそう!

シャッタースピード優先オートでの写真撮影

撮影者が設定した任意のシャッタースピードに合わせ、適正露出を得られる絞り値に自動設定するのが「シャッタースピード優先オート」。動いている被写体に対して、動きを止めて撮影したい場合や、あえてブラして撮影することで動感を表現したい場合など、シャッタースピードをうまく調節することで表現の幅が広がります。

シャッタースピード優先オートを理解する

「シャッタースピード優先オート」は、スポーツなどの撮影に適したモードで、フィルム露光のためにシャッターが開いている速度を任意に設定でき、スローシャッターに設定して被写体の動きをブラしたり、高速シャッターに設定して被写体の動きを止めたりと、自由な表現が可能になります。

シャッタースピードに応じて変化する絞り値をしっかりと理解し、イメージする写真を撮影するためにどのように設定するべきか判断することが大切です。

シャッタースピード優先オートで撮影する

「スローシャッター」で撮影した躍動感のある写真

使用カメラ:Canon EOS-1D X
使用レンズ:EF70-200mm F2.8 使用
設定状況:ISO100、1/4秒、F22、±0補正
「スローシャッター」で撮影した躍動感のある写真

シャッタースピード優先モードで撮影するにはまず、撮影ダイヤルを「S」または「Tv」に合わせ(シャッタースピード優先オートを表すアルファベットは機種によって異なります)、次にダイヤルを回してシャッター速度を任意の数値に設定。

写真撮影の基礎知識(ステップアップ編)シャッタースピード」でご説明したように、シャッタースピードを速くする程露光時間は短くなり、反対にシャッタースピードが遅くなる程露光時間は長くなります。

この際、ISO感度やホワイトバランスを任意に設定したい場合は、各種設定で好みの数値に設定すると良いでしょう。すべての設定が整ったら、あとは被写体にレンズを向けて構図を決め、シャッターボタンを押すだけです。

シャッタースピード優先オートに設定した際の絞り値

「高速シャッター」で風に揺れる花の動きを止めた写真

使用カメラ:Canon EOS-1D X
使用レンズ:EF100mm F2.8 マクロ 使用
設定状況:ISO400、1/1000秒、F5、±0補正
「高速シャッター」で風に揺れる花の動きを止めた写真

シャッタースピード優先オートで撮影すると、絞り値はカメラが自動で調整することは前述しました。では、シャッタースピードを変えると絞り値はどのように変化するのでしょうか。

例えば、シャッタースピードを2段遅くした場合、絞り値は設定したシャッタースピードに応じて2段絞られます。シャッタースピードを調節させることで背景のボケ具合も変わってしまうことを覚えておくと良いでしょう。

作画意図に合わせた設定を

シャッタースピードは、被写体の動きに合わせて設定するのが正しいというものではなく、撮影者の作画意図に合わせて設定すると良いでしょう。例えば、滝や渓流など流水の動感を強調して表現したいのであれば、遅いシャッタースピードに設定して撮影する方が効果的です。

しかし、ここで注意したいのが、シャッタースピードを遅くし過ぎないこと。シャッタースピードが1秒よりも遅くなってしまうと、水の流れは白い綿のような固まりとなって表現されてしまい、動感は弱まってしまいます。水の流れをしっかりと表現した作画にしたいのであれば、1/4~1/2秒程度に設定して動感を表現する効果的なシーンを目指すと良いでしょう。

シャッタースピードをうまく調節し、プロのような写真が撮影できたら「写真コンテスト」などに応募してみましょう。いい評価が得られれば、自信へとつながり、さらに上級のテクニックが身に付くかもしれません。

写真撮影がうまくなりたい方や、写真コンテストにチャレンジしてみたい方必見!ホームメイト・リサーチの「写真教室」で素敵な写真を撮影するコツを学びましょう!
写真教室の「光をうまく使いこなそう!」ページでは、撮影技術向上の上で欠くことのできない光についてご紹介。測光やISO感度、ホワイトバランスについて解説しています。カメラによっては自動で調整できることもありますが、自分が思う通りの写真を撮るためには、押さえておくべきポイントです。
また、一眼レフカメラの「絞り優先オート」や「シャッタースピード優先オート」で上手に撮影するコツも掲載していますので、ぜひ参考にして下さいね。
光をうまく使いこなして、個性の光る写真をたくさん撮影しましょう!