「シャッタースピード」は、露出との組み合わせにより、写真の明るさが変わります。
動いている被写体の写りもシャッタースピードによって大きく変わり、適切な数値に設定し撮影することで「手ブレ」や「被写体ブレ」を防ぐことができ、また、シャッタースピードを変えることにより、肉眼では写し出せない幻想的な世界が表現できるのも特徴です。
それぞれ「スローシャッター」と「高速シャッター」で撮影した写真を見ながら、シャッタースピードの設定で変化する写真の仕上がりについてご紹介しましょう。

使用カメラ:Canon EOS-1D X
使用レンズ:EF70-200mm F2.8使用
設定状況:ISO400、1/60秒、F13、±0補正
後述する2枚の写真より、中間くらいのシャッタースピードで撮影
「シャッタースピード」とは、撮影時にフィルム露光のためシャッターが開いている時間の長さのことを言いますが、一般的に「S(シャッタースピード)」や「Tv(タイム・バリュー)」と表記されます。
シャッタースピードを1/125秒から1/160秒とするように、「速い」方向に1段変えるとシャッターが開いている時間は1/2になります。
同じように、シャッタースピードを1/160秒から1/125秒(後述にて紹介)とするように、シャッタースピードを「遅い」方向に1段変えるとシャッターが開いている時間は2倍になります。
速いシャッタースピードで撮影すれば、動いている被写体も瞬間を写し止めた写真に仕上げることが可能です。逆に遅いシャッタースピードで撮影すると、水の流れや車が走っている様子など、被写体の動きを効果的に表現した写真に仕上げられます。

使用カメラ:Canon EOS-1D X
使用レンズ:EF70-200mm F2.8使用
設定状況:ISO800、1/125秒、F13、±0補正
滝など常に動きのあるシーンを撮影する場合、シャッタースピードの仕組みを理解していなければ思い描く写真を撮影することができません。水の流れを忠実に写すのであれば、シャッタースピードを速くしブレを防ぐことが大切になるでしょう。
右の写真はシャッタースピードを1/125秒に設定し、高速シャッターで撮影したものです。
滝がブレることなく「しぶき」まで鮮明に写り、水が流れる瞬間を止めたような写真に仕上がります。

使用カメラ:Canon EOS-1D X
使用レンズ:EF70-200mm F2.8
NDフィルター使用
設定状況:ISO100、1/8秒、F13、±0補正
次にシャッタースピードを1/8秒に設定し、スローシャッターで撮影した写真をお見せします。
今度は滝の「しぶき」は消え、水の流れが白い糸を引いたように写し出されます。このとき、花や岩など動かない被写体を入れ込むと抽象的になり過ぎない写真が撮影できます。
また、スローシャッターにすることで本来は写し出すことのできない「風」も表現することができます。
このように、動感を強く出したい場合にはシャッタースピードを遅くして撮影するのが良いでしょう。
スローシャッターで撮影する際の注意点として、手持ちではブレやすくなるため、必ず三脚を使用し、不必要なブレは防ぐようにします。
シャッタースピードの設定には、「焦点距離」を考慮する必要があり、焦点距離が長くなる程、あるいは撮影距離が短くなる程、被写体の揺れによる影響は大きくなります。
同じシャッタースピードに設定していても、焦点距離によって画角が異なるため注意が必要です。
写真撮影がうまくなりたい方や、写真コンテストにチャレンジしてみたい方必見!ホームメイト・リサーチの「写真教室」で素敵な写真を撮影するコツを学びましょう!
写真教室の「絞りと露出をマスターしよう!」ページでは、写真撮影のスキルアップのために必要な絞りやシャッタースピード、露出、露出補正、被写界深度についてご紹介。これらを理解することは、撮影技術上達の上で必要不可欠です。
同じシーンを撮影した写真でも絞りやシャッタースピードを少し変えるだけで、全く異なった雰囲気の写真になります。
オリジナリティや味のある写真を撮影するために絞りやシャッタースピード、露出、露出補正、被写界深度について学び、素敵な写真をたくさん撮影しましょう!



