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消化器内科の専門性と身近なかかりつけ医
としての役割で地域医療に貢献したい

さくらクリニック佐竹 真一先生

今回インタビューを受けて頂いたドクターは、岐阜県瑞穂市の「さくらクリニック」、院長の佐竹真一先生です。
さくらクリニックは2008年に開業した、消化器の内視鏡検査施設を備える医院で、胃と大腸の内視鏡検査を数多く行いながら、内科、小児科の一般的な症状や生活習慣病、また、在宅医療にも対応し、地域医療を幅広く支えています。
院長の佐竹真一先生は消化器内科を専門とし、岐阜県内の中核病院で診療や検査、手術の研鑽を積んだベテラン医師です。特に内視鏡検査は年間500件以上を手がけ、消化器疾患の早期発見と治療に貢献しています。
佐竹真一先生が取り組む、苦痛の少ない内視鏡検査や、検査で早期発見が期待できる様々な症状について、また「地域のみなさんが安心して相談できる、身近なクリニックでありたい」という診療方針を伺いました。

さくらクリニックの施設情報

医師を志したきっかけや消化器内科を専門にされたいきさつをお聞かせ下さい。

医師を志したきっかけや消化器内科を専門にされたいきさつをお聞かせ下さい。

医師は病気を治して人の助けになる、やりがいのある仕事だと思っていましたので、進路を具体的に考える頃に医学部を目指すようになりました。
消化器内科にやりがいを感じたのは、自分で内視鏡検査をして、異変を見つけたら診断し、治療計画を立てられるからです。
また、心臓カテーテルを用いるような循環器系の検査は、設備の充実した都市部の大きな病院で担うのが現実的ですが、消化器の内視鏡検査ができる医師と医療機関は、地域にもっと必要だと考えていました。将来、開業することになった場合に、消化器内科は外来診療と検査の両面で地域に貢献できそうだと思ったのです。
それから10年間ほど勤務医として過ごし、この間に培った経験と技術を活かしたいと考えて、2008年にこのクリニックを開業しました。現在も毎日、胃カメラ3~4件、大腸カメラ3~4件のペースで消化器の内視鏡検査を行っています。

この瑞穂市は新しい住宅が多い、発展中のエリアですね。主な患者層はどんな方たちですか。

この瑞穂市は新しい住宅が多い、発展中のエリアですね。
主な患者層はどんな方たちですか。

開業当初は、このクリニック周辺も農地が多かったのですが、岐阜市や名古屋市への通勤圏ということで新しい家が建つようになり、今も増えています。住んでいるのは30代、40代のご夫婦とお子さんの若いファミリーが主流で、来院される方の症状は小児科疾患から大人の風邪や慢性疾患まで幅広く、ご家族全員を診ているケースが多いです。
また、年齢と共に症状が現れやすい生活習慣病の患者さんも通院されています。こうした病気は継続的な血糖値や血圧のコントロールが必要ですから、一緒に歳月を重ねて、長く、地域のみなさんの健康を見守っていきたいですね。

消化器の内視鏡検査には2通りあるそうですね。それぞれ、どのような病気が見つけられるのでしょうか。

消化器の内視鏡検査には2通りあるそうですね。
それぞれ、どのような病気が見つけられるのでしょうか。

胃カメラと言われる上部消化管内視鏡検査と、大腸カメラと言われる下部消化器官内視鏡検査があります。
胃カメラは、食道と胃、十二指腸を検査して、がんの早期発見と診断を行い、治療に繫げる検査です。また、胃潰瘍を引き起こすピロリ菌に感染していると思われる炎症が見つかった場合、即日、菌の検査をして、陽性であれば除菌のための治療薬を処方します。
大腸カメラは、肛門から内視鏡を挿入し、大腸の内部を詳しく調べる検査です。この検査では大腸がんや、大腸がんの原因になり得るポリープ、また潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性疾患を見つけられますし、ポリープについては小さいものなら、その場で切除することができます。

検査の辛さや恥ずかしさのために内視鏡検査をためらう方がいるのではないでしょうか。

検査の辛さや恥ずかしさのために内視鏡検査をためらう方がいるのではないでしょうか。

そういう気持ちは分かりますので、できるだけ不安や負担の少ない内視鏡検査と配慮を心がけています。
胃カメラの場合、以前は口から内視鏡を挿入していたので吐き気を催すケースがあったのですが、現在は鼻から細い内視鏡を入れるのが主流で、口から入れるよりも嘔吐反応が少なくなりました。
また、大腸カメラは、検査当日に下剤を飲んで腸内をきれいにして頂きますが、当院ではトイレ付きの個室を準備しています。排泄を我慢する必要はありませんし、何かあれば、すぐに看護師が対応しますので安心して検査を受けて頂けると思います。
検査時には痛みをやわらげる鎮痛剤を使いますが、私は患者さんが眠ってしまうよりも、辛いときは言ってもらう方が良いと思いますので、会話できる状況で検査を行います。
けれども、痛みを心配されていた方も「何ともなくて拍子抜けしました」と言われることが多いです。
胃と大腸の内視鏡検査は、身体の負担を考えれば別の日に行う方が良いのですが、忙しい方が同日検査を希望される場合は、よく話し合った上で、同日に行うことがあります。

内視鏡検査を受けてほしい症状や年齢、また何年おきに受けるのがいいのかを伺いたいです。

内視鏡検査を受けてほしい症状や年齢、また何年おきに受ける
のがいいのかを伺いたいです。

年齢にかかわらず、胃や腸の痛みや不調が続く場合は、検査を受けてみると良いでしょう。そうした症状がなくても、定期健診の便潜血検査で陽性反応があり、要精密検査と判定された方は大腸の内視鏡検査を受けて下さい。
また、40代になると大腸内にポリープが見つかるケースが増えますし、50代以上は大腸がんの発症リスクが高まりますから、この年代になったら定期的に大腸の内視鏡検査を受けて頂きたいです。
その際に、大腸のポリープが見つかり、切除した方は、ポリープができやすい体質かもしれませんから、その後も2年か3年おきに受けられると安心でしょう。
消化器のがんは、進行してからの治療になると、その後の食生活や排泄に支障をきたすことがあり、生活の質に影響します。できるだけ早期にがんを発見し、負担の少ない治療で、支障なく社会生活に復帰するためにも定期的に内視鏡検査を受けて頂きたいですね。

肝臓の病気も診て頂けるのですね。

肝臓の病気も診て頂けるのですね。

私は日本肝臓学会肝臓専門医の資格を持っていますので、B型肝炎やC型肝炎、また食生活の欧米化に伴って増えている脂肪肝などにも対応しています。
B型肝炎やC型肝炎は、薬で症状をコントロールできるようになりましたが、経過を定期的に診ることは大切です。当院には超音波検査機器やCTがありますので、そうした肝臓の病気の診断や経過観察に活用しています。
これらの機器は、肺や腎臓の診断もできますし、激しい頭痛を訴える方が脳出血を起こしていないか調べることもできるので、検査の結果、他の医療機関にお願いする場合でも、当院である程度、診断をつけてから紹介できるのがメリットです。
それでも、機器があるからといって、どんなケースでも検査をするのではなく、まず患者さんの話をよく聞いて、必要な検査を選択し、納得して検査や診療を受けてもらうことを大切にしています。

今後の展望や読者へのメッセージをお聞かせ下さい。

読者へのメッセージを頂けますか。

さくらクリニックという名称には、瑞穂市のシンボルツリーである桜のように、地域に根差したホームドクターになりたいという思いを込めました。
患者さんの健康に責任を持ちたいと考え、高齢で通院が困難になった方の在宅医療や、自宅で最期を迎えたいという方の看取りも行っています。自分らしく人生をまっとうしたいという希望に寄り添うことができればいいですね。
専門分野の消化器内科医師として頼りにして頂き、また、何でも相談できる町のクリニックとしての役割も果たしていくつもりですので、気軽に来院して下さい。

病院名・役職はインタビュー当時のものです。

インタビュー:2023年3月31日

経歴

1999年

岐阜大学医学部医学科卒業

2000年

養老中央病院内科

2001年

岐阜県立岐阜病院消化器内科

2002年

岐阜市民病院消化器内科

2003年

岐阜大学附属病院消化器内科

2003年

岐阜大学医学部消化器病態学講座博士課程

2003年

岐阜大学医学部附属病院高次救命センター

2006年

羽島市民病院消化器科

2008年

さくらクリニック開業