写真撮影の基礎知識 ステップアップ編

いろんなレンズを使ってみよう!

望遠レンズでの写真撮影

望遠レンズの特徴として第一に「遠くの被写体をアップで撮影できる」がありますが、それ以外にも様々な効果が存在します。標準レンズや広角レンズでは表現することのできない、望遠レンズならではの性能を理解することで、表現の幅がさらに広がることでしょう。

ここでは、望遠レンズが生み出す「撮影効果」をご説明します。

望遠レンズを理解する

一般的に標準レンズの焦点距離は長くて100mm程度ですが、望遠レンズは200mmや300mmと焦点距離の長いレンズを指し、望遠レンズにも「ズームレンズ」と「単焦点レンズ」がありますが、ここでは画角の変化を自由に設定できるズームレンズを例としてご説明します。

望遠レンズの特徴で理解しておきたいのが、「引き寄せ効果」「ボケ効果」「切り取り効果」の3つの撮影効果です。それぞれの特徴をご紹介しましょう。

引き寄せ効果

物理的に近づくことが難しい被写体を、望遠レンズの「引き寄せ効果」を利用して撮影

物理的に近づくことが難しい被写体を、望遠レンズの「引き寄せ効果」を利用して撮影

被写体に近づけないときに望遠レンズは効果的です。望遠レンズには、遠くの被写体を近づける効果があり、これを「引き寄せ効果」と呼びます。

被写体を大きく撮影したい場合は、通常は近づいて撮影すれば良いですが、遠くの山であったり川の向こう岸であったりと、物理的に近づくことが難しいケースもあるでしょう。そんなときには、望遠レンズを使用することで、被写界を引き寄せて大きく写すことができます。

ボケ効果

望遠レンズを使って、メインとなる被写体の前後をボカした写真

望遠レンズを使って、メインとなる被写体の前後をボカした写真

背景のボケ感は、被写界深度を浅くすると強くなりますが、望遠レンズを使用すればよりその効果は大きくなります。

被写界深度の範囲を決定する要素のひとつとして、焦点距離が挙げられ、焦点距離が長い程、被写界深度は浅くなるため、望遠レンズを使用することでボケ味の大きな写真撮影ができます。

望遠レンズは、絞り込んでも被写界深度は極端に大きくなりません。そのため、ボケを活かした作品作りを意識することをおすすめします。

切り取り効果

望遠レンズを使って、広い風景の一部を切り取り余計なものを写さないようにした写真

望遠レンズを使って、広い風景の一部を切り取り余計なものを写さないようにした写真

風景写真を上手く撮影する際に意識したいコツは、不要なものはできるだけカットして写し込まないようにすることを心がけましょう。

望遠レンズは、標準レンズや広角レンズと比べ画面に映り込む範囲が狭く、広い風景の一部を切り取ることができます。これを「切り取り効果」と呼び、画角を狭くして背景の写り込み範囲を小さくする効果が得られるのです。

焦点距離と画角はほぼ反比例の関係にあり、焦点距離が2倍になると画角は1/2になります。

望遠レンズ使用の注意点

望遠レンズは、標準レンズに比べて重量があり、そのため「手ブレ」を起こしやすいです。撮影シーンにもよりますが、望遠レンズを使用する際は、可能な限り三脚を使って撮影することをおすすめします。

また、ひと口に「望遠レンズ」と言っても様々な種類があります。初めての1本を選ぶとしたら、最長の焦点距離は200~300mm、最大F値はF4.5またはF5.6程度で十分でしょう。F2.8の「大口径タイプ」と呼ばれるものもありますが、大型重量かつ高価なため、最初は小型軽量の普及タイプのレンズを選択し、使い方を覚えるのが良いでしょう。

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写真教室の「いろんなレンズを使ってみよう!」ページでは、カメラのレンズについて学ぶことができます。カメラのレンズは撮影する対象や目的によって適する物が変わってきます。例えば、遠くの被写体を撮影しようと思った場合は、望遠レンズが必要になりますし、植物や昆虫をフレームいっぱいに撮影したいと思ったら、マクロレンズが必要です。
また、レンズについて学ぶ上で知っておくと良い「画角と焦点距離」についても解説しておりますので、ぜひご活用下さい。
様々なレンズを使い分けて、素敵な写真をたくさん撮影しましょう!