写真撮影の基礎知識 ステップアップ編

絞りと露出をマスターしよう!

露出

露出を調整することで、明るい場所でも暗い写真を、暗い場所でも明るい写真を撮影することができます。デジタル一眼レフカメラでは、写真の明るさが適正となるよう露出を自動調整する機能が備わっています。

一方でよりイメージに近い写真に仕上げるためには、カメラが算出する露出の値を撮影者の意志で増減しなければなりません。

露出を理解する

露出を設定する際、基本として覚えておきたいのが「クロマイ・シロップ」。画面が黒い(暗い)部分が多ければ「マイナス補正」(クロはマイナス=クロマイ)、画面に白い(明るい)部分が多ければ「プラス補正」(シロはプラス=シロップ)をします。

一方で、状況によっては補正無し(±0)の状態で適正露出を得られるケースも珍しくはありません。被写体の色味や撮影シーンの明るさをよく考えながら、段階的に露出を変えて撮影し、適正値を探すことを心がけると良いでしょう。

では、どんなシーンでどのような露出設定が必要になってくるのでしょうか。同じ場面で段階的に露出を変えて撮影した写真をお見せしながら、その違いについてご説明します。

シーンによる露出の目安

シーンによる露出の目安

使用カメラ:Canon EOS 5D Mark III
使用レンズ:EF24-105mm IS USM F4使用
設定状況:ISO100、1/500秒、F6.3、±0補正

適正な露出の値を探るためには、露出補正がいらない(±0)とされる人の肌色を基準に置くと良いと言われています。被写体の横に手のひらを合わせてみて、手のひらよりも被写体が明るければ「プラス補正」を、暗ければ「マイナス補正」を設定します。

中でも、露出の基準をどこに置くかが不明確な風景写真では、特に露出を意識して撮影しなければならないシーンだと言えるでしょう。

プラス補正①

プラス補正

使用カメラ:Canon EOS 5D Mark III
使用レンズ:EF24-105mm IS USM F4使用
設定状況:ISO100、1/250秒、F6.3、+1補正

右の写真では、露出をプラス1に補正して撮影しています。前述した通り、背景が明るい場合は「プラス補正」を心がけます。斜光の開けたシーンでは、マイナスからプラスにわたって撮影するのが一般的です。

暗部を明るく見せたい場合はプラス1に、それでも足りない場合はプラス2に…、という具合に調整していきます。

プラス補正②

プラス補正

使用カメラ:Canon EOS 5D Mark III
使用レンズ:EF24-105mm IS USM F4使用
設定状況:ISO100、1/125秒、F6.3、+2補正

プラス2に補正した写真が、右の写真です。1枚目の写真と比べて分かるように、全体的に明るさが足されています。

少し明るすぎる印象を受けるため、この2枚であればプラス1が適正ということになるでしょう。

マイナス補正①

マイナス補正

使用カメラ:Canon EOS 5D Mark III
使用レンズ:EF24-105mm IS USM F4使用
設定状況:ISO100、1/1000秒、F6.3、-1補正

右の写真では、露出をマイナス1に補正して撮影しており、プラス補正した写真に比べ、全体的に暗さが足されていることが分かります。

曇りの日での撮影時は、マイナス補正によってコントラストを高め撮影することが多くなります。補正無しで撮影してしまうとフラットな印象になりがちなので、マイナス補正を効果的に設定するのが良いでしょう。

マイナス補正②

マイナス補正

使用カメラ:Canon EOS 5D Mark III
使用レンズ:EF24-105mm IS USM F4使用
設定状況:ISO100、1/2000秒、F6.3、-2補正

右の写真では、露出をマイナス2に設定して撮影しており、1枚目の写真と比べると、今度は暗くなり過ぎた印象を受けます。

適正露出を得るためには、ある程度のコツや経験も必要になります。初めの内は「補正無し」を含め段階補正で撮影することで、様々な明るさの写真を見極めることから始めましょう。

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写真教室の「絞りと露出をマスターしよう!」ページでは、写真撮影のスキルアップのために必要な絞りやシャッタースピード、露出、露出補正、被写界深度についてご紹介。これらを理解することは、撮影技術上達の上で必要不可欠です。
同じシーンを撮影した写真でも絞りやシャッタースピードを少し変えるだけで、全く異なった雰囲気の写真になります。
オリジナリティや味のある写真を撮影するために絞りやシャッタースピード、露出、露出補正、被写界深度について学び、素敵な写真をたくさん撮影しましょう!