一眼レフを扱う上で、「絞り」と「シャッタースピード」の関係を理解しておく必要があります。
ここでは、レンズを通過する光の量を調節する「絞り」について詳しくご紹介します。絞りによって変化する「被写界深度」を見極めることができれば、写真撮影の幅が格段と広がることでしょう。
絞り値は「Fナンバー」「F値」などと呼ばれ、F1.4、F2、F2.8、F4、F5.6、F8、F11、F16、F22、F32…のように「F+数値」で表されます。例えば、撮影データに「F8」と表示がある場合、「絞り値は8」です。
この絞り値を調節して、レンズを通過する光の量を変化させます。
絞り値を大きくするとレンズを通る光の量は少なくなり(絞り込む)、逆に絞り値を小さくするとレンズを通る光の量は多くなります(絞りを開く)。
絞り値を調節すると、ピントが合って見える範囲が変化します。このピントが合って見える範囲のことを「被写界深度」と呼びます。
絞り値を大きく(絞り込む)する程ピントが合って見える範囲が広くなるため、「被写界深度が深い」状態と言います。
逆に絞り値を小さく(絞りを開く)する程ピントが合って見える範囲が狭くなるため、「被写界深度が浅い」状態と言います。絞りの違いを写真で確認してみましょう。

使用カメラ:Canon EOS 5D Mark III
使用レンズ:EF 100mm マクロ F2.8使用
設定状況:ISO800、1/8秒、F22、±0補正
右の写真は絞りを絞って、F22で撮影しています。
メインとなる被写体はもちろん、その背景にまでしっかりとピントが合っているのが分かります。これが、「被写界深度が深い」ということです。
広い風景を撮影する場合は、絞り込んで画面全体にピントを合わせる方法が一般的で、人間の目で見た印象に近く、より自然な描写で表現することができるからです。
撮影条件によっても異なりますが、全体にピントを合わせて写真撮影する際はF8以上の設定を目安にしておくと良いでしょう。

使用カメラ:Canon EOS 5D Mark III
使用レンズ:EF 100mm マクロ F8使用
設定状況:ISO400、1/30秒、F8、±0補正
右の写真は絞りを中くらいに、F8で撮影しています。
メインとなる被写体と、その前後の範囲でピントが合っていますが、背景はわずかにボケているのが分かります。被写界深度が深すぎず浅過ぎず、ちょうど中間あたりの絞りになっている状態です。
この背景で分かるわずかなボケ味も携帯電話やスマートフォンのカメラで表現することは難しく、一眼レフカメラならではの写真撮影技術だと言えるでしょう。

使用カメラ:Canon EOS 5D Mark III
使用レンズ:EF 100mm マクロ F2.8使用
設定状況:ISO100、1/50秒、F2.8、±0補正
右の写真は絞りを開いて、F2.8で撮影しています。
メインとなる被写体の前後わずかな範囲でピントが合っており、その背景はボケています。これが「被写界深度が浅い」ということで、被写体をクローズアップして撮影する際に効果的です。
絞りを開放値に近づけ被写体のみにピントを合わせて撮影すれば、被写体が浮き出るように写るため、花や人物を撮影する場合、繁雑な背景が省略され、ソフトな描写で表現することができます。
なお、レンズの絞りを最も開いた状態のことを「開放F値」と呼び、その値は使用するレンズによって異なります。
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写真教室の「絞りと露出をマスターしよう!」ページでは、写真撮影のスキルアップのために必要な絞りやシャッタースピード、露出、露出補正、被写界深度についてご紹介。これらを理解することは、撮影技術上達の上で必要不可欠です。
同じシーンを撮影した写真でも絞りやシャッタースピードを少し変えるだけで、全く異なった雰囲気の写真になります。
オリジナリティや味のある写真を撮影するために絞りやシャッタースピード、露出、露出補正、被写界深度について学び、素敵な写真をたくさん撮影しましょう!



