絞りやシャッタースピードの違い、様々な手法を用いた構図作りなど一通り写真撮影が上達してきたときや、写真に変化が欲しいときに、試してみると面白いのがノーファインダー撮影。また、動体の被写体を多く撮影する人にもおすすめです。

ファインダーを覗かずに撮影すること。どのように写るかを確認せずに写真撮影をするわけですから、失敗することも少なくありません。
フィルムカメラでは、貴重なフィルムをムダにする可能性が高くなりますが、デジタルカメラであれば、撮影に失敗してもデータを「削除」するだけ。失敗を前提で撮影できるので、デジタルカメラならではの撮影方法とも言えるでしょう。
まずはアングルが自由自在だということ。ローアングルなどファインダーを覗くことが難しい環境では非常に便利です。
次に速さと機敏性。ファインダーを覗く工程を省略できるので、撮りたいと思った瞬間に撮影することができます。
最後に意外性。ファインダーを覗かないのですから、言わば勘での写真撮影となります。思いもよらない瞬間をとらえ、期待以上の作品が生まれるかもしれません。
人物や動物など主に動体が被写体になることが多いので、自分も動きながら撮影をします。
撮影中は被写体に注目してしまうため、周囲の安全確認も大切です。できるだけ広い場所を選び、撮影前に人や物など周囲の状況の確認を。また、付属のストラップが足に絡まると危険なので、取り外すか、腕に巻き付けてから撮影しましょう。
動きながらの写真撮影となるので、手ぶれを防ぐ必要があります。
絞り値は5.6以下、ISO感度は高めの800~1,600に設定。ピントも合いやすいように連続AF(コンティニュアスAF、サーボAF)がおすすめです。
レンズは標準レンズか広角レンズのほうが、至近距離でも被写体がフレームをはずれることが少なくなります。標準レンズであれば、ズームリングを広角側に。

動いている被写体こそ、ノーファインダー撮影にベスト。意外性のある瞬間に出会えるかもしれません。
屋外で走りまわったり、室内で変わった場所で寝ていたりと、犬や猫などのペットは予期せぬ動きが多いもの。
背が低い動物はローアングルで撮影します。走っている様子であれば、腕を目いっぱい下に伸ばし一緒に走りながら。躍動感のある写真が撮影できるでしょう。
喜怒哀楽、大人より比較的表情が豊かな子どもはノーファインダー撮影に向いています。何気ないしぐさや、とびっきりの笑顔など、一瞬の表情をとらえるには、ファインダーを覗いていては間に合わないかもしれません。
人が行き交う商店街や交通量の多い道路など、普段の街の景色もノーファインダー撮影向き。前述の設定であれば景色はブレずに、人や車が被写体ブレを起こし、躍動感のある写真撮影が可能。普段の何気ない景色が、ドラマチックに写り、作品らしく仕上がります。
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手ぶれやピンポケ、バッテリー切れの防ぎ方などの基本的なテクニックや、RAWファイルでの写真撮影、フレーミングのコツ、ノーファインダー撮影やフィルターテクニックといった個性がある写真を撮影するのにおすすめのテクニックなど、様々なテクニックが満載ですので、ぜひ写真撮影の際に参考にして下さいね。
撮影のテクニックを上達させて、自分らしい素敵な写真をたくさん撮影しましょう!