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「九州大学」を代表とする学部が多く、大規模な国立大学が多い、九州地方。文理が融合したカリキュラムが魅力の学部を新設している学校があり、専門性よりもどれだけ多角的に問題を見て解決できるかという学びの形に注目が集まっています。逆に、今までの実績で培った専門性を武器に学生から人気の学校もあり多様です。今回は、鹿児島県を除いた九州地方の国立大学を、その独特な教育と共に紹介します。

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2018年5月8日

【国立大学を目指す!】九州地方にある主な国立大学

【国立大学を目指す!】九州地方にある主な国立大学

旧七帝大のひとつでもある「九州大学」や「長崎大学」、「宮崎大学」は、文理融合学部という新しい形の学部を新設し、学部間を横断して総合的な学びの機会を与えるカリキュラムを推進しています。

それに対し、「佐賀大学」は海洋エネルギー研究で名が知られ、「熊本大学」はグローバル教育の拡充に尽力。

「大分大学」は教育の分野で高い実績を残しています。

専門分野を推し進める大学もあれば、学部のしがらみを取っ払ってしまう新学部を設置する大学もあるなど九州の国立大学は実に多様。

今回は以上に挙げた6校それぞれの特色を詳しく紹介します。

新設学部で未来のリーダーを育てる「九州大学」

新設学部で未来のリーダーを育てる「九州大学」

九州大学の前身となる、九州帝国大学は1911年(明治44年)に設立され、他の帝国大学群と共に「旧七帝大」とも称されました。

その後、1947年(昭和22年)に福岡県内の高等学校や専門学校と統合され現在の九州大学が誕生。全国の国立大学の中でも特に長い歴史を誇ります。

2017年(平成29年)の段階で、学部生は11,000人超

有名大学で設備も充実していることから、留学生の数も2,000人を超えています。男女比は全学部平均で、男性7割、女性3割程です。

学部は、「文学部」「教育学部」「法学部」「経済学部」「理学部」「医学部」「歯学部」「薬学部」「工学部」「芸術工学部」「農学部」「21世紀プログラム」の12学部を用意。

さらに、2018年(平成30年)には「共創学部」の新設が決まっており、学部数は計13になります。

この共創学部とは、学部の専門性に縛られた学びを取り去り、まずは自身が取り組みたい課題を見つけることから始め、その課題を解決するための専門性を得ることをモデルとする全く新しい形の学部です。

課題解決型の教育を実施するため、チーム型学習を採用。

1年次は物事の考え方・見方・学び方や言語の取得に集中し、2年次以降専門性のある学習を始めていくカリキュラムを導入します。

ちなみに、21世紀プログラムは廃止となり共創学部に取り込まれることが決まりました。

さらに、九州大学では毎年2つのお祭りが10月に開催されています。

ひとつ目の「芸工祭」は、前身の九州芸術工科大学時代から続くイベントで芸術工学部のある大橋キャンパスで開催。

芸術性の高い展示やファッションショーなど、芸術工学部ならではの内容です。

対して、伊都キャンパスで開催される「九大祭」は同大学最大のイベントで、毎年2万人以上の来場者が訪れています。

サークルなどの企画物に加え、特別講義やガイダンスなども用意されているので受験生の来場も多いです。

以上で紹介した2つのキャンパスを含めて、6つのキャンパスを持つ九州大学。

工学部と理学部がある「伊都キャンパス」は、周辺の駅からバスに乗車し【伊都キャンパス】で下車すればすぐの場所にあります。

医療系学部が集まる「病院キャンパス(馬出地区)」は、馬出九大病院前駅を出て目の前です。

芸術工学部がある「大橋キャンパス」は、大橋駅と竹下駅が最寄駅で徒歩数分の距離。

その他の学部は「箱崎キャンパス」に設置されており、箱崎九大前駅・箱崎駅・貝塚駅など計3駅が最寄りのアクセス抜群の立地です。

キャンパスはその他に「筑紫キャンパス」「別府キャンパス」がありますが、特に学部はなく大学の附属機関などがあります。

【施設情報】

海洋エネルギー研究で世界を牽引「佐賀大学」

海洋エネルギー研究で世界を牽引「佐賀大学」

佐賀大学は前身の旧佐賀大学が1949年(昭和24年)に設立され、2003年(平成15年)に旧佐賀医科大学と統合されたことにより現在の形になりました。

2016年(平成28年)の段階で、学部生は6,000人を超えており、男子生徒6割と女子生徒4割の比率です。

学部は「文化教育学部」「教育学部」「芸術地域デザイン学部」「経済学部」「医学部」「理工学部」「農学部」の7つを設置。

文化教育学部は、教育学部と芸術地域デザイン学部の設置に伴い2016年(平成28年)より入学者の募集が停止されています。

さらに、学部と並び「全学教育機構」が設置されており、ここでは専門性の高い学部のカリキュラムとは異なる教養科目を中心に開講。学士を取得する者が持っていて当たり前の知識を学ぶ場所です。

佐賀大学は、世界に誇る「海洋温度差発電(OTEC)」の研究で特に注目を集めています。

この発電方法は、再生可能エネルギーの中でも安定したエネルギーの供給が可能だと言われており、化学燃料や原子力の代わりになりうる可能性の高い技術です。

佐賀大学が所有する研究施設「海洋エネルギー研究センター」は、このOTECを含めた海洋エネルギーを研究する日本唯一の施設。

温度差があまりない低熱状態の海水でも効率的な発電を可能にする「上原サイクル」という革新技術は、佐賀大学学長やセンター教授を歴任し、この技術を発明した上原春男氏の名前から名付けられました。

研究センターの中でも、OTECとその複合利用に特化した施設である「伊万里サテライト」には佐賀大学の先進的な研究を参考にするため、世界各国の研究者が多く訪れています。

世界のエネルギー界からも注目の熱い佐賀大学は、キャンパスが2つ。

医学部と付属病院のある「鍋島キャンパス」は、佐賀駅からバスに乗車し【佐賀大学病院】で下車すると目の前です。

もうひとつのキャンパスである「本庄キャンパス」には医学部以外の学部が集まっており、こちらも佐賀駅からバスに乗車して【佐賀大学前】で下車すれば、すぐに到着します。

【施設情報】

文理融合学部導入の走り「長崎大学」

文理融合学部導入の走り「長崎大学」

現在の長崎大学が誕生したのは、旧長崎医科大学といくつかの専門学校などが統合した1949年(昭和24年)。

さらに医学部の歴史に限ってさかのぼると、1857年(安政4年)にオランダ軍医のポンペ・ファン・メールデルフォールトが幕府の医官数名に対して行なった医学講義「医学伝習所」の設置が最初の姿だと言われています。

2017年(平成29年)現在、学部生は約7,400人在学

学部は上記の「医学部」に加え、「多文化社会学部」「教育学部」「経済学部」「歯学部」「薬学部」「工学部」「環境科学部」「水産学部」の計9学部が設置されています。

学部を見ての通り理系分野に強く、卒業生の下村脩氏は2008年(平成20年)にノーベル化学賞を受賞しました。

下村氏は有機化学・海洋生物学を専門に研究しており、オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質の発見がノーベル賞受賞の大きな決め手のひとつでした。

長崎大学の学部の中でも特徴的なものとして、環境科学部があります。

見た目は理系分野の学部にも見えますが、実は「環境政策コース」と「環境保全設計コース」の2つのコースがある“文理融合専門学部”です。

1997年(平成9年)に設置された当時は、同校が日本で初めて文理融合の学部を導入した大学でした。

入試では文系・理系どちらでの受験も可能で、入学後に教育コースを変更することもできます。

学部設置の目的は、文系と理系どちらの分野からも環境問題を多角的に研究できる力を養うこと。

そして、実地調査や実験などの実践を通して学士相当の知的技術を持つ、実践的環境スペシャリストとなる人材を育てることにあります。

長崎大学は全部で4つのキャンパスにより構成。

経済学部のある「片淵キャンパス」は、長崎駅から出ている路面電車の新大工町駅で下車して徒歩すぐです。

医学部を擁する「坂本キャンパス1」は、同様に長崎駅からの路面電車に乗り濱口町駅で下車するとすぐ。

歯学部のある「坂本キャンパス2」は、路面電車の大学病院前駅で降りるとすぐです。

4つ目の「文教キャンパス」はその他の学部すべてが集まっており、浦上駅や長崎駅から出ている路面電車の長崎大学前駅が最寄りになります。

【施設情報】

“真のグローバル大学”を目指す「熊本大学」

“真のグローバル大学”を目指す「熊本大学」

熊本大学は、1949年(昭和24年)に熊本市内の6つの学校を統合して誕生した国立大学です。

長崎大学同様に旧熊本医科大学の前身のもとをたどると、肥後の領主だった細川重賢が1754年(宝暦4年)に建設を命じた「再春館」までさかのぼります。

2017年(平成29年)時点で、学部生は約8,000人が在籍。比率は大まかに、男子生徒が6割と女子生徒が4割です。

学部は、「文学部」「教育学部」「法学部」「理学部」「医学部」「薬学部」「工学部」の7つ。

熊本大学の特色ある取り組みのひとつに、2014年(平成26年)に文部科学省スーパーグローバル大学等事業「スーパーグローバル大学創成支援」に採択されて始まった「スーパーグローバル大学構想」、があります。

真のグローバル大学になり世界基準の研究拠点となるために、同校では4つの大きな目標を掲げました。

ひとつ目は、国際的な基準に合わせたカリキュラム実施を徹底すること。

具体的には、大学院への早期入学制度や交換留学制度での柔軟な単位互換ができる整備の促進などです。

加えて、「グローバル人材教育センター」を設置し、英語で行なう科目を提供するなどのグローバル化に合わせた教育を拡充しています。

次は、外国からの留学生が来やすい環境への整備。

日本語や日本文化を学ぶ留学生により質の高い授業を提供するため「日本語・日本文化センター」が積極的に活動し、留学生の生活面でも支援できる体制を整えます。

3つ目は、学部教育から大学院教育まで徹底したグローバル教育を実施すること。

高水準の学びを培い、かつグローバルな土俵で戦える語学力やコミュニケーション能力を養います。

また、海外協定校の学位も同時に取得可能になる「ダブルディグリープログラム」を導入するなど、「海外連携教育プログラム」の推進を実施。

最後の4つ目は、地域を巻き込んだグローバルキャンパスの提供です。

在学生に限らず、地域の高校生なども参加できるオープンスクールや海外派遣プログラムの企画・提供などを行なう「熊大グローバルYouthキャンパス」事業を推進します。

平成26年度のスーパーグローバル大学創成支援の調書によると、文科省の採択から2013年(平成25年)より10年後には、日本人学生の留学経験者数が1,500人・外国人留学生の数を3,000人にすることが数値目標。

熊本大学は、地区に分かれて3つのキャンパスが点在しています。

医学部は「本庄キャンパス」に設置されており、熊本駅からバスを使い【大学病院前】で下車してすぐ。

薬学部のある「大江キャンパス」は、市電の味噌天神駅を下車して徒歩約5分の距離です。

最後の「黒髪キャンパス」は残りの全学部が入っており、様々な駅からバスは出ていますが竜田口駅から乗車して【熊本大学】で下車するルートをおすすめします。

【施設情報】

全国2位の教員就職率を誇る「大分大学」

全国2位の教員就職率を誇る「大分大学」

現在の大分大学は、1949年(昭和24年)にいくつかの専門学校や高等学校が統合され誕生しました。

2017年(平成29年)の時点で、学部生数は約5,000人です。男女比は男子生徒が6割で女子生徒が4割。

設置されている学部は、「教育学部」「経済学部」「医学部」「理工学部」「福祉健康学部」「福祉社会科学研究科」の6つです。

大分大学の一番の特徴と言えば、優秀な人材を輩出し続ける教育学部に他なりません。

2017年(平成29年)2月に文部科学省より発表されたデータによると、大分大学は学部生の教員就職率において、鳴門教育大学に次いで全国2位を記録しました。

厳密には85.2%で、2012年(平成24年)時点での就職率が69.7%であったことからも分かるように、ここ数年で急激に実力を付けてきています。

そんな教育学部の特徴的な取り組みのひとつが、「メンタリング・コーチングシステム」です。

教職への意識を高め、卒業時に質の高い人材として教育現場へと進むことができるように、学生一人ひとりに必ず複数の指導教員が付きます。

また、カルテのように学生の就学状況や相談内容などがWEBを使って全教職員に共有される仕組みも整備。

また、「教師育成サポート推進室」と言う施設も設置されています。

ここでは、文字通り教員を目指す学生の支援を実施。

それと共に、「まなびんぐサポート」と呼ばれる、大分市内の幼稚園や小・中学校の要請に応じて学生を派遣し、教育活動の補助を行なうプログラムがあります。

受け入れる市内の教育機関は人手が増え子供達のケアがしやすくなり、学部生にとっては実際の教育現場の経験を積むことができるまたとない機会です。

お互いに利点ばかりの理想的なシステムと言えます。

以上のように、実地での経験を積むことに困難がないよう附属の小・中学校があるキャンパスと学部キャンパスは比較的近い距離に位置しています。

医学部のある「挾間キャンパス」の最寄駅は賀来駅。

教育学部を含む他の学部が集まる「旦野原キャンパス」は大分大学前駅と隣接しています。

【施設情報】

多角的な思考を養う新設学部が魅力「宮崎大学」

多角的な思考を養う新設学部が魅力「宮崎大学」

現在の宮崎大学は、1949年(昭和24年)にできた旧宮崎大学と1974年(昭和49年)に設置された旧宮崎医科大学が統合され、2003年(平成15年)誕生しました。

2017年(平成29年)現在で、学部生徒数は4,500人超。学部は、「教育学部」「医学部」「工学部」「農学部」「地域資源創成学部」の5つです。

学部の特徴でいうと、工学部は積極的に「技術者教育認定プログラム(JABEE)」の認可申請を行なってきました。

このJABEEに認定されると、その教育プログラムが国際レベルにあり、技術者として必要最低限の知識や能力の養成ができていると認められた証明になります。

宮崎大学工学部で認定を受けているのは7学科の内、2017年(平成29年)の時点で5学科です。

また、同校独自の学部である地域資源創成学部は、長崎大学の環境科学部同様に文理融合した珍しい学部。

日本全国で地方創生を目指し活躍できる人材を育成することを目標にしています。

1年次は主に基礎的な知識や教養科目の受講が必須となり、2年次から3つの専門コースからひとつを選択。

コースはそれぞれ「地域産業創出コース」「地域創造コース」「企業マネジメントコース」です。

どのコースを選択したとしても農学・工学系を代表とする異分野の学習がカリキュラムに含まれ、ビジネス英語が必修科目。

多角的なものの見方や国際的なグローバル思考を養います。

実地研修も多く、1年次から3年次まで国内インターンシップ海外短期研修などへの参加が必要となる、実習重視の学部です。

特徴的な学部を持つ宮崎大学には、2つのキャンパスがあります。

医学部がある「清武キャンパス」は、清武駅からバスで10分程。その他の学部が集まる「木花台キャンパス」は、木原駅からバスで15分程です。

【施設情報】

※この記事は、2018年4月時点の情報に基づいて作成されています。

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